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Mac Fanが今、おすすめする5モデルはコレだ!

Mac Fanが今、おすすめする5モデルはコレだ!

iMac 4K 21.5インチ

クアッドコア3.0GHz Core i5

価格:14万2800円(税別)

【SPEC】

・8GB 2400MHzメモリ(オプションで16GBに変更可能)

・1TBハードドライブ

・Radeon Pro 555(2GBビデオメモリ搭載)

・4096×2304ピクセル解像度のRetina 4K P3ディスプレイ

・サイズ:高さ45.0cm、幅52.8cm、スタンドの奥行き17.5cm

・重量:5.66kg

 

デスクトップMacの基本

デスクトップタイプのMacの代名詞になっているのがiMacです。まず、現行の21・5インチと27インチで共通する部分を解説しましょう。いずれも非常にスリムに作られているのでディスプレイしか存在しないかのようなデザインが特徴です。付属のキーボードやマウスもワイヤレスなので非常にシンプルに設置できます。

拡張性に関しては、USB 3ポートが4つとサンダーボルト3(USB-C)ポート2つを搭載しています。このサンダーボルト3(USB│C)は、最大40Gbpsのサンダーボルト3としてだけでなくディスプレイポートとしても使えるので、5120×2880ピクセル解像度(5K)60Hzの外部ディスプレイ1台もしくは3840×2160ピクセル解像度(4K UHD)60Hzまたは4096×2304ピクセル解像度(4K)60Hzの外部ディスプレイ2台が接続できます。

そのほかにもUSB 3.1 Gen.2(最大10Gbps)として使用したり、別売のアダプタを介せばサンダーボルト2やHDMI、DVI、VGAにも対応できます。

デスクトップならではの装備としては、ギガビットイーサネットとSDXCカードスロットが上げられます。ボディにはステレオスピーカとマイクロフォン、フェイスタイムHDカメラも内蔵しているので、そのままでフェイスタイムを使ったビデオ通話が可能です。

21.5インチiMacのスペック

この21.5インチには3つの標準モデルがありますが、この中で今回おすすめするのはミドルクラスのモデルです。一番の理由はディスプレイで、ロークラスはレティナに非対応であるのに対し、こちらはレティナだからです。理由は後述しますが、今買うなら絶対にレティナがおすすめです。

4096×2304ピクセルの4K解像度を誇り、十億色対応に500ニトの輝度、広色域(P3)対応とMac史上最高のレティナディスプレイと謳われています。この品質のディスプレイは単体だと20万円以上するので、これが約15万円でコンピュータが内蔵されているのは驚きです。

心臓部であるプロセッサも第7世代の3.0GHzクアッドコアのコアi5と申し分ありません。メモリはユーザ自身で増設できないものの、ハイ・シエラが十分動く標準の8GB。ストレージには標準の1TBのハードディスクです。

 

iMac 5K27インチ

クアッドコア3.4GHz Core i5

価格:19万8800円(税別)

 

【SPEC】

・8GB 2400MHzメモリ(オプションで最大32GBに変更可能)

・1TB Fusion Drive

・Radeon Pro 570(4GBビデオメモリ搭載)

・5120×2880ピクセル解像度のRetina 5K P3ディスプレイ

・サイズ:高さ51.6cm、幅65.0cm、スタンドの奥行き20.3cm

・重量:9.44kg

 

27インチiMacのスペック

一方、より大きなディスプレイが欲しい場合には27インチを選ぶことになります。こちらもモデルが3つありますが、おすすめはロークラスの3.4GHzクアッドコア・コアi5プロセッサを搭載したモデルです。ディスプレイの解像度は5120×2880ピクセルのレティナ5K。十億色対応に500ニトの輝度、広色域(P3)対応と最高のレティナ品質です。

メモリは全モデル共通の標準構成のGB。27インチモデルは現行Macで唯一ユーザ自身でメモリが交換可能なので、8GBで使ってみて、必要とあらば最大32GBまで増設すればいいでしょう。

ストレージは、ハードドライブとフラッシュメモリを併用した1TBのフュージョンドライブですので、頻繁に使うファイルはフラッシュメモリに移動して素早くアクセス、あまり使わないファイルは大容量のハードドライブに保存、ファイルの使用状況に応じて自動的に最適化してくれます。グラフィックスも統合GPU「アイリス・グラフィックス」ではなく独立GPU「ラデオン・プロ555」を搭載。上位モデルはもちろん高性能ですが、コストパフォーマンスを考えたときのバランスがいいからです。

背面には3.5mmヘッドフォンジャックとSDXCカードスロット、USB 3ポート×4、Thunderbolt 3(USB-C)ポート×2、10/100/1000BASE-TギガビットEthernet(RJ-45コネクタ)が並んでいます。21.5インチと27インチどちらも同じです。

