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ついにワイヤレス化された「KOSS Porta Pro Wireless」

著者: 山本敦

ついにワイヤレス化された「KOSS Porta Pro Wireless」

長寿モデルがワイヤレス化

その昔、ヘッドフォンは据え置き型のピュアオーディオ機器で再生する音楽を、よりプライベートな自分だけのリスニング空間で楽しむためのアクセサリとして位置づけられていました。アメリカのブランドであるコス(KOSS)も、1958年にオーディオアクセサリとしてのヘッドフォンを発表。その実力が認められてからは、次々にポータブルリスニング用ヘッドフォン/イヤフォンのヒットモデルを世に送り出してきました。

コスの「ポータプロ(Porta Pro)」は、発売から30年を超えて多くの音楽ファンに愛され続けているロングランヒットモデルです。これまでにもマイク付リモコン搭載機や限定カラーを発売してファンを喜ばせてきました。そして最新モデルではついに、オリジナルのポータプロをベースに、好評のサウンドやデザインに手を加えることなく、“そのまま”ワイヤレス化を果たしています。

締め付けを自由に調整

本体両側側面のスイッチを切り替えて、ヘッドバンドの側圧(締め付け)が自在に調整できます。側圧の変化は装着感、低音の聴こえ方に影響してきます。

iOSデバイスと相性抜群

本製品は、ポータブルヘッドフォンとしては珍しくオープン型のハウジングを採用。オープン型らしくそのサウンドは見晴らしと抜けが良く、透明感あふれるボーカルに特長があります。芯に力のある低音を響かせるところも有線モデルと同じ。オープン型なので屋外で音楽を聴くときには外からノイズが飛び込んで来ないか心配ですが、不思議と環境音に邪魔されることなく、音楽に深く入り込めます。ただ電車の中など大勢の人で混み合う場所では音漏れに十分注意したいところです。

ポータプロは本体が軽く、コンパクトに折り畳んでから専用キャリングポーチに入れて持ち運べるポータビリティにも優れたヘッドフォンです。ワイヤレス化されても本体の重さはほとんど変わっていません。ブルートゥース再生に必要なレシーバなどはケーブルのインラインに搭載されているので、レトロな雰囲気と遊び心が漂うデザインもそのまま楽しめます。

さらに、「コンフォートゾーン(Comfort Zone)」と名づけられた機構によってヘッドバンドの側圧を3段階に調節できます。

街を歩きながらiPhoneで音楽を聴くときには、周囲の安全にも気を配れるのがオープン型ヘッドフォンのよいところ。ディティールの情報量も豊かなので、MacBookで映画やドラマなど動画を視聴するときにも最適です。ワイヤレス化によって名機の新たな魅力が引き出されました。

デザインそのままにワイヤレス化

ケーブルのインラインに3ボタンリモコンとマイクのほか、バッテリボックスやアンプを搭載。人気の高い本体のデザインとサウンドには一切手を加えていません。

超コンパクトで持ち運びも楽々!

本体は驚くほどコンパクトに折り畳んで専用キャリングケースに入れて持ち運ぶことができます。この可変型ロボットのようなギミックも人気の理由。

[ワイヤレスヘッドフォン]KOSS Porta Pro Wireless
【発売】ティアック
【価格】1万3824円(直販価格)
【URL】https://tascam.com/jp/product/porta_pro_wireless/

【主なスペック】

【重量】70g【備考】形式:ダイナミックオープン型、再生周波数帯域:15Hz~25kHz、対応コーデック:aptX、SBC、連続再生時間:約12時間 

私が紹介します!
山本 敦

毎年ヘッドフォン&イヤホンは200機種以上聴いているオーディオライター。