【Q】Macの動作そのものが遅いときはどうすればいいの?
【A】特に古いモデルというわけではないのに、Macの動作が遅くて困ったという経験があるのではないでしょうか。その場合、まずは遅いと感じる状況が一時的なものか、慢性的なものかどうかを確認しましょう。
一時的な場合、どの作業をしているときに発生するのかを見極めるのがポイントです。動画の視聴など特定のソフトを利用している場合はマシンの能力不足ということも考えられますが、不定期に発生する場合は背後でなんらかのトラブルが発生している可能性があります。よくあるのが、Mac本体の問題ではなくアイクラウドなどの同期作業がバックグラウンドで行われている場合です。Wi-Fiをオフにするなど、オフラインの環境で変化があるか確認してみましょう。
また、慢性的に遅い場合はシステムの不具合やSSDの空き容量不足、メモリ不足などの原因が考えられます。SSD搭載のMacは複数のソフトを起動しても速度の低下は起こりにくいのですが、同時に起動するソフトの数を減らしてみたり、再起動する、メンテナンスソフトを利用するなどして状況が改善するかどうか試してみましょう。
1 ストレージの空き容量を増やす
まずはストレージの状況を確認します。アップルメニューの[このMacについて]から[ストレージ]を選びます。SSDの場合、残りの容量が10%を切ると極端に速度が低下する傾向があります。[管理]から不要なファイルを削除することもできます。
2 メモリを解放する
同時に起動しているソフトが多いとメモリを多く消費するため、速度低下の要因となります。使っていないソフトを終了したり、再起動することでパフォーマンスが改善することがあります。
3 ディスクの修復
ストレージ内のファイル構成などに問題があると、処理が重たくなる場合があります。「ディスクユーティリティ」でFirst Aidを実行するなどのメンテナンスを行いましょう。
【Q】「Macが動かなくなった」状態を早く解消したい!
【A】仕事中に突然Macが動かなくなってしまうトラブルの場合は、完全に処理が止まってしまっているのか、特定のソフトが処理中で反応がないのかを慌てずにチェックします。Macの場合、すべての動作が止まってしまうシステムエラー(macOSの場合はカーネルパニック)はごく稀で、もしそうなってしまった場合も自動的に再起動して復帰するようになっています。
多くの場合、その原因は特定のソフトやバックグラウンドで動作するプロセス処理の問題で、レインボーカーソルが表示されていることがほとんどです。反応がないソフトが特定できる場合は、しばらく待ってみて、それでも状況が変わらない場合は強制終了します。強制終了の手順は、[コマンド]キー+[オプション]キー+[エスケープ]キーからソフト名を選択すればOKです。
すぐに原因を特定できない場合は、「アクティビティモニタ」を起動して、CPUやメモリを異常に利用している項目がないかを確認し、ここから終了したり強制終了することも可能です。また、ファインダでレインボーカーソルが回っている場合は再起動を試してみます。
1 とりあえず待つ
レインボーカーソルはMacが処理中で正常に動かない場合に発生します。まずはしばらく待ってみて、状況が改善するか確認します。負荷の高い作業をしていないのに頻繁に発生する場合はなんらかのトラブルが生じている可能性があります。
2 アクティビティモニタを確認
アクティビティモニタを起動して、メモリの空き状況とCPUの負荷を確認します。極端に使用状況の高いソフトやプロセスがあったら、再起動するなどして様子を見ます。ここから暴走したプロセスを強制終了することも可能です。
3 正しい強制終了の仕方
ソフトの反応がなくなった場合は[コマンド]キー+[オプション]キー+[エスケープ]キーからソフト名を選択して強制終了します。ファインダの場合は、強制終了後に自動で元に戻ります。