27インチモデルの背面にあるメモリコンパートメントドアを開ければ、4つあるSO-DIMMスロットにユーザ自身でアクセスできます。使用するメモリは2400MHz DDR4。8GBのモジュールを4枚で最大32GBまで増設できます。

iMacのすべてのモデルには、Magic KeyboardとMagic Mouse 2が付属しています。オプションでテンキー付きのMagic KeyboardやMagic Trackpad 2にも変更できます。

Thunderbolt 3(USB-C)ポートにHDMIディスプレイやVGA ディスプレイをつなげるには「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」や「USB-C VGA Multiportアダプタ」が必要です。

 

MacBook Pro 13インチ Touch BarとTouch ID

デュアルコア3.1GHz Core i5

価格:22万800円(税別)

 

【SPEC】

・8GB 2133MHz LPDDR3メモリ

・512GB SSDストレージ

・Intel Iris Plus Graphics 650

・サイズ:高さ1.49cm、幅30.41cm、奥行き21.24cm

・重量:1.37kg

 

MacBookプロの基本構成

現行の13インチと15インチのMacBookプロはプロユースにも対応できる高性能マシンです。接続インターフェイスは本体の左右に2つずつ、合計4つのサンダーボルト3(USB-C)を搭載しています。これはiMacと同じく40Gbpsのサンダーボルト3、10GbpsのUSB3.1 Gen.2として使えるマルチパーパスなインターフェイスです。電源供給も付属のUSB-C電源アダプタで任意のサンダーボルト3ポートにつなげて使います。

ワイヤレスはIEEE 802・11a/b/g/n/acに対応したWi-Fiとブルートゥース4.2を搭載しています。ここはiMacと同じスペックです。

ボディにはハイダイナミックレンジステレオスピーカと3つのマイクロフォンが内蔵され、ディスプレイにはフェイスタイムHDカメラが内蔵されています。フェイスタイムによるビデオ通話が快適に行える仕様になっています。

キーボードは第2世代のバタフライ構造を採用し、短いストロークでもしっかりした打鍵感があります。バックライト内蔵なので暗いところではキートップが光ります。ファンクション部分には状況に応じて表示を変えるタッチバーを搭載し、新しいインターフェイスとして期待されています。電源ボタンは指紋認証が行えるタッチIDセンサ兼ねており、指でタッチするだけでログインできたり、アップルペイでの決済も可能です。

トラックパッドは圧力感知機能とタプティックエンジンを搭載した感圧タッチ方式となっています。クリックボタンがないのにクリック感がフィードバックする仕組みがあり、強めのクリックという操作もサポートしています。

大容量のリチウムイオンポリマーバッテリを内蔵することで最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧やiTunesムービー再生が可能です。ここまでは13インチも15インチも共通です。

13インチモデルのスペック

さて、4モデルある13インチモデルの中で選びのポイントなのは、タッチバーとタッチID付きであること。そうなると2モデルに絞られますが、おすすめは最上位モデルの3.1GHzデュアルコア・コアi5プロセッサ搭載機です。というのも、MacBookとは異なり、ある程度のパワーを求める層にはストレージは512GBは欲しいからです。

ディスプレイは、全モデル共通の2560×1600ピクセルのレティナディスプレイ。数百万色以上に500ニトの輝度、広色域(P3)に対応します。

グラフィックスはプロセッサ統合型の「Intel Iris Plus Graphics 650」で、15インチモデルの独立型には劣りますが下位モデルよりは高性能になっています。こうした点から13インチのMacBookを選ぶなら多くの人に最上位モデルがベストです。

容量性ガラスパネルを採用したトラックパッドは、圧力センサによって通常のクリックと強めのクリックを識別することで別の操作ができます。クリック感はTaptic Engineによって感覚フィードバックされます。

MacBook Proの左側面にはThunderbolt 3(USB-C)ポートが2つ、右側面にはThunderbolt 3(USB-C)ポート2つと3.5mmヘッドフォンジャックがあります。

従来のファンクションキーとは違い、高精細なOLED(有機EL)ディスプレイとマルチタッチパネルによってソフトごとに異なるユーザインターフェイスを提供できるのがTouch Barの特徴です。電源ボタンはTouch IDセンサになっているので、ロックの解除やApple IDのパスワード入力、Apple Payを使った支払いなどが指を触れるだけで行えます。

Thunderbolt 3ポートはUSB-C経由のDisplayPort出力に標準対応しているので、5120×2880ピクセル解像度 60Hzの外部ディスプレイ1台もしくは4096×2304ピクセル解像度60Hzの外部ディスプレイ2台、3840×2160ピクセル解像度60Hzの外部ディスプレイ2台が接続できます。

 

MacBook Pro 15インチ Touch BarとTouch ID

クアッドコア2.9GHz Core i7

価格:30万2800円(税別)

【SPEC】

・16GB 2133MHz LPDDR3メモリ

・512GB SSDストレージ

・Radeon Pro 560(4GBメモリ搭載)

・サイズ:高さ1.55cm、幅34.93cm、奥行き24.07cm

・重量:1.83kg

 

