オープンイヤ型イヤフォンのパイオニアであるShokzから、ブランド初のイヤカフ型イヤフォン「OpenDots ONE」が登場した。
「イヤカフ型」とは、耳たぶに挟んで装着するオープンイヤタイプのイヤフォンを指す。
昨今の完全ワイヤレスイヤフォンの中でもトレンドのひとつとなっており、さまざまなメーカーから同タイプのイヤフォンがリリースされている。本サイトでも以前、ビクターのイヤカフ型イヤフォン「HA-NP1T」を取り上げた。
骨伝導イヤフォン「OpenRun Pro」シリーズやオープンイヤ型イヤフォン「OpenFit」シリーズなどを筆頭に、業界をリードしてきたShokzが、一体どのようなイヤカフ型イヤフォンに仕上げてきたのか。
【国内代理店正規品】Shokz ショックス OpenRun Pro 2 骨伝導 ワイヤレス オープンイヤー ながら聞き IP55 …
Shokz (ショックス) OpenFit 2 オープンイヤーヘッドホン 完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth5.4 耳を塞がな…
大注目の最新イヤフォンを試用できる機会を得たので、使い勝手をレポートしていく。
イヤカフ型のスタイリッシュなデザイン・抜群のフィット感が大きな魅力！
イヤカフ型はその取り回しのよさから、アクセサリとしての一面も持ち、軽量かつコンパクトなモデルが多い。
「OpenDots ONE」は、「スタイリッシュなデザイン性」と「快適なフィット感」を高いレベルで両立している印象だ。
耳にクリップするだけで簡単に装着できるため、落ちてしまわないか気になる方もいるだろうが、実際に付けてみるとその心配はなくなる。
スピーカとバッテリコンパートメントをつなぐ「JointArc」は、柔軟なチタン合金で作られているため、さまざまなサイズの耳に快適にフィットする。
個人的には、日常的に着用しているメガネと干渉しないのがうれしかった。
以前から「OpenRun Pro 2」や「OpenFit」を愛用してきた私だが、これらのモデルの場合、メガネを取ろうとするときにどうしてもイヤフォンが引っかかってしまうことがあった。
「OpenDots ONE」はその心配がなく、お気に入りのサングラスや帽子、キャップなどとも併用することができる。
重量はわずか6.5gなので、装着時にほとんど重さを感じることはない。
半日程度装着したままにしたときは、さすがにクリップで挟んでいた耳に若干の痛みが出たが、それも慣れてくるにつれ治まってくるだろう。
気になるサウンド面はオープンイヤなのに没入感がすごい！
「OpenDots ONE」はその軽量さ、コンパクトさとは裏腹に、力強い低音を中心にリッチなサウンドを提供してくれる。
それを実現する要因となっているのが、16mmのカスタムドライバに相当するデュアルドライバシステムとBassphereテクノロジーにより強化されたスピーカだ。
オープンイヤ型のためしっかりと周囲の音も確認できるうえ、音量を上げるにつれ没入感が味わえるのも魅力的だ。
一方で、オープンイヤ型のため音漏れが気になる方も多いだろうが、「Shokz DirectPitch」によって、再生している音と逆位相の音を本体の外側に向かって出すことにより、周囲への音漏れを最小限に抑えている。
また、専用アプリ「Shokz」上で「Dolby Audio」を有効にすれば、その没入感をさらに高めることができる。
「Shokz」アプリでは、ほかにもさまざまな設定を行うことができ、特におすすめなのが「イコライザーモード」の調整だ。
私は普段「スタンダードモード」で過ごし、ラジオを聴くときには「ボーカルモード」、より音楽にノリたいときには「低音強めモード」など、シーンに応じて調整している。
操作性も抜群！ 待望のワイヤレス充電にも対応
「OpenDots ONE」はほかにも、最新のダイナミックイヤー検出技術により、装着されたイヤフォンがどちらの耳にあるか自動で検出し、左右を気にせず装着することが可能だ。
装着時に耳元で操作することも可能で、バッテリコンパートメントやJointArcを一本指でダブルタップするか、もしくはバッテリコンパートメントの上部と下部を2本指でつまんで素早くダブルタップするだけで、音楽や通話を簡単に操作できる。
タッチ操作のカスタマイズは「Shokz」アプリ上で行おう。
OpenFitシリーズと違い、「OpenDots ONE」の充電ケースはワイヤレス充電に対応している点もポイントだ。
フル充電で10時間の再生が可能で、充電ケースを使用すれば40時間まで伸ばせる。
急速充電に対応しているため、10分間の充電で2時間のリスニング時間を確保できるのもうれしい。
ほかにも「AIによるクリアな通話」「IP54耐水仕様」「マルチポイント接続」など、豊富な特徴を持っている。
子育て中の筆者にとって欠かせない存在になっています
「OpenDots ONE」は、Shokzの製品群の中では「ライフスタイル」カテゴリに位置づけられるが、プライベート、仕事、エクササイズ、ランニングとシーンを問わずに使えるオールラウンドモデルだ。
個人的な話になるが、現在2歳児を子育て中の私にとって、「OpenDots ONE」は自分時間を楽しむうえで欠かせない存在になっている。
子どもがお昼寝中にオーディブルで読書を楽しんだり、皿洗いのときに音楽を聞きつつ妻からのリクエストに応えたり、育児・家事のさまざまなシーンで大活躍中だ。
もちろん、「OpenRun Pro」や「OpenFit」でもほとんど同じことを実現できるわけなのだが、「OpenDots ONE」の取り回しのよさや軽い装着感などは、ほかのモデルにないアドバンテージに感じる。
カラーはブラックとグレーの2色展開。アクセサリの側面をフォーカスされているため、今後のカラー展開にも期待したいところだ。
製品は、3月18日から二子玉川 蔦屋家電＋とSHIBUYA TSUTAYA 4F GREEN FUNDINGタッチ＆トライブースの店頭に展示される予定で、実際に装着して試すことができる。
興味のある方はぜひ本製品を体験してほしい。
「OpenDots ONE」は日本国内での一般販売に先駆けて、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて3月18日10時から支援を受付中だ。
価格は2万7880円で、GREEN FUNDINGでは最大20％オフで支援できる。
著者プロフィール
笹本貴大
『Mac Fan』編集長。1989年生まれ、東京都青梅市出身。ベビーテックに興味あり！ FP3級、世界遺産検定3級、名探偵コナン検定1級。 Xアカウント：@ssmt_tkhr
