DTMを始めるなら、どのMacを選ぶべき？ 使い方によって向いてるMacは変わるらしい！／宮本佳林のDTMでは研修生【第13回】

普段、DAWは何を使っていますか？

それなら、やはりMacの中から選んだほうがいいですね。作る音楽のジャンルは、どういうものでしょう？　フルオーケストラの音を使うことはありますか？

なるほど。それなら、MacBook Airを新しくするだけで十分かもしれません。まず、2017年から現在までのMacで一番大きく変わったのはCPUです。インテルチップからアップルシリコンに変わりました。それでパワーが飛躍的に上がったので、基本的にどのMacを選んでも十分に音楽を作れるんです。

最新のMacBook Airは、数年前のMac Proに匹敵するくらいの性能があって、楽器を50個以上鳴らしながら歌を録音することもできます。宮本さんが使っているMacBook Airだと、音をたくさん重ねたとき、うまく動かなくなったりしませんか？

DAWは処理が追いつかなくなると、自動で音を間引いてしまうことがあるんですよ。

今のMacBook Airはファンレスなので、音楽制作に向いています。MacBook Proはファンが内蔵されているので、処理が重くなってくると少し音が気になるかもしれません。

Proは搭載チップの種類がいくつかあって、最新モデルはM2シリーズから選択できます。すごくパワフルなので、映像制作する人などに向いていますね。またポートが豊富で、SDカードスロットが搭載されていたり、ディスプレイが業務用レベルで優れていたりするのも特徴です。でも、宮本さんの制作環境を聞いていると、Airでいいのかなと思います。

もちろん。今のデスクトップモデルの利点は価格が安いこと。同じ性能であれば、デスクトップのほうが安上がりになることが多いです。

そうなると、デスクトップも視野に入ってきますね。その場合、Mac mini＋iPadという組み合わせもおすすめです。「Garage Band」はiPadでも使えますし、宮本さんが使っている「KORG Gadget」のiPad版もありますよ。

現行のiPad miniはパワフルなA15 Bionicチップが入っているので、音楽制作にも十分使えますよ。

あとデスクトップでいえば、iMacもおすすめですよ。

ディスプレイもキーボードもマウスも全部セットになっていて、価格は最小構成で17万4800円。内蔵スピーカの音もいいのがポイントです。

音楽制作には、感性も必要。テンションが上がるマシンを選ぶのは大事なことです。とてもいい選択だと思いますよ。