本日、「IAプレスミーティング」というインテルのプレス向け説明会が行われました。この説明会は、9月中旬にアメリカのサンフランシスコで行われたIDF 2011(Intel Developer Forum 2011)の内容を改めて日本で紹介したものになります。
話題としては大きく分けて、1.次世代以降のCPUアーキテクチャ、2.1の技術を利用した小型・軽量・薄型でもパワフルな性能を発揮するモバイルPC「ウルトラブック」、3.PCを利用した健康管理の3つが取り上げられました。この中でMacユーザとして気になるのは次世代のMacと関係のある1番のテーマでしょう。
冒頭で今後の製品や展望を語るインテル日本法人の吉田社長
次世代CPUアーキテクチャは本誌でも何度か触れていますが「Ivy Bridge」(アイビーブリッジ)という開発コードで、最新のMacに採用されているサンディーブリッジからさらに微細化が進められ22ナノで開発が進められています(サンディーブリッジは32ナノ)。今回の詳細な説明によると、アイビーブリッジはCPUの内部構成はサンディーブリッジと同等ですが、より低い消費電力で高速処理ができるようになっているほか、グラフィック部分のダイレクトX11対応、スタンバイからの高速復帰技術などが取り入れられているとのことです。2012年に登場予定なので、来年には現在のMacよりさらに進化した製品が登場しそうです。
また、今回はIvy Bridgeの次の世代のCPUアーキテクチャ「Haswell」(ハズウェル)についても触れられました。ハズウェルは2013年登場予定でアイビーブリッジと同じ22ナノで開発されていますが、3次元トランジスタの採用でアイドル時の消費電力をアイビーブリッジの20分の1に抑える技術が搭載されるなど大きくCPUの内部構成が大きく変わるとのことです。
iPhoneなどに利用されているCPUアーキテクチャのARMに対応したMac OSが登場するとのうわさもありますが、処理能力はまだまだインテルCPUに分があります。今後アップルがMacをどのように舵取りしていくのかは予想できませんが、まだしばらくはインテルMacは続いていくものと思われます。