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ロジクール初のガスケットマウント構造。メカニカルキーボード「K98M」を先行レビュー! 踊るような打鍵感、タップダンスのように心地よい音。キーボード好きでなくともトリコに?

著者: 関口大起

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ロジクール初のガスケットマウント構造。メカニカルキーボード「K98M」を先行レビュー! 踊るような打鍵感、タップダンスのように心地よい音。キーボード好きでなくともトリコに?

ロジクールは2026年2月3日、メカニカルキーボード「K98M」をリリースした。K98Mの最大の特徴は「ガスケットマウント構造」。キー入力時の衝撃を吸収し、静穏性を高め、柔らかな打鍵感とリズミカルな打鍵音を叶えるキーボード好き垂涎の構造だ。しかし、筆者が体験したスムースな使い心地は、いわゆる「キーボード好き」以外も魅了するものだと感じた。

なお、K98Mの発売予定日は2026年2月26日(木)。価格はオープンで、ロジクールオンラインストアでは1万8590円で販売される。カラーはグラファイトとオフホワイトの2色。

本記事では、日頃MacBookを愛用し、出先では内蔵キーボード、オフィスではHHKB、自宅ではHHKBとMX Keys miniを使い分ける筆者が、K98Mがもたらす新体験をレポートしていく。

ガスケットマウント構造とは? K98Mが採用したUniCushionの詳細

ガスケットマウント構造は、キー入力の衝撃を吸収し、タイピング音を抑える設計を指す。K98Mは、その内部に独自開発のシリコン製「UniCushion」、ラテックス製のボトムフォームとトップフォーム、IXPE スイッチフォームパッド、ポリカーボネート製のスイッチプレートといった複数の緩衝層を搭載する。

それにより、一般的なメカニカルキーボードに見られる硬質な底打ち感を軽減。指先に伝わる柔らかな感触と、落ち着いた打鍵音を実現している。

K98M UniCushion
クリアフレームを採用しているため、内部のUniCushionが覗き見える。

ちなみに、K98Mはロジクール初のガスケットマウント構造を採用した製品だ。その構造がもたらす恩恵は上記のとおりだが、K98Mは独自開発のキースイッチ「Marble Switch」も組み合わせ、滑らかなキーストロークと品のある「コトコト」音を両立している。




テンキー、バックライトを搭載。K98Mのデザインや構造をチェック

K98Mは、日本語JIS配列のコンパクトレイアウト(98%サイズ)を採用している。一方テンキーと矢印キーも備え、操作性は一般的なフルサイズキーボードに近い。限られたスペースでも扱いやすく、多彩な用途に対応する入力性を持つ点が特徴だ。

K98M サイズ感
上は14インチのMacBook Pro。K98Mの横幅は、それより少し広いくらい。

キートップにはPBTダブルショットキャップを採用。見た目はもちろん、触感が良く、耐久性も高い。また環境に配慮し、再生プラスチック素材を用いている。その割合はカラーで異なり、グラファイトでは25%、オフホワイトでは19%だ。

K98M PBTダブルショットキャップ
ややざらっとした質感のPBTダブルショットキャップ。印字の視認性も高い。

さらに、暗い環境でも使いやすいよう、白色のバックライトを搭載している。輝度調整も可能なバックライトは、視認性を強力にサポートしてくれるだろう。

K98M バックライト
バックライトのおかげで、暗い環境でも視認性をしっかり確保。
Logi Options+で輝度変更
バックライトのオン/オフ、点灯時間、明るさなどは、後述する「Logi Options+」で設定できる。

K98Mは、「ガスケットマウント構造」というキャッチーさだけでなく、使い勝手を底支えする仕様が詰めこまれている印象だ。

「Logi Options+」「Smart Actions」でキーをカスタム!

K98Mは、「Logi Options+」アプリによるカスタマイズにも対応する。ファンクションキーやショートカットキーに任意の操作を割り当てられるほか、最大12個のショートカットを登録可能だ。

Logi Options+でファンクションキーの挙動を変更
チェックボックスをクリックするだけで、ファンクションキーの挙動を変更できる。
キーボードショートカットの割り振り
ファンクションキーで呼び出す機能に、キーボードショートカットを割り振れる。
Smart Actions
[ChatGPTを開く]は非常に便利。しかし、検証段階(2026年1月29日)では挙動がやや不安定だった。

自動化機能「Smart Actions」を使えば、マクロのような使い方もできる。特定アプリの起動やウィンドウ操作、定型作業の呼び出しなども自在に設定可能だ。こういった機能により、K98Mはキーボードの枠を超えた役割を果たす。効率的なワークフローの実現に一役買うわけだ。

トリガーを指定しアクションを実行する「Smart Actions」。iPhoneの「ショートカット」アプリのように活用したい。




2つの接続方式を用意。最大3台につながるマルチさもグッド

K98Mは、BluetoothとLogi Bolt(USBレシーバ)の2種類の接続方式をサポートする。最大3台のデバイスとのペアリングに対応し、Easy‑Switch機能でスマートに接続先の切り替え可能だ。なお、Easy‑Switch機能は[F1][F2][F3]キーに割り当てられる。

K98MのUSBレシーバ Logi Bolt
Logi BoltはUSB-Aコネクタを搭載。そのため、現行のMacBookシリーズと使う場合は変換アダプタが必要だ。
K98M 接続先の変更
[F1][F2][F3]で接続デバイスを切り替えられる。
Easy Switch
ペアリングされているデバイスは、「Logi Options+」上で確認できる。

メーカーによると、バッテリはバックライトオフの状態で最長12カ月とかなりのロングライフ。さらに、USB‑Cで充電しながら使うこともできるので、作業中にバッテリ切れする心配は少なそうだ。

K98M USB-Cポート
デスクに置いたときの奥側、スイッチの隣にUSB-Cポートを備える。

K98Mの気になる打鍵感。MacBookの内蔵キーボードやHHKBと“音”で比較

さて、気になるガスケットマウント構造の打鍵感についてだが、これは文句なしに素晴らしい。タイピングに自然とリズムが生まれ、入力の効率性が上がる気もしてくる。

しかし、ガスケットマウント構造が静音性を高めるとは言いつつも、メンブレン式、パンタグラフ式のキーボードと比べると打鍵音が大きい。入力しているほうは気持ちが良く、コトコトコトコトとスピーディにタイピングしてしまうが、静かなオフィスだとうるさく感じる人もいそうだ。

というわけで、その打鍵音を比較してみよう。今回用いるのは、MacBookの内蔵キーボード、静電容量無接点方式のHHKB Professional Classic Type-Sメカニカルキーボードの自作キット「Gravity36」(キースイッチはOutemu Lemon Switch)、そしてK98Mの4つ。それぞれ打鍵音を録音したので聴き比べてみてほしい。

ただし、「静かだからいい」わけではないことを強調する。あくまで音の違いを知り、好みを把握し、自分の利用環境とマッチするか、の検討に役立てていただければ幸いだ。

iPhone 17 Proに「DJI MIC MINI」を装着して動画を撮影した。使用したのは純正の「カメラ」アプリだ。

MacBookの内蔵キーボード

文字にするなら「カタカタ」。構造上ストロークが短いので、底打ち感は強くなる。

HHKB Professional Classic Type-S

こちらは「スコスコ」。程よいキーの反発で、軽く滑らかに打てる。

Gravity36

ややモサついた「コトコト」音。底打ち感は程よい印象だ。

K98M

「コトコト」と「カチャカチャ」の間、という印象の音。反発が比較的強く、その分リズミカルにタイピングできる。




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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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