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第12回 名刺交換したんだから仕事をする/野呂エイシロウのケチの美学

第12回 名刺交換したんだから仕事をする/野呂エイシロウのケチの美学

※この記事は『Mac Fan』2018年5月号に掲載されたものです。

仕事で名刺交換をすることは日常茶飯事。ボクも毎日10枚は名刺交換をする。だから、毎月3~4箱はなくなってしまう。

そして、そのあとほぼメールをする。遅れてもいいから、時間のあるときにどんどんメールをする。それで、できる限りアポを取り合う。そう、ケチなのでせっかく会ったのだから仕事をしようと思う。きっとすべての人の役に立てるのだから。

ちょっと下世話な話であるが、毎日名刺交換を10枚しているので、その人全員と100万円の仕事をしたら、それだけで1000万円の売上である。それで、毎年2000人とは名刺交換をするから20億円の新規受注。そう、そういう計算だ。

ただ、残念ながら、実際に弊社はその売上がない。つまり、ボクはその努力を怠っているのだ。魅力と能力を伝えきれてない。でも、そうなるように日々努力をし続けている。

すべての人が、誰かの役に立つ。できることはいくらでもある。せっかく出会ったのだから仕事をしないともったいない。

友だちとして出会ったら、ご飯を食べたり遊んだりしないともったいない。ボクの人生は人との出会いで成り立っているのでそんなことをよく思う。

名刺交換をしたのだから仕事をする前提であることは当然である。仕事をする気がないなら名刺交換をしないほうがいい。時間とお金の無駄だ。

そういえば最近、過去の産物が成果を生み始めた。4年前の2014年に発行した『話の面白い人の法則』(アスコム)が昨年末から急に売れ出し4万部も増刷。7万部になった。コツコツとブログなどでその本の面白さを伝えてきたが、出版社の努力で名古屋と仙台、横浜を皮切りに日本全国で売れ始めた。本当に奇跡というかビックリである。そんなこともあるんだとボクが驚いている。そして感謝である。

一回書いたものが再び売れるのは本当にうれしい。ケチなので過去の産物は活用したほうがいいと思う。他の本もPRをしてどんどん売っていこう。ボクのメッセージが何がしら役に立つと信じている。だから文字でメッセージを伝えているのだ。

そう、ケチなので出会った人とは仕事。過去の本も売らないと気がすまないのだ。「なぜそんなふうにできるのか?」と聞かれるが、それは人生の時間がもったいないからである

せっかく生まれたのだから少しでも多くの体験と刺激が必要だ。いいことも悪いことも体験しなければならない。

iPhoneもMacもそうだ。せっかく手に入れたのだからフル活用だ。おかげで傷みも早い。MacBook Airがついに動かなくなった。なので当面の間はMacBookとiPad Proで原稿を次々と書いていこうと思う。iPhoneも、電話料金も、遊びだけに使うのはもったいない。ボクは、ケチなのでクリエィティブなことにフル活用。するとそれが何倍もの才能と体験になって戻ってくる。そんな感じで楽しもうと思う。

せっかく出会ったんだから。せっかく手に入れたんだからフル活用。きっと面白い体験がもっともっとできるはずだと思うし、未来に期待できる。さあ、名刺交換はビジネスの始まりだ。

せっかく美人と知り合ったのでご飯。

著者プロフィール

野呂エイシロウ

野呂エイシロウ

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。

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