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iPhone Airを買う前に知っておくべきこと。バッテリ持ち、軽さ、薄さ、新設計のデザイン。スリムなボディに詰まった特徴、そしてメリット/デメリットを整理する

著者: 井上晃

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iPhone Airを買う前に知っておくべきこと。バッテリ持ち、軽さ、薄さ、新設計のデザイン。スリムなボディに詰まった特徴、そしてメリット/デメリットを整理する

2025年9月に発売された「iPhone Air(アイフォーン エアー)」。薄型軽量をコンセプトに据えた新しいiPhoneのシリーズです。

iPhone Airは、最薄部の厚さが5.64mmというスリムな設計。また、6.5インチの大画面を備えつつ、165gという軽さを誇るのが特徴です。

一方、背面カメラがシングル構成だったり、バッテリ持ちが心配されていたりと、削ぎ落とされている部分も多くあります。これらがマイナスに捉えられたせいか、検索サイトのサジェストは荒れ気味。「ひどい」「人気がない」といったキーワードが散見されます。そのため、「気になってはいるものの、前評判が目に留まって心配。買って問題ないか悩んでいる」という人も多いのではないでしょうか。

しかし、こういった“世間の評価”はどこまで本当なのでしょうか?

本記事では、iPhone Airを使って感じたメリット・デメリットをまとめます。また、現行のラインアップと仕様を比較。iPhone Airが“買い”かどうか、判断する流れをサポートします。

iPhone Airを使って感じたメリット。スリムなデザイン、ディスプレイ性能

iPhone Airは、インターネット上で賛否両論のモデルです。しかし、その否の部分も、実機に触れた印象とは乖離しているものが多々あります。ここではまず、実機を試用したうえで感じたメリットをまとめました。

軽くて美しい

iPhone Airを手に取っての第一印象は、「デザインが格好良い」でした。もちろん、薄さ5.64mmという仕様はあくまで最薄部の数値です。そのため、カメラ周りは盛り上がった形状になっています。

また、チタニウムのフレームや背面の淡い色味の仕上げなどは素晴らしいの一言。保護ケースなしで使いたくなる質感です。

あえて重箱の隅を突くなら、USB-Cポートがデバイスの中心から若干ズレた位置に配置されていることが気になりました。ただし、これも普段使いでは気にならない部分でしょう。

少なくとも、マンネリ感のあったここ数年のiPhoneシリーズのラインアップの中では、新鮮さを覚えるモデルです。自身のファッションやスタイルと合わせる楽しさもあるでしょう。

iPhone Air
薄さをアピールするiPhone Airの公式ビジュアル。画像●Apple

大画面が綺麗

iPhone Airは、iPhone Plusシリーズに代わって登場しました。同シリーズと同じく、6.5インチの大画面を備えています。電子コミックなどを閲覧するには、ちょうどよいサイズ感です。

また、ディスプレイ仕様についても、常時表示やDynamic Island、ProMotionテクノロジー(可変リフレッシュレートで最大120Hz)、屋外ピーク輝度3000ニトなど、iPhoneのProシリーズに匹敵するスペックを備えています。たとえばWebサイトを高速スクロールしても、表示のチラつきはほぼ気になりません。つまり、iPhoneのProシリーズを使ってきた人も違和感なく使えるというわけです。

iPhone Air ディスプレイ
iPhoneのProモデルに匹敵する、iPhone Airのディスプレイ性能。画像●Apple

iPhone Airを使って感じたデメリット。カメラ性能、価格、落下リスク

一方で、iPhone Airにはデメリットも存在します。ただし人による部分も多いため、自分にとってはどうか確認していきましょう。

背面カメラが1基のみ

iPhone Airの背面カメラは、4800万画素のFusionメインカメラだけです。イメージセンサの中央部を活用し、解像感を下げずに2倍ズームを実現するいわゆる「クロップズーム」に対応。2倍望遠で撮影できます。

ただし、超広角カメラを使った広い画角の撮影や、望遠カメラを使った高倍率の望遠撮影などはできません。また、「マクロ写真」や「シネマティックモード」などの撮影機能にも非対応です。

iPhone Air カメラ
背面のカメラは1基。画像●Apple

これらは、iPhoneでの撮影に重きを置かない人なら気にせずに済むでしょう。しかし、ある程度カメラの知識がある。あるいはこだわった構図で写真・動画を撮影したい方にとっては、物足りなさを感じるポイントです。そのため、購入前にしっかり把握しておきましょう。

