充電も接続もケーブル1本でシンプルで万能なインターフェイス
新MacBookプロでは、インターフェイス部分が大きく刷新された。SDカードスロットなど、従来のポート類を大幅に廃止し、最新規格であるサンダーボルト3(USB-C)ポートのみが搭載されている。
史上最速のインターフェイス
新MacBookプロでは、外部インターフェイスがほぼすべてサンダーボルト3ポートに統合された。例外はヘッドフォンポート1個のみ。これに伴って従来のUSB-Aポートやファイアワイアポート、サンダーボルトポート、LANポート、そしてSDカードスロットや電源ポートであるマグセーフもすべて廃止された。これほど潔いインターフェイスの淘汰は、1998年にリリースされたiMac以来であり、文字どおり「hello again」の再来といえるだろう。
サンダーボルト3はインテルとアップルが共同開発したインターフェイス「サンダーボルト」の最新規格であり、従来のサンダーボルト2の2倍の最大40Gbpsの伝送速度を実現する。すでにウィンドウズPCでは多くの機種に搭載事例があるが、Macの中では新MacBookプロが初採用となる。
サンダーボルト3の最大の特徴は、その物理コネクタにUSB-Cを採用した点にある。これによってサンダーボルト3はそのプロトコルに、従来のPCIエキスプレス(PCI Express)とディスプレイポートに加えて、USB 3.1のサポートを追加することになった。USB-CはUSB 3.1規格で新たに導入された新しいコネクタで、正式には「USBタイプC」と呼ばれる。従来の複雑化したUSBコネクタ類をすべて統合し、さらに新たな機能や拡張性および高い利便性を同時に確保しようという野心的なインターフェイス規格となっている。
つまりサンダーボルト3は、その最新のUSB-Cにサンダーボルトのサポートを追加した、と考えると非常にわかりやすい。そこで、まずはUSB-Cとして提供される機能から中心に解説しよう。
●モデルで異なるポート数
新MacBookプロにはモデルによって2ポート、または4ポートのサンダーボルト3が搭載されている。サンダーボルト3は最大40Gbpsの転送速度を誇るインターフェイスだが、13インチモデルの右側の2ポートはPCIエキスプレスのレーン数の制限により、フルスピードでの転送ができないので注意が必要だ。
●さまざまなプロトコルをサポート
サンダーボルト3は、最大40Gbpsの高速伝送能力、2台までの4Kディスプレイのサポート、最大100Wまでの電力供給、そして従来のサンダーボルト、USBの全規格、ディスプレイポート、そして最大4レーンのPCIエキスプレスGen.3という多数のプロトコルをサポートするインターフェイスとなっており、新MacBookプロはこれを最大4ポートも備える。【URL】https://thunderbolttechnology.net/sites/default/files/HBD16235_Thunderbolt_TB_r05.pdf
●最大6台までデイジーチェーン可能
サンダーボルト3は従来のサンダーボルトの特徴を受け継ぎ、最大6台までのデイジーチェーン接続が可能だ。これによって4つのサンダーボルト3ポートを使って、最大24台の周辺機器を接続することも可能となっている。その点は特に大容量のストレージデバイスなどを外部に接続したい場合に役立つだろう。【URL】https://thunderbolttechnology.net/sites/all/themes/tb/images/Thunderbolt3_infographic_100715.jpg
USB3.1 Gen.2に対応
新MacBookプロのサンダーボルト3ポートは、インテルのサンダーボルト3ホストコントローラ「アルパイン・リッジ(Alpine Ridge)」によって提供される。サンダーボルト3を4ポート有するモデルでは2基、2ポートのモデルでは1基のアルパイン・リッジが搭載され、それぞれ2ポートずつを管理している。
