「Ableton Live」と「Push2」を初体験。イメージがそのまま音になる、打ち込みって楽しすぎ！ ／宮本佳林のDTMでは研修生【第2回】

宮本さんは普段、「Logic Pro」で曲を作っていると聞きました。「Logic Pro」では、基本的に時間が横軸に流れていきますよね？

「Ableton Live」の特徴はさまざまありますが、1つに「セッションビュー」画面が用意されていることが挙げられます。セッションビューでは、音のアイデアを溜めていき、それを選ぶだけで曲が作れます。“時間軸の概念がない”画面、といったところでしょうか。

一般的なDAWで曲を作るとき、まず曲の構想を決めて、時間軸に沿ってイチから作っていきますよね。一方「Ableton Live」では、「スロット」と呼ばれる縦列のセルにドラムやベースなどのオーディオファイルを入れて、それらをループで流し続けながら、自分の好きなスロットを選んでいくことで、直感的に作曲できるんです。

「Ableton Live」なら、アイデアを溜めて、それを組み合わせていくだけで簡単に曲を作っていけますよ。そしてセッションビューでの作曲にも役立つのが、「Ableton Push 2」です。

このパッドを押すと、スロットに入っている音が鳴るんです。では、パッドを押して、好きなドラムセットを決めたあと、次に隣の縦列からベースを追加してみましょう。同じ要領で、メロディも選択してみてください

もちろん。パッドを押して、ドラムの音を置いてみてください。４つおきに配置していくと、いわゆる「4つ打ち」になります。

別の音を重ねて鳴らしたり、「リピートボタン」で音を連打させることもできますよ。

ちなみに「Ableton Push 2」では、メロディも、コードを設定して3つのパッドを押すだけで自動的に和音になります。あと人気なのが、音を鳴らすかどうかの確率を設定できる「チャンス」という機能です。たとえば「ハイハットは70％の確率で鳴らす」と設定すると、まるで人が演奏しているようなオーガニックなドラムになります。

はい、音ごとに範囲を決めることができます。