現在発売されているMacBookエアが登場したときに一番驚いたこと。それは、「薄さ」でもなく、「SSD」でもなく、「ネジ」でした。本体の底面カバーを固定するのにこれまではプラスネジが使われていたのですが、突然「ペンタローブ」と呼ばれる五角形の花形の形した特殊ネジが採用されたからです。
コロコロと外装や内部のネジの種類を変えるのはアップルのお得意なことですが、このペンタローブが厄介なのは、これまでと違ってそれを外すためのドライバが見つからなかったこと。ペンタローブ用のドライバは存在したのですが、MacBookエアで使われているサイズのものがなかったのです(私が調べる限りでは)。
そのネジを、どうやらアップルはiPhone 4にも採用し始めていると、「iFixit」が報じています。日本で発売されているiPhone 4にはトルクスネジに似たものが使われており、比較的ドライバが手に入りやすいのでユーザ自ら取り外すこともできました。しかし、ペンタローブになると、そう簡単にはいきません。ユーザに中身を触らせない、カスタマイズさせない、というのがアップルの意図でしょう。
それに本誌としても、ドライバが手に入らなければ本体を分解するのに困ってしまいます。そこでいろいろと調べていて、ようやく見つけました。iFixitがiPhone 4用とMacBookエア用のペンタローブドライバを発売しています。ただし、さっそく注文したのですが、購入できたのは現在MacBookエア用のみ。iPhone 4用は在庫切れ、out of stockです。世界中でかなりの需要があるんでしょうね。