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macOS Sequoiaの新アプリ「パスワード」の使い方/安全・強力なパスワードの生成も簡単です。

著者: 松山茂

macOS Sequoiaの新アプリ「パスワード」の使い方/安全・強力なパスワードの生成も簡単です。

macOS Sequioaで新たに追加された「パスワード」アプリ。これまで「Safari」や「キーチェーンアクセス」から行っていたパスワード情報の管理を担うもので、パスワードやパスキー、確認コード、「Appleでサインイン」の認証情報などを一手に引き受けてくれるものです。

そのほかにも、安全ではないパスワードの変更や新たなパスワードの作成も可能。新しい「パスワード」アプリの基本的な使い方を解説しましょう。

パスワード情報にアクセスできるのはあなただけ!

❶「パスワード」アプリはロックされているので、ダブルクリックしただけではパスワード情報にアクセスできません。Touch IDもしくはユーザのパスワードを入力して認証する必要があります。
❷macOS Sequioaにアップデートし、最初に「パスワード」アプリを開くと、上記のような説明が表示されます。[続ける]をクリックして先に進めましょう。
❸「パスワード」からの通知を許可するか尋ねるバナーが表示されるので、[オプション]をクリックして[許可]もしくは[許可しない]どちらかを選びましょう。

保存してある各種パスワードが一覧できる!

❶こちらが「パスワード」アプリの画面です。ウインドウの左側にあるサイドバーには、パスワードの種類に応じて分類されたボタンが並んでいます。[すべて]をクリックすると保存されているパスワード情報がすべて一覧できます。
❷[↑↓]ボタンをクリックすると一覧の順番を「タイトル」や「Webサイト」「作成日」などで並び替えできます。
❸一覧の中からパスワード項目をクリックすると、そのパスワード情報の内容がウインドウの左側に表示されます。パスワードだけでなくユーザ名やWebサイトのURLなども表示されます。
❹パスワードは[・・・・・・]で表示されていますが、ポインタを重ねると内容を表示、さらにクリックするとクリップボードにコピーできます。
❺[!]が表示されているパスワード項目は、同じパスワードを使い回していたり、データ漏洩の可能性があったりするなど、注意が必要なパスワードを使用していることを表しています。
❻サイドバーにある[セキュリティ]をクリックすれば、危険性の高いパスワードを使っているパスワード項目だけが一覧できます。[パスワードを変更]をクリックして該当するWebサイトにアクセスし、そこでパスワードを安全なものに変更しておくことをおすすめします。

パスキーやWi-Fiのパスワードも管理できる

❶サイドバーの[パスキー]をクリックすると、Touch IDを使って安全にサインインする「パスキー」を使ったパスワード情報だけを表示できます。
❷[Wi-Fi]をクリックすれば、アクセスポイントに接続するためのパスワードが確認できます。
❸[ネットワークのQRコード]にある[表示]ボタンをクリックすると、接続用のQRコードが表示できます。

認証コードの生成も「パスワード」アプリでできる!

❶2段階認証で使用する認証コードも「パスワード」アプリで生成できます。アカウントを作成する際にQRコードや設定キーを登録しておけば、確認コードの項目が作成できます。
❷2段階認証で確認コードの入力画面になると「パスワード」アプリが確認コードを生成して入力してくれます。「パスワード」アプリを開いてサイドバーの[コード]をクリック、該当するパスワード項目を選んでも確認コードを表示できます。

新規パスワードの作成も「パスワード」におまかせあれ!

❶新規アカウントの作成などでパスワードの設定が必要な場面になると、メニューがプルダウンするので[強力なパスワードを使用]を選びましょう。
❷「パスワード」アプリが強力なパスワードを作成して入力してくれます。
❸そのまま新規アカウントの作成を進めていくと「パスワードを保存しますか?」と聞いてくるので[保存]をクリックしましょう。自動的に「パスワード」アプリに「ユーザ名」や「パスワード」「Webサイト」の情報を書き込んでくれます。
❹次回からはアカウント(ユーザ名やID)の入力画面になると、「パスワード」アプリが該当するIDやパスワード情報をプルダウンメニューに表示してくれます。Touch IDやユーザのパスワードで認証するとIDとパスワードが入力できます。
❺パスワードを変更すると記録してあるパスワード情報を書き替えるか聞いてきます。[パスワードをアップデート]をクリックするだけで「パスワード」に記録してある内容を更新してくれます。

手動で新規パスワード情報を作成する!

❶「パスワード」の「ファイル」メニューから[新規パスワード]を選択すると手動でパスワード情報を作成できます。
❷パスワードも[強力なパスワード]と[特殊文字なし]のパスワードが選択できます。ユーザ名とパスワード、それを利用するWebサイトやアプリ、ラベルなどの情報を入力して[保存]をクリックするとパスワード情報が作成できます。

ほかのパスワード管理アプリからも情報を取り込める!

❶すでにサードパーティ製のパスワード管理アプリを利用している場合でも、そのアプリがCSVファイルに書き出す機能をサポートしていれば「パスワード」アプリに情報を取り込めます。「パスワード」アプリの「ファイル」メニューから[パスワードを読み込む]を選んで[ファイルを選択]ボタンをクリック。
❷書き出したCSVファイルを選んで読み込みましょう。

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著者プロフィール

松山茂

松山茂

東京の下町・谷中を拠点として日々カメラと猫を愛でながら暮らすフリーライター。MacやiPhone、iPadを初代モデルから使ってきたのが自慢。

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