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メッセージでさらに会話を盛り上げよう!●macOS Sierra かんたん強化術

メッセージでさらに会話を盛り上げよう!●macOS Sierra かんたん強化術

「メッセージ」はiOSとmacOSシエラでそれぞれ標準で搭載されています。iOSアプリのメッセージでは、最新バージョンで「ステッカー」や「GIFアニメ」、「デジタルタッチメッセージ」などモバイルで非常に人気のある動きのあるメッセージの送信機能を数多く採用しました。これはモバイル同士のコミュニケーションを盛り上げるものですが、macOS版ではこれらのメッセージの多くが表示できるものの、Mac側から送信できる機能はこれまでと大きくは変わらず限定的です。

現状では絵文字の表示を大きくできたり「タップバック」のようなコメントへのリアクション機能、URLリンクのプレビュー機能などが搭載されています。ライブフォト(Live Photos)のプレビュー機能にMacのメッセージが対応するのに8カ月程度かかったことを考えると、これらの新機能がMacですぐ利用できるようになるかは不透明です。

iOSからの多彩なメッセージを受信

iOSデバイスのメッセージはこれまでのテキストや画像、動画に加え、さまざまなスタイルのメッセージが送受信できるようになりました。Macのメッセージで受信を確認したところ、ステッカーはアニメーション効果のあるものを含め問題なく表示されました。また、タッチパネルで手書きできるメッセージやジェスチャなどもきちんと表示されています。

画像にエフェクトをかける機能としては、[見えないインク](画像表面をなぞるとぼかした部分が一時的に表示される)はMacでも対応していますが、[スラム][ラウド][ジェントル]といった吹き出しが動くエフェクトや、スクリーンいっぱいに風船が飛び交うエフェクトはMacでは未対応です。その場合、送られてきた画像の下に[スラムで送信]のようなコメントが自動で添えられます。

一方的にiOSデバイス側から派手なメッセージが送られてくるだけでMacからはシンプルな返信しかできないのは寂しくも思えますが、自分のMacとiOSデバイスの間はハンドオフ機能でシームレスにメッセージを送信できるので、これらの新しいスタイルのメッセージを送信したいときだけiPhoneなどに持ち替えて送信しましょう。

Mac版のメッセージは、iOS 10で採用されたiOSアプリ版メッセージの新機能の多くを受信できます。Mac側から送信する機能は限定的ですが表現力豊かなコミュニケーションが可能となります。

「手書き文字」やアップルミュージックへのリンクなどをiOSデバイス同士、またはMacのメッセージへと送信できます。

iPhoneやアップルウォッチのタッチパネルで描いた軌跡などをそのまま送信する「デジタルタップメッセージ」の受信にも対応しています。Macからは送信未対応です。

従来の画像や音声のほか、LINEスタンプのような「ステッカー」や「GIFアニメ」もMacで受信して、ファイルとして保存もできます。

WEBサイトのリンクを送信するとリンク先のプレビュー画面が表示されます。WEBサイト側の設定により大きくプレビューできる場合とアイコンサイズの場合があります。

画像にエフェクトを付けて送信する機能は、現状では[見えないインクで送信]のみがMacで対応しています。それ以外のエフェクトは確認できません。

画像やPDFの確認作業も楽になる

機能が限定されたMac版のメッセージですが、iOS版の「ドロップボックス」をインストールしておくとMacのメッセージとの間でも簡単にファイルのやりとりが行えます。特に画像やPDFなどを相手に送って確認してもらうときに有効に使えますので、試してみましょう。

iOSデバイスにドロップボックスのアプリがインストール済みでアカウントにログインしていたら、メッセージアプリのストアにある管理画面からドロップボックスを有効にします。すると、このアプリを使ってメッセージからドロップボックス内のファイルを相手に送信できるのです。

ドロップボックスのアプリをインストールしていると、メッセージの[Store]の[管理]に[Dropbox]の項目が表示されているはずですので、これを有効にします。

ステッカーから[Dropbox]を選び、保存してある画像やPDFを選択して相手に送信します。

すると、相手のMacのメッセージにもファイルのリンクが送られるのでクリックするとWEBブラウザで画像やPDFが開かれます。ここでコメントや修正を加えて送り返すことも可能です。

ステッカーはMacから送れる?

iOSデバイスから送られてきたステッカーは画像としてMac内に保存できますが、現状ではMacの「メッセージ」にはステッカー機能がないのでそのままでは送ることができません。

試しに送られてきた「動くステッカー」を保存して、それをそのまま送り返したところiOSデバイス側ではアニメーション再生されますがフレームレートの仕様が通常のステッカーと異なりカクカクした動きとなってしまいました。今後Mac側のメッセージでも採用してもらいたいところです。

動くステッカーの正体はAPNG(アニメーションPNG)形式のファイルです。貰ったステッカーをMacに保存することもできます。