出先でのMacネット接続は格安SIM×2枚で効率運用

MVNOで格安運用を目論む

僕は遠い昔のPowerBook時代から、外出時には必ずMacを持ち歩いています。数年前まで出先でのインターネット接続用に使っていたWi−Fiルータは、iPhoneにテザリングが搭載されたのを機に解約したのですが、近ごろは各キャリアともデータ定額プランの転送量がシビアになり、テザリング分だけで月平均6GBほど使用する僕にとっては運用が厳しくなりました。加えて、iPhoneを再起動しないとテザリングできない場合があったりと、かなりのストレスを感じていたんです。

そこで、モバイルWi−Fiルータに出戻りを考え、導入したのが「Aterm MR04LN」（以下、MR04LN）です。選んだ理由は「SIMロックフリー」であること。最近はMVNO各社から格安SIMが出ていますし、数年前とは比較にならないほど安く運用できそうなんですよね。とりあえず、友だちに勧められたので「IIJmio」の「ミニマムスタートプラン」（税込972円／月）を契約。このプランは月3GBまで高速データ通信が可能という、同社ではもっとも安いプランですが、iPhoneのテザリングと併用すれば足りるんじゃないかと考え、まずはこれで様子をみることに。

使用感はおおむね満足なのですが、通信がすごく遅くなることがたびたびあるんです。これは格安SIMの宿命なのでしょうか。

デュアルSIMを切り替え

実はこのルータ、SIMカードを2枚同時に挿入できる「デュアルSIM」に対応しています。前述した「3GBプラン+テザリング」の併用が煩わしかったので、IIJmioの5GBプラン（税込1641円／月）への変更を考えましたが、それでは少し足りないため、別途「mineo」のDプラン・3GB（税込972円／月）を契約し「SIMカード2枚挿し」に挑みました。これで、2枚のSIM合わせて6GBの高速データ通信が可能となります。

この選択が大正解。なぜなら、mineoもIIJmioと同様にタイミングによって非常に遅くなることがあるのですが、双方のSIMの「遅くなるタイミング」が違うため、すぐさまもう1枚のSIMに切り替えれば、ストレスのない通信環境が復活するんです。SIMの切り替えはタッチパネルで操作を行い、そのまま40秒～1分ほど待つだけ。

こうして月6GBのモバイル高速データ通信環境を月2000円以下で運用可能になったものの、これまで肝心のルータを家に置いたまま外出してしまうこと多数。iPhoneのテザリングオプションを解約するつもりだったのですが、僕みたいなうっかり者はやっぱりこのまま入っておいたほうが良さそうですね。

【補足】

MR04LNには、無線LAN用内蔵アンテナを「送信2×受信2」から「送信1×受信1」に制限してバッテリを長持ちさせる「ECOモード」が用意されています。ただし速度は遅くなるので、僕はモバイルバッテリを併用しています。