ただ、iPhone Airのメインターゲットは、おそらく“新しいモノ”好き。その層と写真にこだわる人の層が重なりやすそうなのが懸念点なのかもしれませんね。

価格が高め

iPhone Airは、仕様の一部を削ぎ落としつつも価格が若干高めです。2025年秋にリリースされたiPhoneでは、無印(スタンダードモデル)のiPhone 17が最小構成の256GBモデルで12万9800円。一方、iPhone Airの256GBモデルは15万9800円。なんと、3万円も高額です。

ケースやストラップなどの周辺機器を揃えると、さらにコストが増します。薄型・軽量、そして新ジャンルの製品という価値に、この差額を払えるかどうかが重要なポイントになるでしょう。

薄く大きく落としがち

iPhone Airは、薄型軽量かつ大画面であるため、落とすリスクが高まります。

まず、5.64mmという薄さ。手でしっかりホールドしても、ふとした拍子に滑り落ちる可能性は否定できません。たとえば冬場など、指先が乾燥しているときは注意です。

また、6.5型と大きめの画面サイズが落下につながることもあります。深さのないポケットやカバンに収まりづらいからです。実際、筆者は自動車の運転席から乗り降りするとき、何度かヒヤリとさせられました。傷に強いCeramic Shield 2とはいえ、アスファルトに落下するのは危険です。

落下リスクを考慮すると、ケースやショルダーストラップの着用が必須となります。しかし、薄さや軽さ、デザインを損なっては本末転倒。アクセサリは慎重に選びましょう。

iPhone Air用アクセサリ
Apple純正のバンパーとショルダーストラップを装着したイメージ。画像●Apple

カメラの画質やバッテリ持ちは? ネット上の悪評ほど気にしなくていいところ

iPhone Airについて調べると、マイナスポイントが多く目に入ります。カメラやバッテリ持ち、スピーカなど、スペック表の数値を元にした指摘です。ただし、筆者が実際に使った印象ではさほど気になりませんでした。

カメラの画質

iPhone Airの背面カメラは、4800万画素のFusionメインカメラのみ。ゆえに選択できる構図や撮影できる機能は限られます。しかし、こと画質に関してはすばらしいレベルです。その点を心配する必要はありません。

むしろ画質においては、従来のProシリーズと比べても引けをとらない印象でした。あくまで個人利用の範囲なら、困ることはないはずです。

iPhone Air 作例
iPhone Airの作例。画像●Apple

バッテリ持ち

iPhone Airは「バッテリ持ちが悪い」と心配されることが多々あります。しかし、仕様上の数値を見ると「ストリーミングのビデオ再生」で最大22時間。かなりのロングライフです。

たとえば2024年のiPhone 16は、最大18時間しかありません。つまり、これまで無印モデルで困っていないなら、iPhone Airで困ることもないのです。

もちろん、これはAppleの公表値なので、実使用とは乖離がでるかもしれません。たとえばビデオ通話やゲームなど、負荷の高い使い方をすると、バッテリが急速に減ることもあるでしょう。ただ、これはiPhone Airに限った話ではありません。

iPhone Air用MagSafeモバイルバッテリ
純正のMagSafeモバイルバッテリ。画像●Apple

スピーカの音質

iPhone Airは、内蔵スピーカがステレオではありません。スピーカは、インカメラ側に1つだけ。そのため、音にこだわる場合は注意、と語られることが多くあります。

しかし、実際にiPhone AirでYouTubeのコンテンツを視聴した印象では、筆者が普段使いしているiPhone 15 Proのステレオスピーカと比べても、満足度にそこまで大きな差はありませんでした。これは、スピーカが1つしかないものの、音の広がりが自然だからでしょう。他社製スマホのエントリーモデルのように、音がガビガビになったり、偏ったり、といったことはありません。

もちろん、音楽や映画の鑑賞、じっくりゲームをするなら物足りなさはあるでしょう。こだわる場合、ワイヤレスイヤフォンを使うのが賢明です。

iPhone Airがおすすめなのはどんな人? 逆におすすめできない人は?

