つながりを大切に
アップルウォッチの最新OS・watchOS 5のテーマは、コミュニケーション機能の強化だ。まず、「アクティビティの競争」では、友だちとアクティビティのポイントを競い合うことができる。これはいわば、身体を使ったコミュニケーションだ。
次に、「トランシーバー」も搭載された。同時に双方向の通話ができる電話とは違い、ボタンを押したときだけ送信できる無線機と同じだ。ブルートゥースによる近接通信ではなく、Wi-Fiやセルラー経由のデータ通信なので、遠く離れた人とも会話ができる。トランシーバーというよりアマチュア無線に近いかもしれない。
そのほか、ワークアウトにヨガとハイキングが追加されたり、ワークアウトの自動開始/終了、Webkitが内蔵されたことでWEBページが表示できたり、ポッドキャストにも対応する。Siriのウォッチフェイスにはサードパーティアプリが表示できるようになり、通知もインタラクティブになったことで、iPhoneを取り出さずにできることが増える。
ただ、残念なお知らせもある。watchOSでは初めてとなる足切りが行われ、初代モデルはアップデート対象から外されてしまった。
実数は出していないが2017年からApple Watchは60%の成長を遂げていると発表された。顧客満足度もナンバーワンだという。
12種類のワークアウトに新しいワークアウトとしてヨガとハイキングが追加された。
自動ワークアウト機能は事前にセットしなくても時間を遡って成果を計算してくれるもの。ワークアウト計測をスタートするのを忘れてしまうのはよくあることなので、とてもうれしい機能だ。
もっとも会場が沸いたのはトランシーバー機能だ。声による新しいコミュニケーションだ。Wi-FiまたはLTEで世界中の相手と会話が可能だ。
そのほか、WEBコンテンツの表示やPodcast、iOS 12で追加されたSiriショートカット対応、通知機能の強化も図られた。