Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

E-りんご:エプソン エコタンク搭載プリンタ「EW-M5071FT」

著者: Mac Fan編集部

E-りんご:エプソン エコタンク搭載プリンタ「EW-M5071FT」

プリントはもう我慢しない!「使うほどお得」という新基準

プリンタを選ぶ際に重要視するポイントは何でしょうか。印刷速度、画質、対応用紙、耐久性、または機能や操作性など、用途によって選択基準は変わってくると思いますが、今もっとも大事なのは「大容量」、つまりインクの容量だと思っています。というのも、最近のプリンタはインクジェットでもレーザでも、基本的な性能面では高い水位に達していて、大きなブレイクスルーに乏しいのが正直なところ。しかしそんな中、大きな“進化”&“差別化”のトレンドとして、大容量インクを搭載した製品が出てきたのです。その筆頭が、エプソンのエコタンク搭載モデルです。

それが、どれだけ革新的か。現在、「EW-M5071FT」を使っているのですが、大容量インクタンクに一度補充すれば、なんと約6000(A4)ページも印刷することができます。ひと月500枚印刷しても面倒なインクの購入や交換を1年間する必要なし。インク交換の手間やインク切れの不安が減ったのはとてもGoodです。

ただ、それにも増して感動したのがプリントコストです。A4カラー文書は1枚約0.8円(税別)、A4モノクロ文書は約0.4円(税別)。エプソンのビジネス向けページプリンタ「LP-M5300」の場合はA4カラー文書が約15・5円(税別)、4モノクロ文書で約3.0円(税別)なので、その差は歴然。従来使っていたカートリッジ式のビジネス向けインクジェットプリンタと比べると、本体価格は高くなるものの、使えば使うほどトータルコストは安くなります。

私は編集やデザイン、ライターの仕事をしているので、企画書や事務書類、参考資料、校正紙など毎月200枚ほどカラー印刷メインで使っています。その場合、5年間使うと「1万6670円もお得」(カートリッジ式のビジネスインクジェット複合機「PX-M5041F」と比較した場合)。これは、正直でかいですね。家庭で仕事をしている私のような人よりも、SOHOやスタートアップ、企業などで1台を共有するなら、もっと差は大きくなります(毎月500枚印刷するなら約14万円お得)。

EW-M5071FT

【URL】https://www.epson.jp/products/ecotank/ewm5071ft/

【価格】オープンプライス(実売10万円前後*1)

【SPEC】サイズ:666(W)×486~817(D)×418(H)mm、重量:約23.5kg、インク:ブラック(顔料)/カラー(染料)、印刷速度:約10ipm(カラー)/約18ipm(モノクロ)、用紙サイズ:L判~A3ノビ

??エコタンク搭載モデルとは?

エプソンが2016年に開発した大容量インクタンク付きのインクジェットプリンタのシリーズ名です。インク1年分が本体に同梱されており、圧倒的な低印刷コスト*2を実現。従来のカートリッジ方式と比べて印刷コスト90%カットでき*3、インク交換の頻度も減るので環境に優しいのが特長です。エントリー向けのコンパクトなA4モデルから2種類のブラックインクを搭載したハイエンドモデル、A3複合機、モノクロ専用機まで多彩なラインアップがあります。

金銭面だけでなく、“使えば使うほど安くなる”ことには、もうひとつの副次的なメリットがありました。それは「印刷を我慢しなくていい」こと。何枚も刷ってしまったからあとは画面で確認しよう!とか、これはモノクロで印刷しよう!とかを考える頻度が減り、作業効率化の面でも、仕事のクオリティの面でも快適になったのです。

もちろん、その分プリントは増えたのですが、1台を長く使おうと思いますし、インクボトルが小さく、保管数も少なくて済むのでレーザプリンタのように消耗品の保管場所を取らなくてよく、消耗品の数も少ないのでメンテナンスの頻度も減ります。スリープ移行時間や液晶画面の明るさなどの電力消費を抑える設定や、両面印刷の一括設定を行えるECOモードなども活用すれば省エネ&省資源で使えるのです。アップル製品同様、これからのIT機器はメーカー側の環境への配慮も大事ですよね。

