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M5チップ搭載14インチMacBook Proが登場。最大で24時間駆動し、AI性能は3.5倍も向上

著者: Mac Fan編集部

M5チップ搭載14インチMacBook Proが登場。最大で24時間駆動し、AI性能は3.5倍も向上

画像⚫︎Apple

Appleは2025年10月15日、次世代Appleシリコン「M5チップ」を搭載した新型14インチMacBook Proを発表した。AI性能の大幅な向上に加え、グラフィックスやCPU、バッテリー駆動時間、macOS Tahoeとの連携など、あらゆる面で進化を遂げている。価格は据え置きながら、プロユーザから学生まで幅広い層に向けた究極のノートブックとして登場した。

M5チップでAIワークフローが劇的に高速化

Appleが新たに開発したM5チップは、AI処理に特化したNeural Acceleratorを各GPUコアに搭載。AIパフォーマンスはM4比で最大3.5倍、M1比では最大6倍の高速化を実現している。16コアのNeural Engineにより、ローカルでのLLM実行や画像生成、動画の高画質化などがよりスムーズに行える。

Draw ThingsやLM Studioなどの人気アプリでも処理速度が向上。大学生のノート文字起こしから、ビジネスユーザのデータ分析まで、日常的なAIワークフローを支える性能を備えている。




MacBookのグラフィックスとCPU性能も大幅向上

M5のGPUは、M4比で最大1.6倍のグラフィックス性能を発揮。ゲームでは最大1.6倍のフレームレートを実現し、Blenderでの3DレンダリングはM1比で最大6.8倍、M4比で最大1.7倍高速化されている。

CPUは世界最速のコアを搭載し、マルチスレッド性能はM4比で最大20%向上。Xcodeでのコードコンパイルも最大2.1倍(M1比)高速化されており、開発者やクリエイターにとって大きなメリットとなる。

最大24時間のバッテリー駆動と高速SSD

新型MacBook Proは最大24時間のバッテリー駆動時間を実現。Intelベースの旧モデルからの乗り換えでは最大14時間、M1からでも最大4時間の延長となる。電源接続時とバッテリー駆動時で性能差がない点もMacBook Proの強みだ。

SSDも高速化され、RAW画像や大容量動画ファイルの読み書きがより快適に。最大4TBのストレージが選択可能で、ローカルLLMの読み込みも高速化されている。




macOS TahoeとApple Intelligenceで新体験

macOSの最新バージョン「macOS Tahoe」では、Spotlightの強化により検索からアクション実行までがより直感的に。新しい電話アプリやライブアクティビティ機能も加わり、iPhoneとの連携がさらに進化している。

Apple Intelligenceも強化され、ライブ翻訳やショートカットの自動化機能が追加。開発者向けには、Foundation Modelフレームワークを通じて、アプリへのAI統合も可能となっている。

M5搭載MacBook Proは24万8800円から

Appleは2030年までのカーボンニュートラル達成を目指しており、新型MacBook Proもその一環。筐体には100%再生アルミニウムを使用し、バッテリーには再生コバルトを採用。パッケージも100%ファイバー素材で構成されている。

価格は24万8800円から。学生・教職員向けには23万3800円から提供され、スペースブラックとシルバーの2色展開。10月22日(水)より販売開始される。




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