アルパイン・リッジはインテル製チップとして初のUSB 3.1 Gen.2をサポートしたデバイスだ。これによって新MacBookプロは、Macで初めて「スーパースピード・プラス(SuperSpeed Plus)」モードをサポートしたUSB 3.1 Gen.2対応のモデルとなった(12インチMacBookのUSB-CポートはUSB 3.1 Gen.1までのサポート)。
これによって周辺機器がスーパースピード・プラス(USBの最高速モード)に対応したモデルの場合、従来のUSB 3.0およびUSB 3.1 Gen.1の2倍の最大10Gbpsで転送可能になった。
また、同モデルはディスプレイ対応機器を直接接続して利用できる。1つは「ディスプレイポート・オルタネート・モード(DisplayPort Alt Mode)」と呼ばれるUSB-Cのオプション機能を利用したもので、ディスプレイポート1.2規格のビデオ信号伝送をサポートし、4K/60Hzまでの伝送が可能だ。
アップルが新MacBookプロのリリースに合わせて準備したLG社の「ウルトラファイン.4K.ディスプレイ(UltraFine 4K Display)」では、この機能を使ってビデオ信号の伝達が行われる。一方、解像度のさらに高いLG社の「ウルトラファイン.5K.ディスプレイ(UltraFine 5K Display)」は、もう1つの機能であるサンダーボルト3のディスプレイポート伝送機能を使って5K/60Hzのビデオ信号が伝送される。このため、4KディスプレイはMacBookのUSB-Cでサポートされるが、5Kディスプレイはサンダーボルト3を搭載したMacでしかサポートされない点に注意が必要だ。
●2台の4Kディスプレイを同時接続
サンダーボルト3ポートが複数用意されたことで、2台の4Kディスプレイを同時に接続して使うことも可能だ。この場合の接続はサンダーボルトでの接続ではなく、USB-CのDisplayPort Alt Modeが使用される。アップルでは「UltraFine 4K Display」を用意し、このような利用方法に対応している。なお、同ディスプレイはUSB-C接続のため、従来のMacBook(12インチ)でも使用できる。
●5Kディスプレイもサポート
新MacBookプロでは40Gbpsのサンダーボルト3の高速性を活かした5Kディスプレイの接続もサポートされ、これに対応した「LG UltraFine 5K Display」もリリースされた。なお、新MacBookプロには複数のサンダーボルト3ポートがあるが、5Kディスプレイを同時接続できるのは、15インチモデルでは2台まで、13インチモデルは1台までに限られる。
出力しながら充電可能
また、USB-Cが提供するディスプレイポート信号から変換チップを介することで、HDMIやDVI、MHL、VGAなどをサポートすることができる。すでにHDMIとVGAについてはアップルから純正の変換アダプタがリリースされているので、購入を検討しているユーザはこちらもチェックしておくとよいだろう。
新MacBookプロでは、サンダーボルト3が提供するUSB-Cのオプション機能として、全ポートでUSB PD(USB Power Delivery)がサポートされている。USB 3.0にはもともと最大4.5W(5V/0.9A)を供給可能なバスパワー機能があるが、USB PDはこれを大幅に強化し最大100W(最大20V/5A)の電源供給を可能とする。同時に、従来はホストからデバイスへの一方通行だった給電方向を、シームレスに双方向に切り替える機能(パワーロールアップ)を持つ。
これによって、たとえば4Kディスプレイや5Kディスプレイにサンダーボルト3ケーブル1本で接続した状態で、ビデオ信号を出力しながら逆にディスプレイから電源の供給を受けて内蔵バッテリを充電する、といった使い方が可能になった。
さらに、一般的な市販のUSB PD対応のACアダプタを使っての充電や利用も可能になるなど、かなり柔軟な電源の運用が可能となっている。ただし、USB PDで大電力の伝送を行うには、ホストやデバイス、ケーブルの全てがその電力(電圧および電流)に対応したものである必要があることを覚えておこう。
●USB PD規格に対応
