「OKIPPA」アプリと連動型バッグで物の配達を一元管理！

再配達をなくせ！

今回のゲストは、イーパー（Yper）株式会社の取締役であり、私の大学の後輩もである島添彰さん。イーパーはまだ設立したばかりの会社ですから、知らない人も多いかもしれません。私が島添さんに興味を持ったのは、大手飲料メーカーに勤めていたのに、その仕事を辞めてベンチャーに入ったから。「新しい生き方だなぁ…」と思いました。

飲料メーカーでは自販機のシステム開発をしていた島添さん。今では自販機もスマホと連動したり、電子マネーで支払いができたりと、ハードだけで動いていた時代とは違ってソフトで動く時代になっているため、システム開発する要素がたくさんあるのだそうです。当たり前のように使っているとこんなモノかと思ってしまいますが、実は技術の塊なのです。

その仕事から飛び出して選んだのが、現在のイーパーのお仕事。そして同社で開発したプロダクトが、宅配の再配送をなくすためのアプリと、アプリ連動型バッグの「オキッパ（OKIPPA）」です。

アプリについては後ほど説明するとして、まずバッグが秀逸。簡単に表現すると、頑丈なエコバックにフレキシブルな紐がついたようなバッグです。普段は玄関に置いておいて外出時に玄関のドアノブなどに吊しておけばOK。宅配の業者さんが荷物を届けに来たら、バッグをさっと拡げて中に段ボールなどの荷物を入れてくれるので、荷物を受け取れないことがなくなるという仕掛けです。バッグは撥水仕様になっているので、雨に濡れても大丈夫。宅配120サイズの荷物も入るので、一般的な荷物であればスッポリ入りますが、通常はエコバックのように小さくなるのがポイント。袋の両端をつまんで引っ張れば一瞬で折りたためるような構造になっていて、よくできているなぁと感心しました。

先述のとおり、このバッグはアプリ連動型。でも「バッグがアプリと連動する」という表現は実は正しくなくて、クロネコヤマトや郵便局、アマゾンやゾゾタウンのような通販サイトのアカウントと連動させるという仕組みを採用しています。アプリを起動してアマゾンや楽天のアカウントと紐づけすると、ネットでモノを買ったときに発行される送付通知をアプリが読み取り、配送状況を通知してくれるのです。これは便利！

アマゾンは今だといろんな宅配業者さんを使うため、荷物番号を追うのも結構面倒です。でもこのアプリを使えば、一元管理してくれます。アマゾンや楽天以外の通販サイトでも、宅配業者ごとに発行される荷物番号がわかれば、その番号を登録しておくだけで荷物をトラッキングできます。再配達の依頼も一発。まさに、荷物の一元管理ができるアプリです。

情報はアプリで管理

島添さんのお気に入りアプリを聞いてみると、まず「バックログ（Backlog）」というプロジェクト管理ツールを愛用しているそうです。本アプリはiOSアプリのほかにWEBサービスもあり、オフィス内でも外出先でもいつでもタスクやプロジェクトの進捗管理ができます。「オキッパ」アプリに機能追加するため、まだまだ開発案件を山ほど抱えている島添さん。本アプリを使うことで、さらに素晴らしいプロダクトになることが期待できますね。

さらに、「ケイスケホンダ（KEISUKE HONDA）」という謎のアプリがありました。何だろうと思って聞くと、プロサッカー選手・本田圭佑さんの情報が集約されているのだとか。フェイスブックやツイッター、公式サイトなどの“本田情報”が、このアプリを見るだけで一発でわかるのです。しかもこれ、オフィシャルのアプリですね。すごいな、さすが本田さん。ファンは全部見たいところですが、メディアが分かれると追うのが面倒ですから、一元管理は良いですね。オキッパもですが、アプリで情報を一元管理するのが、今後のトレンドになりそうです。