刻々と変動する為替レートや馴染みのない単位を換算しよう
MacやiPhoneの「計算機」は、ちょっとした計算に便利なソフトウェアです。地味な存在ながら、誰でも1度や2度は使ったことがあるのではないでしょうか。折しも確定申告のシーズン。書類作成に「計算機」を活用しているという人もいるのでは。
ただし「計算機」には、一般的な四則演算以外にも便利な機能が用意されています。たとえば単位換算。旅行先の気温が?（華氏）だったり、洋服のサイズがインチ表示だったりして慌てたことはありませんか？ そんなときは、Googleの特殊検索もいいですが、「計算機」も活用してみましょう。また、「1ガロンは何リットル？」といった体積の換算も簡単に実行できます。
中でも「通貨」は最新レートで換算されるので、出張や旅行の計画を立てるときにも役立ちます。ただし、通貨に関してはインターネットから為替レート情報を引用して計算しているため、利用する場合はインターネットに接続していることを確認しましょう。
換算の種類を選択する
（１）換算する数値を入力し、［換算］メニューから換算する項目（ここでは［通貨］）を選択します。
単位を指定する
（２）換算前と後の単位を選んで［換算］を実行します。ここでは、「英国ポンド」と「日本円」を指定しました。
結果を確認する
（３）換算結果が表示されます。表示された結果は、［コマンド］キー＋［C］キーでクリップボードに保存できます。
計算結果がおかしいときは計算の記録を見直そう
計算結果がちょっと違う、または明らかに間違っていると感じた場合は、計算の記録を表示することで内容を確認できます。ただし、計算の途中で計算記録を表示すると、内容が表示されないことがあります。その場合は［=］をクリックして、いったん計算を終了させてみましょう。また、マウスやトラックパッドで入力すると、クリックする場所をミスってしまうことがありますよね。そこで、覚えておくと便利なのが［+］［–］［*］［/］の4つのキー。加減乗除の計算をする際、キーボードだけで入力できます。
計算記録を保存する
［ウインドウ］メニューの［計算機録を表示］で表示した記録は、［ファイル］にある［計算機録を保存］で保存できます。
高度な計算にも使える実力派計算機
一般的な計算機では、四則演算と百分率（％）の計算ができれば不足はありません。一方で、専門職に従事している人や数学や科学など特定の分野の研究、あるいは勉強をしている人たちが使用する特殊な計算機も存在します。iOSで「計算機」アプリを起動して、画面を横に傾けると出現する関数電卓（科学計算）もその1つです。一方macOSの「計算機」では、科学計算に加えて「プログラマ」モードも用意されています。必要な人にとっては非常に役立つ機能といえるでしょう。
計算モードを切り替える
モードは［表示］メニューで切り替えます。用意されているのは［基本］［科学計算］［プログラマ］の3つです。