では、iPhone Airをおすすめできる人はどんな人でしょうか。それは、カメラに強いこだわりがなく、iPhone Airのデザインや革新性に惹かれ、そこに3万円の価値を感じる人です。

また、保護ケース、バンパー、ストラップ、スマホリングなど、アクセサリ選びが重要になってくるので、新製品への情報感度が高く、収集が苦にならない人のほうが、iPhone Airのポテンシャルを引き出すことができるでしょう。

一方iPhone Airをおすすめできない人はどんな人か。それは、なるべく安くiPhoneを手に入れたい人、iPhoneをゲーム機として使い込んでいる人、iPhoneを撮影機材にしている人など、専門的な用途でiPhoneをガツガツ活用したい人が該当します。これらの用途をカバーしやすいのは、上位モデルのProシリーズです。自分の用途を見極め、比較検討を忘れずに行いましょう。

iPhone AirとiPhone 17/17 Pro/17 Pro Max/16eを比較

ここからは、iPhone AirとiPhone 17/17 Pro/17 Pro Max/16eの仕様・性能を比較し、ポイントを整理していきます。

画面サイズ・ディスプレイ

製品名画面サイズCeramic Shieldインカメラの形状常時表示ProMotion輝度
iPhone Air6.5インチCeramic Shield 2(前面) Ceramic Shield(背面)パンチホール型◯◯標準1000ニト HDR1600ニト 屋外3000ニト 最小1ニト
iPhone 176.3インチCeramic Shield 2パンチホール型◯◯標準1000ニト HDR1600ニト 屋外3000ニト 最小1ニト
iPhone 17 Pro6.3インチCeramic Shield 2(前面) Ceramic Shield(背面)パンチホール型◯◯標準1000ニト HDR1600ニト 屋外3000ニト 最小1ニト
iPhone 17 Pro Max6.9インチCeramic Shield 2(前面) Ceramic Shield(背面)パンチホール型◯◯標準1000ニト HDR1600ニト 屋外3000ニト 最小1ニト
iPhone 16e6.1インチCeramic Shieldノッチーー標準800ニト HDR1200ニト

6.5インチのiPhone Airは、現行ラインアップのなかでも大きめのサイズです。画面輝度も十分に高く、常時表示やProMotionテクノロジーもサポートしています。また、傷に強い「Ceramic Shield 2」を背面にも採用するなど、上位モデルに近いスペックです。

厚さ・重さ

製品名寸法(高さx幅x厚さ)重量筐体アクションボタンカメラコントロール防水・防じん性能
iPhone Air156.2 x 74.7 x 5.64(mm)165gチタニウムフレーム◯◯IP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)
iPhone 17149.6 x 71.5 x 7.95(mm)177gアルミニウムフレーム◯◯IP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)
iPhone 17 Pro150.0 x 71.9 x 8.75(mm)206gアルミニウムUnibody◯◯IP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)
iPhone 17 Pro Max163.4 x 78.0 x 8.75(mm)233gアルミニウムUnibody◯◯IP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)
iPhone 16e146.7 x 71.5 x 7.80(mm)167gアルミニウムフレーム◯ーIP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)

iPhone Airは最薄部が5.64mmと、現行ラインアップの中でも飛び抜けて薄いです。6.5型の大画面モデルでありながら重さは165gで、6.1型のiPhone 16eよりも軽いという驚き。そして、筐体には唯一「チタニウム」を採用しています。

チップセット

製品名チップセットApple IntelligenceAAAタイトルのゲームプレイSIM5G通信Wi-Fi
iPhone AirA19 Pro◯◯デュアルeSIM (物理SIM非対応)◯Wi-Fi 7
iPhone 17A19◯◯デュアルeSIM (物理SIM非対応)◯Wi-Fi 7
iPhone 17 ProA19 Pro◯◯デュアルeSIM (物理SIM非対応)◯Wi-Fi 7
iPhone 17 Pro MaxA19 Pro◯◯デュアルeSIM (物理SIM非対応)◯Wi-Fi 7
iPhone 16eA18◯◯デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)◯Wi-Fi 6

iPhone Airはチップセットに「A19 Pro」を採用。それにより、Apple Intelligenceや、AAAタイトルのゲームプレイをサポートします。ただし、GPUのコア数が5つと、iPhone 17 Pro/17 Pro Maxが搭載するA19 Proとは若干の差があります。