エコタンクを搭載したモデルはほかにもありますが、その中でこの製品を選んだのは「A3ノビ対応」だからです。というのも、ビジネスで使うとなると、A3、そしてA3ノビが必要なシーンは意外と多いからです。A4書類やエクセルデータなどを見開きでプリントしたり、A4やB4で作ったパンフレットやPOPをトンボ付きで出力したり。A3原稿をトンボ付きで実寸で確認するにはA3ノビが必須です。あと、プライベートでは大きな額縁に入れるポスターを印刷するのにも使っています。コンビニプリントや街の出力サービスを利用するのは面倒ですし、セキュリティ的な部分も不安。かといって、一般的なレーザプリンタではランニングコストが心配ですよね。

そのほか、250枚セット可能なフロントカセット2段に異なる用紙をセットできる点、Wi-Fiダイレクト(Direct)対応機器なら最大4台まで直接接続できるのでMacを起ち上げなくても、メールや地図などをiPhoneやiPadから印刷できる点、外出先から「Epson iPrint」アプリを用いてリモートプリントする機能も重宝しています。唯一残念だったのは、私の購入時にはなかった保証期間が3年に延長される「お得祭り2019」(3月28日まで)が開催されていること。耐久枚数は公称8万枚なので刷っても刷っても大丈夫だと思いますが、もうひとつの「お得」を手に入れたい方は早めにどうぞ。

※1 本誌調べ。

※2 A4カラー文書1枚あたり約2.0円(税別)

※3 EW-M630TB/TWのA4カラー文書のコストをPX-M650Fと比較。

お手軽注入!インク切れの心配なし

ボトルから簡単にインクを補充できるエコタンク搭載モデルのため、1度補充すればブラックインクでA4約6000ページ、カラーでA4約6500ページプリントできます。コンパクトなボトルなので、予備を用意していても置き場所にも悩みませんし、本体が複数台あればインクをシェアすることもできます。

A3カラー両面印刷に対応

最大でA3ノビサイズまでの印刷に対応しています。また、自動両面印刷はA3サイズまでサポート。本体上部に標準搭載されているオートドキュメントフィーダーは、A3自動両面コピー/スキャンが可能です。

Epson Connectも使おう

Macのほか、iPhoneやiPadからもWi-Fiで接続できます。無料アプリケーション「Epson iPrint」を利用することで直接ワイヤレス印刷が可能なほか、クラウドサービス「Epson Connect」を介せば、ファイルをメールに添付して送るだけ外出先からもプリント可能。

カラー印刷ばかりでもコスト減

圧倒的な低印刷コストを実現しているので、たっぷり印刷できます。コストを気にしてモノクロプリントしなくても大丈夫。

多彩な紙を手間なく使える

用紙を250枚セットできるフロントカセットを2段装備し、標準で500枚の大容量の用紙をセットできます。背面の手差しトレイと合わせて3WAY給紙を実現。異なる用紙を入れられます。

どれだけ印刷するとお得!?

エプソンのビジネス向けプリンタのコストシミュレーションを行うなら以下のURLから。製品を選択して(パソコンからなら最大4つ)、月間印刷枚数とカラー比率を入力すると5年間のトータルコスト比較ができます。【URL】https://www.epson.jp/products/bizprinter/search/

?こちらの製品もおすすめ!

A3やA3ノビは不要だけど、大容量インクは欲しい!という人には、A4複合機「PX-M886FL」(オープンプライス/実売10万円前後*1)がおすすめ。購入時にカラーの場合約1万1000ページ、モノクロの場合約1万6000ページを印刷可能な大容量インクを同梱していて、A4カラー文書が1枚あたり約2.0円(税別)、A4モノクロ文書が1枚あたり約0.8円(税別)の低印刷コストを実現しています。

[ココもいいね】

EW-M5071FTはインクジェット方式のためウォーミングアップの時間はレーザプリンタに比べて短かく、ファーストプリントはA4カラーで約12秒の高レスポンス。請求書などをサッとプリントしたいシーンでもストレスがなく快適です。

【ココもいいね】

管理者機能を利用することでユーザごとに利用できる機能を制限することも可能です。スモールオフィスの弱みである情報漏洩リスクを下げることで、ビジネスの信頼性を高めることにつながります。

企画協力●エプソン販売