目次
- Y2さんの活動の歩みとクリエイティブスタイル
- 「Creator Phone SSD」①/MagSafe対応でiPhoneと磁力吸着。「ProRes」や「Log」の“直接記録”に欠かせない
- 「Creator Phone SSD」②/高速でコンパクト。USB-CでMacにもつながる機動性が強み
- 「Creator Pro ポータブルSSD」/撮影→データ受け渡し→編集のフローを、安心で支える相棒
- 「Creator SD UHS-IIカード」/最大1TBの大容量。一眼カメラに“挿しっぱなし”運用の頼れる1枚
- 「Creator microSDカード」/ドローンなど、アクティブな撮影シーンで”挿しっぱなし”の利が一層光る
- 「Creator Desk Drive」/最大8TBの“据え置き型”でデータの集約場所。それでも持ち出したくなる革新性
- SANDISK Creatorシリーズの魅力。クリエイティビティを支える“プロダクト”としての価値
旅の空気や日常の手触りを、“記憶の色”として残す。シネマティック・ビデオグラファーY2さんの、作品に対する考え方だ。Y2さんの活躍の場は、クライアントワークのほか、YouTubeやInstagramでの情報発信など多岐にわたる。
そんなY2さんに、少人数での軽快な撮影・編集作業を支える「SANDISK Creatorシリーズ」の魅力、そしてiPhoneやカメラ、ドローンなど、多様な機材を取り入れたワークフローについて聞いた。

シネマティック・ビデオグラファー。2019年に旅コンテンツを中心とした映像制作を開始。現在はフリーランスとして、観光、スポーツ、アパレルなど幅広い業界で活躍中。SNS上で、コンテンツクリエイターとしても活動している。
YouTubeチャンネル:Y2 and OGAHARU【色彩-SHIKISAI-】
Instagramアカウント:@yu_xion

Y2さんの活動の歩みとクリエイティブスタイル
映像作成への想いが膨らみ専業クリエイターに。“現場の体験”を重視する撮影スタイル
Y2さんが映像クリエイターとなったきっかけは、友人の依頼で撮影したミュージックビデオだった。もともと映像制作には取り組んでいたが、あくまで趣味。しかし、その撮影を経て、秘めていた映像制作への想いが抑えられなくなった。そうして約4年半にわたる会社員生活を終え、フリーランスの映像クリエイターとして歩み始めたのだ。
現在の撮影スタイルは、個人または少人数体制が中心だ。旅の映像では綿密なロケハンに縛られず、訪れた場所で受ける第一印象や、出演者のファーストリアクションを重視。シーンは主に山などの静かな自然環境を好み、非日常感のある環境での“体験”を推進力に変える。
「現場での体験こそが、映像のエネルギーになります。そのため、撮影では常に機動力を保てる体制と軽量な機材で臨んでいます」
カラーは“作り込む”より“記憶の再現”を重視。だからこそ撮影→編集のフローはスピーディに
作風はカラーグレーディングにも一貫したこだわりがある。いわゆる映画的に“作り込む色”ではない。現場で自身が見た、“記憶の色”の忠実な再現を志向している。
「体験によって色の感じ方は変わります。そのため、撮影後は記憶が鮮明なうちに編集したいです。そのとき、データ転送や受け渡しが速く、フローが止まらないメディア運用であれば、より確実に“記憶の色”に戻せます」
カメラはあくまで“記録を助ける道具”。ツールに縛られず、自由にクリエイティブを発揮する
Y2さんのメイン機材は、ミラーレス一眼の「LUMIX S5IIX」。そして、ソニーの「Cinema Line」シリーズ。カメラはあくまで“記録を助ける道具”というスタンスで、案件に応じて使い分ける。
必要なクオリティが確保できるなら、メーカーへの強いこだわりはないという。

映像編集はM2 Max搭載のMacBook Pro(メモリ32GB、内蔵SSD 2TB)で。そして、編集ソフトは「Adobe Premiere Pro」や「DaVinci Resolve」を併用する。共同制作では、相手の環境に合わせてソフトを切り替える柔軟さも求められるのだ。
「Creator Phone SSD」①/MagSafe対応でiPhoneと磁力吸着。「ProRes」や「Log」の“直接記録”に欠かせない
Y2さんは、iPhoneも撮影機材として取り入れている。使用モデルはiPhone 16 Proで、4K/60fpsの「ProRes」や「Log」撮影も活用。外付けSSD「Creator Phone SSD」に“直接記録”し、効率化している。
Creator Phone SSD
「私のiPhoneは、内蔵ストレージが256GBしかありません。ProResやLogでの撮影はデータが大きくなります。ですが、Creator Phone SSDに直接記録するので、それで十分なんです」
Creator Phone SSDはMagSafe対応。そのため、iPhone背面に装着してすぐに使い始められる。そのシンプルさもメリットだ。
「一眼カメラに外付けSSDを固定する場合、通常リグが必要です。しかし、iPhoneとCreator Phone SSDの組み合わせなら装着してすぐ録画開始できます」


Creator Phone Drive
Creator USB-Cフラッシュドライブ
「Creator Phone SSD」②/高速でコンパクト。USB-CでMacにもつながる機動性が強み
Creator Phone SSDの利点は、シンプルな接続性だけではない。
「持った感覚も、撮影速度も、iPhone単体で撮影するときとほとんど差を感じません。現場では撮影の手を“止めないこと”が重要なので、この点は大きなメリットです」
また現場によっては、撮影をY2さんが担い、別に編集担当を立てることもある。そういったシーンでは、撮影データを記録したSSDごと渡すことが前提だ。
「Creator Phone SSDのインターフェイスはUSB-Cなので、iPhoneから外してMacに挿せば、すぐにデータをコピーできます。AirDropも便利ですが、Creator Phone SSDを有線接続したほうが速く、ワークフローもシンプルです。チームの誰かの手が止まってもフロー全体が止まらないよう、物理メディアをハブにするのがスムースな運用のコツだと思います」

