書類の編集後に名前を変えて別ファイルとして保存するつもりが、つい間違えて上書き保存してしまった。そんな経験がある人も多いでしょう。以前はバックアップを取っていないと保存前のファイルを復元できませんでしたが、現在は「テキストエディット」「Pages」「Numbers」「Keynote」など一部のソフトに、過去のバージョンに戻す機能が搭載されています。作業中のファイルの差分が1時間おきに自動保存され、ファイルを上書きしても好きな時点の内容に戻せる仕組みです。
なお、この機能に対応しないソフトで編集していたファイルでも、Time Machineでバックアップしていれば以前の状態に戻せる可能性があることも覚えておきましょう。
「テキストエディット」の画面。書類を過去の状態に戻したいときは、[ファイル]メニュー→[バージョンを戻す]から[すべてのバージョンをブラウズ]を選びましょう。
ブラウズ画面に切り替わります。左側が現在の内容、右側がバージョン機能で記録された過去の内容です。右下の[∧]や[∨]で元に戻したい時点を選んで、[復元]ボタンをクリックしましょう。
※この記事は『Mac Fan』2024年5・6月合併号 特別冊子「Macで困ったときに開く本」に掲載されたものです。