なお、通信仕様はeSIMに限られます。物理的なSIMカードを利用できない点には注意が必要です。

カメラ

製品名背面カメラLiDARスキャナ前面カメラ
iPhone Air●メイン(4800万画素、2倍クロップズーム対応)ー18MPセンターフレーム フロントカメラ
iPhone 17●メイン(4800万画素、2倍クロップズーム対応)
●超広角(4800万画素)
ー18MPセンターフレーム フロントカメラ
iPhone 17 Pro●メイン(4800万画素、2倍クロップズーム対応)
●望遠(4800万画素、光学4倍、2倍クロップズーム対応)
●超広角(4800万画素)
◯18MPセンターフレーム フロントカメラ
iPhone 17 Pro Max●メイン(4800万画素、2倍クロップズーム対応)
●望遠(4800万画素、光学4倍、2倍クロップズーム対応)
●超広角(4800万画素)
◯18MPセンターフレーム フロントカメラ
iPhone 16e●メイン(4800万画素、2倍クロップズーム対応)ー12MP TrueDepthカメラ
製品名ナイトモード空間写真マクロProRAWアクションモード空間ビデオProRes RAWシネマティックモード風切り音の低減
iPhone Air◯ーーー◯ーーー◯
iPhone 17◯◯◯ー◯◯ー◯◯
iPhone 17 Pro◯◯◯◯◯◯◯◯◯
iPhone 17 Pro Max◯◯◯◯◯◯◯◯◯
iPhone 16e◯ーーーーーーー◯

iPhone Airの背面カメラは、4800万画素のFusionメインカメラのみ。超広角カメラを備えるiPhone 17や、さらに望遠カメラも備えるiPhone 17 Pro/17 Pro Maxと比べると、撮影できる構図が限定的です。また、「空間ビデオ」や「シネマティックモード」など、一部の撮影機能には対応していません。こうした機能を利用したい場合には、別モデルを検討しましょう。

バッテリ

製品名ストリーミングでの
連続動画再生時間
充電端子ワイヤレス充電
iPhone Air最大22時間USB-C (USB 2)MagSafe(最大20W)対応
iPhone 17最大27時間USB-C (USB 2)MagSafe(最大25W)対応
iPhone 17 Pro最大30時間USB-C (USB 3)MagSafe(最大25W)対応
iPhone 17 Pro Max最大35時間USB-C (USB 3)MagSafe(最大25W)対応
iPhone 16e最大21時間USB-C (USB 2)Qi(最大7.5W)対応

iPhone Airのバッテリ持ちは「ストリーミングでの連続動画再生時間」で最大22時間。過去世代と比べると長いものの、現行のラインアップでは控えめな数値です。

関連して、USB-C端子の規格は「USB 2」。有線接続でのデータ転送速度は最大480Mbpsしかありません。この仕様はiPhone 17やiPhone 16eと同じです。

そして、ワイヤレス充電はMagSafeをサポート。それにより、最大20Wでのワイヤレス充電が可能です。ただし、ほかの現行ラインアップと比較すると、対応するW数が少し低め。ワイヤレス充電にかかる時間は長い傾向にあります。

容量・価格帯

製品名ストレージ価格(Apple Store)
iPhone Air256GB/512GB/1TB15万9800円〜
iPhone 17256GB/512GB12万9800円〜
iPhone 17 Pro256GB/512GB/1TB17万9800円〜
iPhone 17 Pro Max256GB/512GB/1TB/2TB19万4800円〜
iPhone 16e128GB/256GB/512GB9万9800円〜

iPhone Airは、256GB、512GB、1TBのストレージ容量で展開されています。 Apple Storeオンラインにおける最小構成(256GB)での価格は15万9800円。無印モデルのiPhone 17と、上位モデルのiPhone 17 Proの中間に位置します。

iPhone Airの評価はズバリ…? 上位モデルに匹敵するクオリティ

iPhone Airは、厳しく評価されていることも多い機種です。しかし、価格が許容でき、カメラ機能を重視ないのであれば、新鮮なデザインを楽しめる魅力的な一台だと言えます。

大画面で電子コミックを閲覧したり、日常の記録としてカメラを楽しんだり。そういった用途なら、過去世代の上位モデルと比べても引けを取らないクオリティです。

用途によって、非常に高いポテンシャルを持つiPhone Air。画像●Apple

ただし、薄型かつ大型ゆえに落下させる可能性が高いのはデメリット。破損リスクを下げるために、アクセサリの活用は必須です。保護ケースやバンパー、ショルダーストラップ、スマホリングなどを厳選し、iPhone  Airの外観や軽さといったメリットをなるべく損ねないように工夫することで、iPhone Airのメリットを最大限活かしやすくなるでしょう。

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著者プロフィール

井上晃

井上晃

スマートフォン・タブレット・スマートウォッチなど、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌で、速報やレビュー、コラムなどを執筆している。新製品やサービスのレビュー、比較検証記事の執筆本数は年間100本以上。

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