新MacBookプロおよびそのACアダプタはUSB PD規格に対応しており、サンダーボルト3ポートを介して電力の供給および内蔵バッテリの充電が可能だ。外部からの電源供給は最大100Wまで、サンダーボルト3ポートからデバイスへの電力供給はポートあたり最大15Wまで、各サイドの2つのポートの供給能力は合計22.5Wまでとなっている。
●USB PD対応アダプタ
アップルが新MacBookプロ用に用意した「Apple 61W USB-C電源アダプタ」および「Apple 87W USB-C電源アダプタ」は、汎用のUSB PD対応ACアダプタとして設計されており、新MacBookプロのみならず、MacBookやiPadなどをはじめ、USB-CのUSB PD規格で動作するさまざまな機種で使用可能だ。
Apple 61W USB-C電源アダプタ
【発売】アップル
【価格】7400 円(税別)
Apple 87W USB-C 電源アダプタ
【発売】アップル
【価格】8800 円(税別)
最新規格Thunderbolt 3の特徴と使いこなしのポイント
ここまでは主にサンダーボルト3が備えるUSB-Cとしての機能について解説してきたが、ここからはサンダーボルト3ならではの特徴について紹介しよう。
USB-Cはリバーシブルコネクタの採用によって最大10Gbpsの伝送路を2レーン備えているが、両者を足しても最大転送レートは20Gbpsに留まる。これ以上の速度を求める用途では、サンダーボルト3の独壇場だ。
サンダーボルトはもともとシステムのバックボーンであるPCIエキスプレスをシステム外部に取り出すことを主眼に設計されたインターフェイスなので、その柔軟性は非常に高く、想定されるほぼすべてのインターフェイスへの変換が可能だ。
ただし、40Gbpsの伝送を活かすにはサンダーボルト3対応の専用ケーブルが必要だ。さらに、サンダーボルト3ケーブルには40Gbps対応のものと20Gbps対応のものがあり、一般的に40Gbps対応のケーブルは50センチ程度と短くなっている。
また、サンダーボルト3ポートにUSB機器を接続すると、そのポートは自動的にサンダーボルト3からUSB 3.1へとそのホスト機能が切り替わる仕組みだ。従って、サンダーボルト3対応デバイスをデイジーチェーンで接続する場合には、USBデバイスはその終端に接続しなければならない。
新MacBookプロは、そのモデルによって搭載するサンダーボルト3のポート数が異なる。15インチモデルは左右に2ポートずつのサンダーボルト 3を搭載し、いずれも40Gbpsのフルスピードで動作する。
注意しなければならないのが、13インチモデルだ。13インチモデルのうち、タッチバー搭載モデルは左右に2基ずつのサンダーボルト3ポートを搭載し、左側の2ポートは40Gbpsのフルスピードで動作する。しかし、右側の2ポートは40Gbpsポートながら、その転送速度に制限がある。タッチバー非搭載モデルは左側に2ポートのみを装備し、40Gbpsのフルスピードで動作する。
13インチのタッチバー搭載モデルの右側ポートに速度制限があるのは、そのサンダーボルト3コントローラであるアルパイン・リッジと、プロセッサに搭載されたPCH(I/Oコントローラ)との間のPCIeが本来の4レーンではなく2レーン接続となっているためで、これは13インチモデルに搭載されたスカイレイク-Uプロセッサが提供するPCleレーン数の制約によるものだ。
従って、同モデルでサンダーボルト3のフルスピードを必要とする用途では、左側のサンダーボルト3ポートを使う必要がある。なお、15インチモデルはスカイレイク-Hと外部PCHの組み合わせによってPCIeレーン数に余裕があるため、右側の2ポートも左側同様にフルスピードで使用できる。
サンダーボルト3でサポート可能な各種デバイスの一覧とその接続方式。サンダーボルト3はPCIエキスプレスプロトコルをそのまま伝送できる能力を有していることから、ほとんどあらゆるPCインターフェイスに変換することが可能で、特に高速性能を求めるストレージや高速ネットワーク、外部GPUを使ったディープラーニングなどに威力を発揮する。
Thunderbolt 3(USB-C)-Thunderbolt 2アダプタ
【発売】アップル
【価格】3200円(税別)
USB-C-Lightningケーブル(1m)
【発売】アップル
【価格】2200円(税別)
