ウインドウの位置を自在に整理
Macでは自由にウインドウの位置やサイズを変更できますが、隙間なくぴっちりと並べようとすると、自由度が仇になってむしろ難しくなります。複数のウインドウをキチっと並べないと気が済まない、そんな整理整頓好きな人におすすめなのが「Spectacle」です。このソフトをインストールすると、キーボードショートカットでウインドウを画面の左右半分や4分の1にリサイズし、ぴったり端から並ぶように移動してくれます。また、マルチディスプレイ環境(ミッションコントロールの仮想デスクトップを含む)を使っている場合、隣の画面への移動も瞬時にショートカットだけで行えます。
Spectacleを使って3つのウインドウを、端から隙間を開けないようにビチっと並べてみました。シエラではフルスクリーンモードで2つのウインドウを並べられるようになりましたが、Spectacleならもっと融通が利きます。
キーボードだけでソフトを起動
macOSには「ドック(Dock)」という、ソフトを一覧表示し、簡単に起動できるランチャが存在します。しかし、たくさんアイコンを登録するとアイコンが小さくなって使いづらくなったり、ドック自体の置き場所の融通が利かないなどの弱点もあります。そこでおすすめしたいのが、マウスを使わずキー入力だけでソフトなどを開ける「Alfred」です。Alfredはキー入力に合わせて該当するソフトやサファリのブックマークなどを直接開けるランチャで、ショートカットキーで呼び出すため、どんなソフトを使っているときでも即座に呼び出せるのは大変便利です。
ショートカットキーを押すと画面中央に文字の入力スペースが登場します。数文字入力すると、該当するものだけに絞り込まれます。
クリーンショットがきれいに撮れる
macOSには標準でスクリーンショットを撮る機能が備わっていますが、たくさん撮っていくとデスクトップ上にファイルがたくさん並んでいき、どれがどれだかわかりにくくなってしまいます。また、あとから編集するのも一苦労です。「Apowersoffスクリーンショット」は、キャプチャしたスクリーンショットをクラウドに直接アップロードできるのでデスクトップがごちゃごちゃせずに済み、さらにキャプチャしたファイルを直接ソフト上でその場で編集できる編集ツールも付いている優れものです。ソフトの画面をブログなどに載せたい場合など、スクリーンショットをたくさん撮る機会のある人におすすめです。
スクリーンショットでは画面全体を撮るほか、任意の領域、あるいは特定のウインドウだけを抜き出してキャプチャできます。座標だけでなくキャプチャする範囲が線ではっきり表示されるのはシステム標準機能よりわかりやすいです。
無料で使える高性能ペイントソフト
macOSにはさまざまな機能が搭載されていますが、ペイントソフトが標準で付属していません。そんな穴を埋めるのに最適なのが、この「Autodesk Sketchbook」です。実際の画材をシミュレートしたリアルなタッチが楽しめるこのペイントソフトは、レイヤーなども使える本格派で、ペンタブレットと組み合わせればさらに快適に利用できます。インターフェイスは通常のMac用ソフトとやや異なり、クリックしたところから8方向にメニューがアイコン表示されて、使いたい機能の方向にドラッグしてボタンを離すという「ポイント&シュート」型になっているため、ちょっと慣れが必要です。しかし、慣れてしまえばスタイラスペンでも素早くメニューを選択できるので便利です。
多数のペイントツールが用意されている本格派のペイントソフトです。画材としてプロも使うカラーマーカー「コピック」の色があらかじめ用意されているなど、実用度にもこだわりが見えます。
ファイル解凍の大定番ソフト
Macユーザには古くからおなじみの「StuffIt」シリーズは、インストールしておいて損がないソフトです。ソフトのアイコンにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、ZIP、RAR、LHAなど26種類にもおよぶ圧縮形式(パスワードロック付きを含む)や、Macバイナリなどのエンコード形式を解凍してくれます。現在インターネット上で主流のZIPやRARを手軽に解凍できるだけでなく、古いMac用の圧縮ファイルである「.sit」「.sitx」、「.cpt」も解凍できるのはこれだけです。
ドック上のアイコン、またはソフト起動中であればソフトのウインドウにファイルをドラッグ&ドロップするだけで解凍できます。
メニューからメモリーを解放
macOSは仮想メモリを使っているので、たくさんのソフトを同時に起動できますが、利用しているうちにソフトがメモリをなかなか解放されず、空きメモリの量が足りなくなってくることがあります。現在搭載したメモリのうちどれくらいが使われていて、どのくらい空き容量があるかなどをチェックするには、通常はシステム標準の「アクティビティモニタ」を使います。しかし、アクティビティモニタではメモリを解放できません。「Memory Clean 2」は現在のメモリ使用量をメニューバーに表示し、不要となったメモリを解放して、空き容量を増やしてくれます。あまりメモリが少なくなるとソフトの動作自体が遅くなったり不安定になりがちなので、よくチェックして常に良好な環境を作りましょう。
起動するとウインドウが表示されます。ウインドウ上部が赤く光っているときは空き容量が不足しているので、[Clean]ボタンをクリックすると空き容量が拡大します。
メニューバーから常時チェック
世界最大のSNSサービス「フェイスブック(Facebook)」は、スマートフォン向けには専用アプリがありますが、MacではWEBブラウザからアクセスするしかなく、ほかの作業をしている間に連絡が来たりすると、いちいちチェックが面倒です。そこで活用したいのが「MenuTab for Facebook」です。これはメニューバーにフェイスブック専用のメニューを追加して、フェイスブック上でのイベントをすばやくチェックできるようにしてくれるソフト。常時ブラウザを開いておく必要がなく、どのソフト上からでもチェックできます。有料オプションで広告を非表示にしたり、追加機能を有効にすることも可能ですが、無料のままでも十分便利に使えるでしょう。
メッセージが届くなど、フェイスブック側のステータスが変わるとメニューのアイコンが赤く変わって告知してくれます。有料オプションで告知するイベントごとに色を変更できるようになります。