【応用1】ウインドウ操作をカスタマイズしてさらに便利に
ミッションコントロールを詳細に設定する
システム環境設定の「Mission Control」では、ミッションコントロールの挙動を詳細に設定できます。設定項目は明快で、内容を読めば動きがわかるようになっています。ここでは、デフォルトでオフになっている「ウインドウをアプリケーションごとにグループ化」の設定を有効にして、オン/オフ時の動作の違いを確認します。
ミッションコントロールの設定画面が開いたら、上の段の設定項目から[ウインドウをアプリケーションごとにグループ化]にチェックを付けて有効にします。
設定後、ミッションコントロールを呼び出すと、これまで個別に表示されていたウインドウが、ソフトごとにまとまっているのがわかります。
スペース間のファイルの移動もグループ単位で行えるようになります。個別に移動する場合はファイルのサムネイルをドラッグし、グループ全体で移動したいときは、ソフトのアイコンをドラッグします。
マルチタッチジェスチャのカスタマイズ
ミッションコントロールの操作をスムースにするマルチタッチジェスチャ。多くの設定はできませんが、使い勝手に合わせてカスタマイズできます。ミッションコントロールに関連する設定は、3本指を使うか4本指を使うかの2択。一概に少ないほうが操作しやすいといえるものでもなく、自分のクセやトラックパッドが感知しやすいと思われるほうを設定しましょう。また、ミッションコントロールを使わない場合は、誤操作を防ぐためにジェスチャをオフにしておくことをおすすめします。
ジェスチャの設定は、システム環境設定の[トラックパッド]で行います。マジックマウスを使用している場合は、[マウス]アイコンをクリックします。
[その他のジェスチャ]タブをクリックして開き、ミッションコントロールやアプリケーションエクスポゼといった設定を行います。どのようなジェスチャなのかは、右側のムービーにわかりやすく表示されます。
マジックマウスの場合は、[システム環境設定]の[マウス]の設定で行います。詳細の設定はありませんが、ジェスチャのオン/オフの切り替えが可能です。
キーボードやマウスで操作する方法
ミッションコントロールは、ジェスチャで操作するものというのは間違った思い込みで、キーボードによるショートカットやホットコーナーを使ったマウス操作にも、もちろん対応しています。
ショートカットを覚えてしまえば、ある程度の操作はキーボードだけでできてしまいます。さらに、アップル純正のキーボードなら、ショートカットを覚えるまでもなく、[F3]キーから、直接ミッションコントロールを呼び出すことも可能です。
また、画面上の特定の位置にマウスポインタを合わせると指定したコマンドを実行する「ホットコーナー」は、マウスのショートカットともいえる便利な機能です。スクリーンセーバの開始など、ミッションコントロール以外にも割り当てられる機能があるので、普段マウスを使って操作している人は、覚えておくと便利です。
ショートカットを設定
[システム環境設定]の[ミッションコントロール]を開き、「キーボードとマウスのショートカット」でショートカットを確認します。メニューから別のショートカットを設定することもできます。
ショートカットは[システム環境設定]の[キーボード]の[ショートカット]タブでも設定やオン/オフが可能です。ミッションコントロールに関する設定は、左側のカラムで[Mission Control]を選択します。
ホットコーナーを設定
ミッションコントロールの環境設定に戻って、今度はホットコーナーの設定です。画面左下の[ホットコーナー]をクリックして設定を行います。
デスクトップの4隅にあるホットコーナーに、それぞれ実行するコマンドを設定できます。ミッションコントロールの呼び出しのほか、スリープなどが設定できます。
ダッシュボードを活用しよう
ダッシュボード(Dashboard)は、Mac上でウィジェットを利用するための環境で、OS X 10.4の登場から今日までmacOSに標準で搭載されています。ただし、最近Macを使い始めたユーザの中には、その存在を知らない人もいるかもしれません。それもそのはず、最近のOSでは、ダッシュボードの初期設定が「切」になっているのです。
ダッシュボードには、2つの表示方法が用意されています。そのうちの1つが、操作スペースとして表示する方法で、この表示を選んだ場合、ミッションコントロールやスペース間を移動するジェスチャで画面を呼び出すことが可能です。カレンダーや天気の確認が簡単にできるダッシュボードを試してみませんか?
[Mission Control]環境設定で、ダッシュボードの表示方法を選択します。表示方法を選択することで、自動的にダッシュボードがオンになります。
「操作スペースとして表示」を指定すると、ダッシュボードがスペーシズバーに表示されます。サムネイルをクリックするか、3本(または4本)指で右方向にスワイプするとダッシュボードの画面に移動します。
【ショートカット】
キーボードショートカットは、キー操作で特定の動作を実行する機能で、キーボードから手を離さずに操作できるため、慣れてくるとマウスよりも素早く操作できます。よく使うショートカットは覚えておくと便利です。
【Dashboard】
ダッシュボードは、小さなソフトウェアであるウィジェットを利用するための環境で、時計やカレンダー、天気予報のほか計算機や辞書などが用意されています。外部ウィジェットの取り込みも可能です。