「Creator Pro ポータブルSSD」/撮影→データ受け渡し→編集のフローを、安心で支える相棒
記録メディアの選定において、Y2さんが価格やスペック以上に重視するのは“信頼性と容量”だ。クリエイター活動を始めた2019年から現在まで、Y2さんがSandisk製品を使い続ける理由でもある。

動画撮影の現場では、ポータブルSSDを複数枚携行し、撮影直後にカメラのデータをSSDとMacへ二重保存するのが基本だ。そのデータの移行先として、現在「Creator Pro ポータブルSSD」を使用している。
「速度や耐久性は前提として、コンパクトで持ち運びやすいのがいいですね。頼れるポータブルSSDがあると、カメラ内のSDカードを抜き差しする回数が減ります。結果、データの破損や紛失といったリスクを軽減できるのもメリットです」

Creator ProポータブルSSD
「Creator SD UHS-IIカード」/最大1TBの大容量。一眼カメラに“挿しっぱなし”運用の頼れる1枚
「Creator Pro ポータブルSSD」のような頼れるポータブルSSDの存在は、「SDカードの抜き差しの回数が減ること」もメリットと語るY2さん。その理由はどこにあるのだろうか。
「たとえば冬だと、カード交換時に静電気でデータが破損してしまう恐れがあります。また、SDカードは小さいので、落下させて破損、紛失してしまうかもしれません。そういったリスクをなるべく減らしたいのです」
そのため、なるべく大容量のカードを選び、交換作業を減らすのが基本方針だ。使用するのは、最大1TBのラインアップを揃える「Creator SD UHS-IIカード」。品質と価格のバランスに優れ、ほとんどの写真・動画撮影に適している。
「Creator SD UHS-IIカードは速度面も素晴らしいですね。また、大容量なのでカード内のデータ管理の回数と手間が減るのもありがたいです」

Creator SD UHS-IIカード
「Creator microSDカード」/ドローンなど、アクティブな撮影シーンで”挿しっぱなし”の利が一層光る
ドローンやアクションカメラ撮影でも、メディアに触る回数を減らすフローを貫くY2さん。

「ドローンやアクションカメラの記録メディアはmicroSDです。Log撮影だと64GBはすぐいっぱいになりますが、512GBにすると“内蔵ストレージ的”な余裕が生まれます。取り外し頻度が減って、運用が安定するメリットは大きいですね」

Creator microSDカード
Y2さんの撮影機材は、一眼カメラ、iPhone、ドローン、アクションカムと多彩だ。しかし、それらの棲み分け基準は明快である。
「一眼カメラは、レンズ表現の幅が広い“万能選手”です。そしてiPhoneは、常に持ち歩けることとPOV視点の撮りやすさが強み。ドローンは俯瞰の視点、アクションカムは超広角や強力な手ぶれ補正が武器です。ただしそれぞれ弱みもあるので、プロジェクトごとに長所で補完し合っています」
「Creator Desk Drive」/最大8TBの“据え置き型”でデータの集約場所。それでも持ち出したくなる革新性
撮影後のデータ保存に関して、Y2さんはクラウド管理ではなく“ローカル派”。編集が終わるまではポータブルSSDに集約し、最終保管は複数台のHDDに冗長化するスタイルだ。映像素材の高解像度化で必要容量が増える傾向にあるが、段階的に買い足して対応している。
最近では、バックアップと制作フローの概念を大きく変える存在に出会えたと話す。それが、最大8TBの外付けSSD「Creator Desk Drive」だ。外部電源を必要とし、基本的にはデスクに据え置きするスタイルを想定したアイテムだが、可搬性と高速性を兼ね備えた性能から、現場に“持ち出す”こともあるという。

「イベントや遠征の撮影現場では、Creator ProポータブルSSDとMacに一次保存し、宿に戻ってからCreator Desk Driveへ集約する運用がとても便利でした。外部電源さえ取れれば撮影現場にも持ち込めますし、従来の大容量ストレージにはない利点だと思います。とにかく、この小ささは驚きですね」

Creator Desk Drive
SANDISK Creatorシリーズの魅力。クリエイティビティを支える“プロダクト”としての価値
Y2さんは、Creatorシリーズのブルーグラデーションカラーにも好感を示す。
「性能や信頼性はもちろん、カラーの統一感にモチベーションが上がります。今のブルーも気に入っていますが、今後カラバリが増えたら最高です」

SANDISK Creatorシリーズに共通するデザインと設計思想は、日々手にする道具としての“気持ちよさ”を生み、制作のモチベーションに直結する。
今後もトレンドを踏まえつつ、最終的には「なぜ動画をつくるのか」という本質へ立ち返って活動を続けたいとY2さんは語った。より多くの人に、“記憶や感情を鮮明に残す動画”の魅力を届けるためだ。
「クリエイティブに必要なのは“選択のシンプルさ”です。道具は正しく使い分ける。メディアは信頼できるものを選ぶ。そして、フローは止めないという“当たり前”を積み上げる。そうしていけば、作品の自由度とスピードは上がると考えています」
※本記事はSandiskとのタイアップです。
著者プロフィール
栗原亮(Arkhē)
合同会社アルケー代表。1975年東京都日野市生まれ、日本大学大学院文学研究科修士課程修了(哲学)。 出版社勤務を経て、2002年よりフリーランスの編集者兼ライターとして活動を開始。 主にApple社のMac、iPhone、iPadに関する記事を各メディアで執筆。 本誌『Mac Fan』でも「MacBook裏メニュー」「Macの媚薬」などを連載中。