15インチモデルのスペック

より大きなスクリーンサイズやグラフィックス性能、プロセッサ性能が必要ならば、Mac Bookプロの15インチとなります。こちらのプロセッサは13インチより上位のクアッドコア・コアi7を採用しているので、よりプロ向けのパフォーマンスを発揮します。全2モデルのうちおすすめしたいのは、クアッドコア2.9GHzモデル。15インチの場合は、パフォーマンスが第一だからです。

グラフィックスも状況に応じて独立GPU「Radeon Pro 560」と統合GPU「Intel HD Graphics 630」を自動的切り替えする機能を搭載しており、パフォーマンスとバッテリライフのバランスを取っています。

そしてディスプレイはやはり2880×1800のレティナ解像度で、数百万色以上に500ニトの輝度、広色域(P3)対応です。

メモリは13インチ同様にオンボードですが、標準構成で最大の16GBを搭載しているのでカスタマイズは不要でしょう。

ストレージは512GBのSSDですが、下位モデルの256GBの倍。グラフィックス性能を考えると5万円の差は実に見合うものといえるでしょう。

購入時のオプションで、必要とあらば1TBのSSDを選ぶのもありかもしれません。

ボディの仕上げは従来からのシルバーに加えスペースグレイが追加されています。こちらは13インチも同じです。ちなみにアップルマークは光りません。

キーボードサイズは一緒ですが、13インチより15インチの方がディスプレイサイズが大きい分、左右のスピーカグリルが広くなっています。トラックパッドの面積も15インチのほうが大きくなっています。

Thunderbolt 3ポートに従来のThunderbolt 2対応デバイスをつなげるには、別売りの「Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ」が必要です。

MacBook ProではThunderbolt 3(USB-C)を使って充電します。付属のUSB-Cケーブルは充電専用なので、データ伝送やディスプレイ接続には使えません。

 

MacBook 12インチ Retina

デュアルコア1.2GHz Core m3

価格:14万2800円(税別)

【SPEC】

・8GB 1866MHz LPDDR3メモリ

・256GB SSDストレージ

・Intel HD Graphics 615

・サイズ:高さ0.35~1.31cm、幅28.05cm、奥行き19.65cm

・重量:0.92kg

 

重さ1キロ以下の最軽量Mac

12インチMacBookは、エントリーモデルと思われることも多いのですが、価格的にはミッドレンジに位置づけられます。軽さと薄さを実現しながら品質は高く仕上げられた可搬性を最優先に設計されたMacです。

その中から今おすすめするのは下位モデルのデュアルコア1.2GHzコアm3プロセッサ搭載モデル。1.3GHzの上位モデルもありますが、わずか100MHzしか変わらず、自動的にSSDも512GBになるので3万3000円(税別)も価格がアップします。MacBookにそこまでのパフォーマンスを求めるのは一部のユーザのみでしょうから、下位モデルのほうが多くの人にとって最適と考えられます。

ディスプレイは共通で12インチで2304×1440ピクセルの解像度。もちろんIPSテクノロジー搭載のレティナディスプレイなので、スクリーンサイズが小さくても文字や画像はくっきり見えるので心配いりません。

MacBookプロと大きく違うのが搭載するインターフェイスポートです。見た目は同じUSB│Cポートですが、こちらはディスプレイポートとUSB 3.1 Gen・1(最大5Gbps)、充電だけに対応していて、サンダーボルト3ではありません。ディスプレイポートとしての能力は、4K解像度60Hzの外部ディスプレイ1台を接続することができます。

ポートの数が1つしかないので、充電しながらディスプレイやUSBデバイスを使うには、別途アダプタやハブが必要になります。逆に考えれば、周辺機器をいろいろぶらさげて使うのではなくiPadのようにワイヤレスで使うような設計なのです。

キーボードは12独立型LEDバックライトキーを装備した第2世代バタフライ型キーボードです。

この薄いボディの中に41・4Whのバッテリすみずみまで内蔵しているので、ワイヤレスインターネット閲覧は最大10時間とMac Bookプロと変わりありません。iTunesムービー再生に関しては最大12時間とMacBookプロより長いくらいです。

本体の左側にある唯一のポートはMacBook Proと同じUSB-Cを用いたもの。DisplayPortとしても使えます。ただし、USB 3.1はGen 2ではなくGen 1なので、最大5GbpsとUSB3.0と同等。右側にはデュアルマイクロフォンと3.5mmヘッドフォンジャックが搭載されています。

ボディ形状は手前にくるほど高さが低くなる楔形をしています。重量は920gと1kgを切っているのでもっとも持ち運びしやすいMacBookといるでしょう。内部を冷却するためのファンが搭載されていないので動作音がまったくしないのもMacBookの特徴の1つです。

ボディの仕上げはシルバーとスペースグレイに加え、ゴールドとローズゴールドが選べます。iPhoneやiPadとカラーリングを合わせる楽しみ方もできます。

USB-Cポートはストレージやデバイス、外部ディスプレイを接続するための唯一のポートです。充電と同時に使用するには1ポートでは足りないのでアダプタなどが必要になる場合もあります。