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第13回 「べき」を捨てて「こう“ありたい”」にする

第13回 「べき」を捨てて「こう“ありたい”」にする

※この記事は『Mac Fan』2018年6月号に掲載されたものです。

今、ボクの目標達成のためのタスクは、160項目である。

それは、ボクの目標の数々である。そこには「○○すべき」とは一言も書いていない。自分の人生で「べき」ということはひとつもない。ボクの目標設定はすべて「こうありたい」である。正直いうと、以前の僕のタスクは「べき」の嵐だった。でもコーチングの先生に指摘されて「こうありたい」に変更できた。

現在、医者に注意をされてダイエットをしているが、「炭水化物を食べない」ということは目標にしない。「毎日、炭水化物が20グラムで満足いく人間でありたい」と書いていて、毎朝読んでいる。そして実行している。昨日は、炭水化物ゼロ。今日のランチは、お茶碗に半分ぐらいで、糖質は30グラムぐらいだ。この原稿を書いている時点で、現在、2.4%痩せることに成功した。

僕はケチだ。人生は夢を叶えないとつまらないし、生きている意味がない。食べたいものもあるし、理想もある。そのすべてを「こうありたい」と決めるのだ。

  • 会議で、プレゼンテーションをうまくできる人間でありたい

  • 野呂と仕事をしたい経営者があふれるコンサルタントでありたい

  • Mac Fanの表紙になるくらいの有名人でありたい

  • スマートな身体でスポーティな人間でありたい

などなど山のようにある。

ケチなので、やってみたいことも次々と生まれてくる。だから毎日大量の夢を叶えるために努力をしているのだ。若い人はわからないかもしれないが、50歳を過ぎると急に時間が足らないことがわかる。だから自分の理想を実現するために必死になるのだ。

そんなことをふと思う。だから膨大なタスクを見ながら、「~ありたい」に向かってどんなことをするのか? 懸命に考え、行動に移すのだ。

面会して話をしてみる。会議で提案書を出す。企画書を書くなど、夢のタスクの隣には行動したい指針とスケジュールが記載されている。それを懸命に実現に向かって努力をするだけだ。

ボクのスケジュールは、夢を実現するための階段だと思っている。スケジュールは仮説を検証する実験場だと思う。

この会議でこんなことを実現する。契約を結ぶ。金銭の交渉を行うなど。そんな指針が書かれている。それが実現するかどうか?という仮説をスケジュールに書くのだ。そう、会議や打ち合わせは実験場だ。もしかするとデートも仮説を検証する実験場かもしれない。

「Mac Fanの連載で面白い話を伝え、読者の行動をより良いものにしたい」という欲求がタスクであり仮説。そして18時から書くのが実験。「果たして面白い原稿が書けるのだろうか?」ということだ。そして発売されて掲載されてからの反応が結果である。

ボクは、今の自分に満足をしていない。だから「こうありたい」という希望を叶えるため。今日もケチケチを14あるスケジュールで実験。実験結果はまずまず。さあ、明日も大量の仮説検証がボクを待っている。

帽子が似合わないから、かぶるべきではないと思っていたが…。

著者プロフィール

野呂エイシロウ

野呂エイシロウ

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。

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