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[PART 4]アップグレードと を理解しよう新規インストールの方法を理解しよう?

著者: Mac Fan編集部

[PART 4]アップグレードと を理解しよう新規インストールの方法を理解しよう?

STEP 3・シエラの初期設定を行う

macOSを新規インストールした場合や、新たにMacを購入したときには、初回起動時に「設定アシスタント」が表示されます。

設定アシスタントはMacを使い始めるために必要な、いくつかの準備を行うためのアシスタントで、使用するキーボードの入力方法や、ネットワークの環境などを設定していきます。もしアップルIDを持っていなかった場合、ここで作成できます。これは、Macアップストアでソフトを入手するときに必要なので、できるだけ取得してください。

途中、別のMacから設定を引き継ぐための「移行アシスタント」を使用するか尋ねられます。すでにMacを持っており、設定や情報を引き継ぎたい場合にはこれを利用するといいでしょう。

移行アシスタントを使わない場合はその手順をスキップして、アップルIDの入力あるいは新規作成、アイクラウドの設定を経て、ログイン用のユーザアカウントを作成します。

macOSへのログイン方法は、ローカルアカウントとアップルIDのいずれかが選べるようになっています。

地域設定とネットワーク設定

(1)使用言語を選んで[続ける]ボタンをクリックすると、Macを利用する国の設定画面となります。自動的に日本が選ばれているはずですが、ほかの地域を表示するときには[すべてを表示]にチェックを入れます。

(2)キーボードの入力言語を選びます。「あ」というマークが日本語です。入力方法は[ローマ字]と[かな]から選べます。

(3)ネットワークがリストアップされるので、接続するネットワークを選び、必要に応じてパスワードを入力します(4)。Wi-Fi以外のネットワークポートを使いたい人は5、PPPoEなどで接続する人は6へ進んでください。

(4)Wi-Fiネットワークのパスワードを入力します。リストの一番下までスクロールすると非公開ネットワークへ接続できます。

(5)3の画面で[その他のネットワークオプション]をクリックすると、この画面が出てきます。Macを有線でネットにつないでいる場合は、[ローカルネットワーク(Ethernet)]を選択します。

 

STEP 4 設定やソフト、ファイルを引っ越し

OS Xには、ほかのMacやウィンドウズPCから情報を転送できる「移行アシスタント」が備わっています。これを使えば、古いMacから新しいMacへ設定やソフト、ファイルを引き継いだり、OS Xを新規インストールしたMacあるいは新品のMacに、タイムマシンバックアップから情報を転送して以前のMacの状態を復元できます。

転送できるのは、ユーザアカウント、ネットワーク設定、ユーザのファイルに加えてソフト本体も含まれるので、新しいMacにも、移行元のMacとほぼ同一の環境を再現できます。しかも、画面の指示に従ってクリックしていくだけで移行が完了するため、特別なスキルも必要ありません。

移行元に選択できるのは、同じMacの別のディスク(ボリューム)やタイムマシンバックアップ、同一ネットワーク内の別のMac、ウィンドウズPCなど。

以前、ネットワーク経由での移行にはとても時間がかかっていましたが、ピア・ツー・ピア接続に対応したのでネットワークの状況に左右されにくくなっています。

移行元を選ぼう

(1)macOSシエラを新規インストールしたあとや、Macを購入後初めて起動するときには、設定アシスタントの途中で移行アシスタントが表示されます。

(2)この画面になったら、情報の転送方法を選びます。

別のMacから新しいMacへ情報を転送

(1)移行元のMac(古いMac)で、[アプリケーション]→[ユーティリティ]フォルダにある「移行アシスタント」を起動します。[別のMacへ]を選択して[次へ]をクリックします。

(2)管理者パスワードを求められますので、このMacの管理者パスワードを入力します。

(3)[次へ]をクリックするとほかのソフトが終了し、移行待機状態に入ります。[別のMacへ]を選びます。

(4)新しいMacの設定アシスタント進めて、移行アシスタントの画面で[Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから]を選びます。

(5)ネットワーク上のMacやUSBなどで接続した外付けストレージが表示されます。ここで移行元の古いMac(図では「MacBook Air」)を選んで続けます。

(6)パスコードと呼ばれる6ケタの数列が、新しいMacに表示されます。古いMacに同じ数列が表示されていることを確認して、[続ける]をクリックしましょう。

(7)古いMacにもパスコードが表示されています。新しいMacと同じ数列が表示されているのを確認して、[続ける]をクリックしましょう。

(8)ユーザ情報、アプリケーション、ネットワーク設定など、移行する情報を選ぶ画面になります。移行元のファイル数が多いと容量の計算に時間がかかりますが、[続ける]をクリックすれば結果を待たずに次へ進むことができます。

(9)[書類とデータ]の[編集]をクリックすると古いMacのユーザアカウントが表示され、転送するユーザ、データを選べます。

(10)転送を始めると古いMacで、準備が行われます。

(11)情報の転送が始まります。ネットワーク経由なので、転送するデータが多いと時間がかかります。

(12)しばらくすると接続がピア・ツー・ピアになり転送速度が最適化されます。

(13)移行が完了すると30秒後、自動的に再起動します。

(14)OSが新しくなるため、利用規約に同意する必要があります。

(15)移行元のアカウントがアイクラウドと連係されていた場合はアイクラウドアカウントが自動設定されます。

(16)最終的な設定が行われます。なお、古いMacも自動的に再起動します。

別のディスクから新しいMacへ情報を転送

(1)外付けストレージなど、OS XのインストールされたボリュームをMacに接続し、移行アシスタント画面を表示します。[Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから]を選択して続けます。

(2)ネットワークやUSB、サンダーボルト上で利用可能なボリューム一覧が表示されるので、転送したいボリュームを選んで[続ける]をクリックします。

(3)ユーザ、アプリケーション、ネットワーク設定など、移行する情報を選びます。[▼]をクリックして転送する情報をフォルダ単位で選べます。

(4)(3)で転送する情報にチェックを入れたら[続ける]をクリックします。情報の転送が始まります。

(5)最終段階になるとシステム情報の転送が行われます。

(6)移行が完了すると30秒で自動的に再起動します。あとは、Macから移行した場合と同様に時間帯、位置情報などの設定を行えば初期設定は終了です。

古いMacと新しいMacを直結して情報を転送

移行アシスタントは非常に便利ですが、上記で紹介したネットワーク経由での移行は転送に時間がかかるのが難点です。ピア・ツー・ピアで効率は良くなったとはいえ、古いMacがIEEE802.11g対応だったりすると、理論値で最大54Mbpsになってしまいます。

実は、Mac同士を直接つないでデータを移行する方法があります。サンダーボルト対応Mac同士であれば、サンダーボルトケーブルを使うことで、ネットワーク経由よりも高速なデータ転送が可能になります。アダプタを使えば、ファイアワイヤ搭載機とサンダーボルト搭載機も接続可能です。

移行元の古いMacは、[T]キーを押しながら電源を入れ、「ターゲットディスクモード」で起動。このMacを新しいMacに接続すると、内蔵ボリュームが外付けストレージとして認識されるので、「このMacに情報を転送」の画面で[Mac、Time Machine~]を選んで古いMacのボリュームを選びます。

なお、12インチMacBookのみ、USBターゲットディスクモードをサポートしています。ただし、USB-CからUSB-A(オス)に変換するケーブルが必要です。

(1)ターゲットディスクモードで起動するとボリューム一覧に表示されるので、選んでから[続ける]をクリックします。

(2)移行したいデータを選び、必要ないデータのチェックを外します。ここからは「別のMacから新しいMacへ情報を転送」と同じ手順です。