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サードパーティ製ルータもここまでパワーアップ!

【Chapter1_2】AirMac以外の選択肢ハイスペックルータ大検証

【Chapter1_2】AirMac以外の選択肢ハイスペックルータ大検証

Macユーザにとって、1番気になるWi-Fiルータといえば、やはりアップル純正のAirMacファミリーでしょう。コンパクトなエクスプレス、高速・高性能なエクストリーム、ワイヤレスストレージ機能をもったタイムカプセルとそれぞれユーザの用途に見合った製品を選択することができます。純正ルータということもあり、専用ソフトとiOSアプリが用意されているので、ルータなどにあまり詳しくない人でも簡単にセットアップできるのも大きな魅力です。

とはいえ、「AirMacは高価だからちょっと…」と思っている人やもっと速いルータを探している人もいるでしょう。ならば、高機能なサードパーティ製ルータも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

AirMac Extreme/Time Capsule

【価格】Extreme:2万2800円(税別)、Time Capsule:3万3800円(税別)(2TB)、4万4800円(税別)(3TB)

AirMac Express

【価格】1万2000円(税別)

●使用した機材

Aterm WG2600HP

【発売】NECプラットフォームズ

【実売価格】1万7000円前後

【URL】https://121ware.com/

 

WXR-2533DHP

【発売】バッファロー

【実売価格】2万円前後

【URL】http://buffalo.jp/

 

WN-AC1600DGR3

【発売】アイ・オー・データ機器

【実売価格】8000円前後

【URL】http://www.iodata.jp/

1・スピードならコレ!

今回ピックアップした製品のなかで、もっともパフォーマンスが高速だったのは、Atermシリーズのフラッグシップモデル「WG2600HP」です。コンパクトボディを採用し、2ストリーム接続でのスループットは587.8Mbpsです。今より速いスピードを求めるのなら、WG2600HPの購入を検討してもよいでしょう。

2ストリーム接続で、アイパーフによる計測を5回行った平均値です。

 

2・電波感度ならコレ!

最近のWi-Fiルータは、基板上に形成されたマイクロアンテナを使うものがほとんどですが、バッファローの「WXR-2533DHP」はあえて大型可動式ロッドアンテナを4本搭載しており、幅316ミリという見た目のインパクトも際立つ製品です。この大型可動式ロッドアンテナのメリットはなんといってもその感度。狙ったところに電波を届けられるので、2階建ての一軒家や間取りが複雑な住居に住んでいるユーザには最適です。近接距離でのパフォーマンスはWG2600HPにやや劣りましたが、遠距離ではロッドアンテナの強みが出てくるでしょう。少しでも家中に電波を行き渡らせたいなら間違いなくこの製品です。

 

3・機能性ならコレ!

アクセスポイントとしてだけでなく、さまざまな用途にもルータを使いたいというユーザにおすすめなのがアイ・オー・データ機器の「WN-AC1600DGR3」です。今回ピックアップした製品の中で、もっとも機能性が高いといえるでしょう。

リモートアクセス機能やNAS機能はどの製品にもありますが、USB機器をネットワークで共有できる「net.USB」をサポートするのはWN-AC1600DGR3のみ。net.USBは、一見簡易NAS機能のようですが、NASは外付けハードディスクをファイルサーバ化するだけです。一方、このnet.USBは、Wi-Fi経由でUSB機器を共有できるテクノロジー。ハードディスクだけでなくブルーレイドライブやWEBカメラなどを共有できるのです。