USB-C Digital AV Multiportアダプタ
【発売】アップル
【価格】5200円(税別)
従来のサンダーボルト2機器と接続するために、アップル社では「Thunderbolt 3(USB-C)-Thunderbolt 2アダプタ」を用意している。また、12インチMacBookのために用意されたUSB-C用のアダプタ類に関しては、新MacBookプロのサンダーボルト3ポートでもそのまま使うことができるため、USB-AやHDMI、VGAなどへの変換は容易だ。
12big Thunderbolt 3
【発売】LaCie
【価格】不明
【URL】http://www.lacie.com/jp/ja/professional/big/12big-thunderbolt-3/
サンダーボルト3の高速性能を活かした大容量RAIDストレージアレイであるLaCie社の「12big Thunderbolt 3」。12基ものストレージベイを備え、転送速度は最大2.600MB/秒と高速で、最大96TBもの大容量を実現する。ただし、現時点でMacに対応しているかは不明だ。
第2世代のバタフライ構造はMacBookとは別物の仕上がり
12インチMacBookではじめて採用されたバタフライ構造のキーボード。新MacBookプロでは、これが第2世代としてグレードアップしている。長時間のタイピングでも、安定した打ち心地を体感できるだろう。
キーの跳ね返りが改善
新MacBookプロには、第2世代のバタフライ構造のキーボードが採用された。バタフライ構造とは、昨年登場したMacBookにはじめて採用されたキーボード構造で、キーを支える部分を蝶のような1つながりの部品にすることでぐらつきを低減し、キー構造の薄型化を図りつつ安定感のあるキー入力を実現したものだ。
MacBookに搭載されたバタフライキーボードは、ストロークの安定感では評価を得たものの、一部ではストロークの浅さや軽さに不満の声も挙がっていた。第2世代のバタフライ構造は、そんな不満の声を解消るべくさらなる改良を図ったものだ。
実際に触ってみると、キーのぐらつきが抑えられているのはもちろん、MacBookにあったストロークの軽さが解消され、適度な弾力でキーを押し込むことができる。さらに、指を離したあとの「跳ね返り」のブレも極めて少なくなり、ダイレクト感のあるキータッチが実現した。構造的には、キーの下にある「ドームスイッチ」部分の構造を見直したことがもっとも影響していると考えられる。
国内外のレビューでも、「第2世代はMacBookとは別物」という声が多い。最初はストロークの浅さに慣れる必要はあるだろうが、慣れてしまえば、長時間タイピングをするヘビーユーザであってもきっと納得できる打ち心地だ。
●広くなったキートップ
従来のMacBookプロに比べると、キートップの面積はより広くなった。キー同士の間隔は狭くなったが、キーの微妙な湾曲によって指先が自然とキーの中央に行くため、一度に2つのキーを押してしまうというミスも起きにくい。また、バタフライ構造により、キーの端を押してもぐらつくことなくキーが沈み込んでくれる。なお、ボディのさらなる薄型化に伴い、キーストローク自体は浅くなった。横から見ると、アルミニウム面から飛び出している部分はごくわずかだ。しかし第2世代のバタフライ構造は、程よい弾力がストロークの浅さを絶妙にカバーしてくれている。
●感触のカギはドームスイッチの改良
左がMacBookのドームスイッチ、上がMacBookプロのドームスイッチ。見比べると形状が大きく変わっているのがわかる。形状を見直すことで金属を凹ませるための力加減が変わり、それが適度な感触の違いとして現れている。
●1枚の部品でキーを支えるバタフライ構造
従来のMacBookファミリーに採用されていたシザー構造は、2つのパーツがクロスしてキーを支える構造だったが、キー構造のスリム化を図るうえでこのシザー構造のぐらつきがネックになった。キーの端を押してしまうと、キー入力を検知する前にキーが底に当たってしまう可能性が出てきたためだ。それを解消したのが、1つの樹脂パーツでキー全体を支えるバタフライ構造だ。
使いやすさを重視した細かな仕様変更
