すぐに散らかるデスクトップ
Macの解説本を書く仕事をしていると、毎回かなりの枚数のスクリーンショットを撮影することになります。その際、デスクトップは常に片づいた状態を維持しておかなければならないのですが、撮影のたびにスクリーンショットを移動するのは非効率です。そこで、ドロップボックスのスクリーンショット共有機能を使って自動的にスクリーンショットを移動するようにしています。
しかし、今度は移動先のスクリーンショットフォルダが大量のファイルで埋まってしまうという新たな問題が生じ、デスクトップ上のファイルを自動で移動したうえで、さらに自動整理する方法を模索することになりました。
最初に見つけたのは「クリーン(Clean)」というソフトで、その名のとおりデスクトップのファイルを自動で指定したフォルダに移動して、フォルダごとに整理するというソフトです(移動のみで整理しない設定も可能です)。
ドロップボックスのスクリーンショット共有機能の代わりにもなるので便利ですが、自動整理のタイミングは最短でも1時間間隔なのが問題です。手動で整理を実行することも可能ですが、それも面倒過ぎます。
見えなくしてしまえばOK!
デスクトップを常に全自動で整理することは無理なのかなと諦めかけていましたが、ある「技」を応用することで、この問題が解決しました。それは、デスクトップ上のアイテムを「非表示」にするという設定です。これは簡単なコマンドをターミナルから入力するだけでOKで、スクリーンショットなどのファイルはデスクトップ上に残っていてもアイコンは表示されず、ファインダのサイドバーから[デスクトップ]を選べば確認できるというわけです。
前述のクリーンにはラベルを付けることでファイル/フォルダを移動させないという設定もありますので、これでスクリーンショットだけが自動的に指定したフォルダに移動して日付ごとのサブフォルダに整理され、なおかつ常にデスクトップには何も表示されないという理想の状態を保てるのです。
このテクニックは、私のような仕事だけでなくプレゼンでMacを人に見せる機会が多い人にも活用できるのでお試しください。
(1)ドロップボックスの環境設定で[インポート]→[Dropboxでスクリーンショットを共有]にチェックを入れておくと、自動的にドロップボックス内の[スクリーンショット]フォルダに撮影したスクリーンショットが移動します。
(2)デスクトップを自動整理するソフトとして「クリーン(Clean)」があります。これを使えば、一定の間隔でデスクトップのファイルを指定したフォルダへ自動的に移動して、日/月ごとのサブフォルダへの整理も可能です。
Clean
【開発】Vojto Rinik
【価格】無料
【カテゴリ】Mac App Store>ユーティリティ
(3)「ターミナル」で「defaults write com.apple.finder CreateDesktop -boolean false」+[リターン]キー、続けて「killall Finder」+[リターン]キーでデスクトップ上のアイテムを非表示にできます。なお、戻すときのコマンドは、「defaults delete com.apple.finder CreateDesktop」です。
(4)すると、デスクトップ上のアイコンは消えましたが、ファインダウインドウから[デスクトップ]を確認すると、そのまま残っていることがわかります。デスクトップ上のファイルやフォルダを操作するには、ファインダタブを表示しておくと便利でしょう。
(5)より本格的にファイルを自動整理したいのであれば「Hazel」などの自動化ツールを使ういう方法もあります。デスクトップを常に整理しておかなければならない場合は、こちらを選ぶのもありでしょう。
Hazel
【開発】noodlesoft
【価格】29ドル(14日の試用期間あり)
【URL】http://www.noodlesoft.com/hazel.php
【もっと媚薬】
デスクトップを一時的に隠したいという場合は、「Camouflage」(【開発】Briksoftware.com 【価格】1200円 【カテゴリ】Mac App Store>仕事効率化)というソフトもあります。こちらはデスクトップピクチャを仮想的に前面に表示するというアプローチで、デスクトップのアイテムを隠しています。