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鮫ジャーナリストは自ら時計&占いアプリを制作!

著者: 美崎栄一郎

鮫ジャーナリストは自ら時計&占いアプリを制作!

見せる人/沼口麻子

シャークジャーナリスト。東海大学大学院海洋学研究科水産学専攻修士課程修了。世界で唯一のシャークジャーナリストとして世界中の鮫を取材し、さまざまなメディアを通して鮫の魅力を発信している。オンラインサロン「サメサメ倶楽部」を主宰。著書『ほぼ命がけサメ図鑑』(講談社)が2018年5月に発売。【URL】https://ameblo.jp/sharkjournalist2017

沼口麻子さんのiPhoneにインストールされているアプリ みつくりクンの時計/みつくりクンのさめ占い/Expedition White Shark/SaiSuke/Priority Pass

 

鮫は“誤解だらけ”

今回のゲストは、シャークジャーナリストの沼口麻子さんです。シャーク。そう、あのパニック映画「ジョーズ」で有名な鮫。今回も鮫の魅力について熱く語って頂きましたが…知らないことだらけでびっくり。詳しくは沼口さんのブログや新刊『ほぼ命がけサメ図鑑』(講談社)を読んで頂きたいのですが、鮫の被害って、実は世界中合わせても1年で5件くらいなのだそうですよ。

「ジョーズ」で人をガンガン襲っていたのは何だったんだ! 沼口さん曰く、人を食べる(というか人を咬んでしまう)種類の鮫はごくわずかなのだそうです。「サーファーが鮫に襲われた」といったニュースをたまに耳にしますが、それは亀などを好物としている鮫が、海に浮いている人などを勘違いして咬んでしまっているのだとか。確かにサーフボードに乗ったり、空気ボンベを担いで浮いていると、海中にいる鮫からすれば、亀に見えなくもないですね。

鮫の魅力に取り憑かれた沼口さんは、鮫の誤解を解くべく、また、そのおもしろい生態を紹介すべく、テレビやイベントなどでさまざまな鮫の話をしています。

たとえば、プランクトンを食べているジンベエザメ(私も沖縄の美ら海水族館や大阪の海遊館で見ました!)は、大きな身体を維持するために大量のプランクトンを食べなければならず、そのために常時泳いでいなければいけない身体になっているとか。また、ドバイでは鮫を食べるそうですが、家庭料理のため、レストランでは出てこないそうです。さらに、中国ではフカヒレだけ価値が高いので、鮫を漁で捕ってもヒレだけ取って、残りは海に捨ててしまうとか…。

話を聞いていると、鮫の名前や生態が非常に具体的で引き込まれてしまいます。おっと、そもそもどうして沼口さんは鮫のジャーナリストになったのでしょう?

水産系の大学にいた沼口さんは、研究テーマとして鮫を選びました。最初のきっかけは「大型動物が好きだったから」だそうですが、勉強していくうちに鮫に対する誤解が多くあることを知り、自分の知らない世界を知りたいという欲求から、かわいいイルカではなく、鮫に惹かれたのだとか。

アプリで鮫を追跡

さて、鮫についてはまだまだ解明されていないことも多いそうですが、最近はモバイル機器が防水化されたり、小型化され通信機器が内蔵されたりしているため、その生態が徐々に明らかになってきているそうです。

たとえば、今では鮫にセンサを取り付けてトラッキングするということも行われており、ある鮫が今メキシコ湾にいるとか、カリフォルニア沖にいるというのがわかるそうです。「エクスペディション・ホワイト・シャーク(Expedition White Shark)」アプリでは、鮫の種類を選ぶと、その鮫がどこの海を泳いでいるのかが一目瞭然。現在地だけではなく、数時間前にいた場所もわかるので、「この湾岸を周回しているんだ」といった行動範囲も追えます。学者さんたちが解析するようなデータを、アプリで気軽に覗けるなんて楽しい世の中になってきたなぁ。

沼口さんのiPhoneを覗いてみると、ほかにも鮫アイコンのアプリを発見。聞いてみると、ミツクリザメという鮫をモチーフにした「みつくりクンの時計」と「みつくりクンのさめ占い」だそうです。なんと、これらのアプリは沼口さん監修。鮫好きが講じて、アプリまで作ってしまうなんて…。

「みつくりクンの時計」は鮫愛に溢れており、イラストもかわいい。また、時計盤に設定できる鮫の種類も豊富です。私、ネコザメなんてはじめて知りました。無料アプリですが、作り込みがすごい。一方、「みつくりクンのさめ占い」では、浮かんでいる鮫にタッチすると、今日の運勢を占えます。

誰でも知っている鮫という魚ですが、沼口さんと話してみると、知らないことだらけで奥が深い。今後テレビなどで鮫を見たときには、いろいろ調べてみようかなという気になってきました。その前に、まずは沼口さんの本を読んでみようっと。

Expedition White Shark

【開発】Marine Conservation Science Institute MCSI

【価格】480円

【場所】App Store>教育

現在では、研究のために多く鮫がトラッキングされています。「Expedition White Shark」は、センサをつけられた鮫がどんな種類で、どこの海を泳いでいるのかをリアルタイムで追跡できるユニークなアプリです。

みつくりクンの時計

【開発】かおる 石引

【価格】無料

【場所】App Store>ライフスタイル

沼口さん監修の「みつくりクンの時計」は、ミツクリザメという深海に住む鮫をモチーフにしたかわいい時計アプリ。デジタル/アナログどちらにも対応しています。鮫のちょっとした解説も、読んでいて非常におもしろい。

みつくりクンのさめ占い

【開発】かおる 石引

【価格】無料

【場所】App Store>ライフスタイル

こちらも沼口さんが監修した占いアプリ「みつくりクンのさめ占い」。画面上をプカプカ浮かぶミツクリザメをタップすると、その日の運勢を占えます。こちらも鮫の解説付きなので、子どもはもちろん、大人でも楽しめますよ。

見る人/美崎栄一郎

『iPhoneバカ』『iPadバカ』などの著者。札幌から福岡までアップルストア全店舗、ソフトバンク本社などでも講演したiPhone大好き人間。新刊『スピードと成果が劇的に上がる戦略 最強の優先順位』(かんき出版)が発売されました。【URL】http://note272.net/