タッチバーや内部テクノロジーの強化以外にも、新MacBookプロにはさまざまなアップデートが施されている。ここでは主なその他の変更点について解説しよう。
大きく使いやすくなった感圧タッチトラックパッド
新MacBookプロでは、トラックパッドも大型化したことで、バタフライキーボードと合わせてデザインの方向性が12インチMacBookと同じになった。筐体はコンパクトになったのにトラックパッドは広くなったことは素直に歓迎できる。従来のMacBookプロも完成されたデザインであったが、キーボードとトラックパッドの変化でずいぶんイメージが変わるものだ。もちろん、トラックパッドは感圧タッチ対応でタプティックエンジンを搭載しているし、iPadプロで培った手のひらと指を区別する技術も反映されている。
光デジタルオーディオによる出力が廃止
新MacBookプロでは、インターフェイスがサンダーボルト3ポートとイヤフォンジャックのみに変更された。旧モデルから唯一残されたイヤフォンジャックだが、光デジタルオーディオ出力は廃止されている。光デジタルオーディオ接続の利用を考えていたユーザは注意しよう。
ディスプレイを開けたら自動で電源オン
新MacBookプロでは、電源ボタンを押さなくても、開くと自動的に電源がオンになる。これは電源アダプタ接続されていなくてもOKだ。この仕様はターミナルで「sudo nvram AutoBoot=」と入力するとオフにでき、「sudo nvram AutoBoot=%03」と入力し直すと再度自動的に電源がオンになる仕様に戻る。
電源を入れたときの「起動音」が廃止
Macユーザおなじみの、電源を入れた際に鳴る「ジャーン」という起動音が廃止された。 NVRAMをリセットする際にもこの起動音が重要であったが、アップルは公式WEBページにて新MacBookプロ用のリセット方法を公開しているので、購入した際にはチェックしておこう。
ダイナミックレンジが2倍に新設計のスピーカを搭載
新MacBookプロでは、スピーカの性能もアップグレードされた。ダイナミックレンジが2倍、音量が最大58%アップしており、低音も最大2.5倍になっているので、映画や音楽を充分に内蔵スピーカでも楽しめる。ただし、タッチバーモデルの内部構造を見ると、1チャンネルにつき2種類のスピーカが使われている。おそらく高域用ツィータと低~中域用のウーファだろう。いわゆる2ウェイタイプになるのでダイナミックレンジが広くなるのは納得だ。しかし、タッチバーなしモデルでは同じ形状のスピーカが1チャンネルに2個納まっているだけだった。いずれも仕様には「ハイダイナミックレンジ」と書いてあるが、その音はかなり異なる。
Wi-Fiの最大速度が変更13インチが2ストリームに
現在のMacが対応するWi-Fi規格はIEEE802.11acだが、2ストリームで867Mbps、3ストリームで1.3Gbpsになる。これまでMacBookプロは1.3Gbpsに対応しており、867Mbpsまでの12インチMacBookおよびMacBookエアと差別化されていた。しかし、タッチバーなしの13インチMacBookプロは867Mbps、すなわち2ストリームとなっている。
効果的に熱を逃がす新しい冷却システム
一般的にノートブックの軽量化・薄型化が進むと、内蔵されている冷却システムの空間も自然と減ってしまうが、新しいMacBookプロでは旧モデルよりも効果的に熱を逃がす構造を採用した。特に15インチMacBookプロでは、より多くの羽を持つ「スプリットブレードデザイン」にすることで、空気の流れを増やしている。また、羽根のレイアウトを非対称にすることで、ノイズを低減させることにも成功。ビデオの編集や容量の大きなファイルの送信など、負荷の高いタスクでその恩恵を感じることができるだろう。
感圧タッチトラックパッドの「サイレントクリック」が廃止
感圧タッチトラックパッドのクリック音は、タプティックエンジンによって再現されている。従来モデルではサイレントクリックという設定があり、これをオンにするとクリック音が軽減される。タプティックエンジンを弱めるだけなので完全に無音ではないが、クリック音が気になる環境に配慮できた。しかし、2016年後期モデルではこれが廃止された。