評価の高さにつられて購入
毎年、この季節はこたつの上にMacBookプロ13インチを置いて、デスクトップならぬ「コタツトップ」環境を構築します。暖かくて快適なのですが、作業中の音楽鑑賞が欠かせない僕の不満は、「Macの内蔵スピーカの音が悪いこと」です。
自室の作業机には大きなスピーカがあるので、こたつを出れば良い音で音楽を聴けるのですが、もちろんこの季節にそんな自殺行為は絶対にできません。かといって、大きなスピーカをこたつに移動するのは大変。そこで導入したのがロジクールの「Z120BW」です。
この製品、ネット上でスペックを見るとただの小型スピーカなのですが、アマゾンでの評価が異様に高く、2900人ものレビュアーから平均4.4(5.0が最高)という評価を獲得しています。実売価格は1523円(執筆時)と、とにかく安いため、もし音に満足できなかったとしても大きな痛手にはならないですよね。ボディも小柄なので、こたつのスペースを圧迫することもなさそう。さっそく購入し、試してみました。
MacBookプロに接続して音を出してみたところ、とても1500円台とは思えない音質の高さに驚きました。MacBookの内蔵スピーカよりも遙かに音がよく、ボーカルの声も明瞭に聞こえます。バスドラムやベース音は弱めで、高音もクリアとはいえませんが、1500円でこの音が出るなら十分! Macのイヤフォンジャックにつなぐだけで音が鳴るので、ブルートゥースやエアプレイのように出力装置をちまちまと切り替える手間がないのもうれしいです。
バッテリ給電は音量に注意
モバイルバッテリ+iPhoneで試したところ、一定以上の音量で再生しないと30秒ほどで自動停止してしまいました。おそらく、バッテリの「自動給電オフ機能」が働くのだと思います。
汎用性の高さも魅力
実際に手に取ると、完成度の高さがよくわかります。たとえば、本体前面には音量つまみが用意され、Macの操作なしで素早くボリュームを調整できます。USB給電なので、MacのUSBポートが1つ空いていればコンセントの位置を気にせず使えますし、背面にはケーブルを巻き取って収納できる機構があるなど、各所にユーザへの配慮が感じられます。
せっかく買ったので、Macで使う以外の用途を考えてみました。モバイルバッテリからの給電を考えたのですが、試してみるとうまくいかなかったので、別途用意した電源アダプタでコンセントにつなぎ、iPadで再生。イコライザで低音をアップしてあげると、さらに聴きやすくなりました。
テレビに接続したところ、若干音量は落ちるものの、内蔵スピーカよりも音に奥行きが出てはるかにクリアに聞こえるようになり、これには奥さんも大満足。そんなわけで、奥さんの意見を尊重してコタツトップで使うとき以外はテレビで活用することになりました。毎回つなぎ替えるの面倒だし、もう1つ買おうかなぁ(とほほ)。
iPadで簡易ステレオコンポに
ほとんど使っていないiPadと組み合わせてステレオコンポ化してみました。見栄えも良いし、音質も満足です。iPadに限らず、3.5ミリステレオミニジャックを備える機器なら何にでも使えます。
早川厚志の評価
● とにかく安い
● つまみ1つの簡単操作
● PC以外でも使える
● 各ケーブルがやや短い
● 形状が持ち運びにくい
● 低音・高音が苦手
【補足】
左右のスピーカをつなぐケーブルは80センチほどで、本体から取り外すことができません。たわみなども考慮すると左右のスピーカは実質70センチほどしか離せないので、デスクトップ機で使う場合はモニタの幅に要注意です。
SPEC
[使用期間]10日
【発売】ロジクール
【価格】1523円
【URL】http://support.logicool.co.jp/ja_jp/product/stereo-speakers-z120
【サイズ】 88(W)90(D)×110(H)mm
【重量】 248g
【インターフェイス】 3.5ミリステレオミニジャック給電用USB
早川厚志 Atsushi Hayakawa
新製品には即飛びつき、飽きたら売り払う。特に日本未発売の製品には目がなく、海外の運送業者のヘビーユーザ。旅写真が趣味。Macソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」主宰。