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100均で買える“スケルトン”なワイヤレスイヤフォン。音質は? 音漏れは? バッテリは? じっくり使って本音レビュー

著者: 大竹望未

100均で買える“スケルトン”なワイヤレスイヤフォン。音質は? 音漏れは? バッテリは? じっくり使って本音レビュー

最近、100円ショップのダイソーにて、おもしろいガジェットを見つけました。なんと、透明で片面の内部構造が見える“スケルトン”なイヤフォンです。100円ショップにしてはお高めな1100円ですが、スケルトンのワイヤレスイヤフォンといえば、Beats Studio Buds +やNothing Earなど、数万円クラスの製品がありますよね。それらと比べると、1100円という値段がだいぶ安く感じる不思議…。

果たしてどれくらい“使えるのか”。「完全ワイヤレスイヤフォン(スケルトン)」を試した結果をレビューしていきます。

基盤がチラ見え! 心がくすぐられるインナーイヤ型のイヤフォン

スケルトンなのは、イヤフォンの軸部分とケースの表面。細かい作りの基盤が透けているので、デザイン性に心がくすぐられます。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色展開です。

イヤフォン本体とケースはいずれも、触れると内臓されたLEDライトが赤と白に点滅します。
イヤフォンを取り外したところ。“最低限”ではありますが、基盤が見えています。

イヤフォンの形は、AirPodsに似たインナーイヤ型です。なお付属品はないため、充電用のケーブルは別途用意する必要があります。

再生時間最大約15時間(イヤフォン5時間+ケース10時間)と必要十分。当然、1万円を超えてくるような製品と比べると短めですが、なんたって1100円ですからね!

「完全ワイヤレスイヤフォン」の気になる音質は? タッチセンサで操作感もサクサク!

iPhoneと接続して音楽を再生してみると、予想以上にいい音が聴こえてきます。音質は予想以上でした。もちろん、高級イヤフォンと比較すれば違いは出ますが、高音〜中音はバランスよくきれいに聴こえます。ドライバ径のサイズが13mmと大きいこともあり、中低音の迫力があります。

AirPods Pro(第2世代)のドライバ径が11mmであるのに対して、本製品のサイズは13mmと少し大きい作りとなっています。

重低音は少し物足りない印象もありましたが、高音〜中低音帯のJ-POPは楽しくリスニングできました。また、オープンイヤ型なので、長時間使っていても疲れにくい印象です。

音量も申し分ありません。以前、別の100円ショップのワイヤレスイヤフォンを試したことがあるのですが、それは音量があまり出ず実用性がなかったのです。しかし、本製品は音量のコントロールもスムースで、小さい音から大きい音までしっかり再生できます。

皆さんが気になるであろう音漏れについては、比較的静かな会社のデスクで試した限りでは、問題ない印象でした。

おどろいたのは、タッチセンサを搭載していること。曲の再生や一時停止、電話に出ることができます。音楽再生・停止時には1回、音量操作時には2回、曲送りには3回触れるといったようにイヤフォン単体で操作できます。イヤフォン単体で音量調節できるのはかなり便利です。

イヤフォンの上部の部分にタッチセンサが内臓されています。スケルトンデザインのおかげでセンサの位置がわかりやすいのもグッド。

フィット感は個人差があるかも

個人的に気になった点は、装着感についてです。私自身、カナル式のイヤフォンを日常的に使っていることもあり、装着時に激しく動くと、落ちてしまうのではという心配がありました。

ランニングやトレーニングといった用途には向かず、歩行時やデスクでの作業時などに使うのがおすすめです。

接続時にはアナウンスの音声が再生されるのですが、その音量が大きすぎるのはちょっと気になりました。最近は、アナウンスが流れ終えてから装着するという、“歩み寄り”をしています。

1100円とは思えない! サブ機なら“買い”のイヤフォンです

メリット・デメリットのあるアイテムですが、1100円という価格を考えれば迷わず“買い”でしょう。友人などに製品を見せてみて、「これいくらだと思う」という話のタネにも間違いなくなります。

ホワイトカラーもいい感じ。個人的には、基盤が映えるブラックが好みです。

ノイズキャンセリング機能や外部音取り込み機能などが当たり前になっている今、メインのイヤフォンとして使うには正直心許ないのも事実です。ですが、きちんと使えて、1100円で手に入るということを考慮すると、サブ機(あるいはおもちゃ)として持っておく価値はあります。なにより、スケルトンのデザイン性に心が踊ります。

とにかくコストを抑えたい。でもワイヤレスイヤフォンを使いたい。そんなユーザにもおすすめの製品です。

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著者プロフィール

大竹望未

大竹望未

『Mac Fan』編集部所属。2001年生まれ。2024年に編集部に入りました。趣味は旅行、音楽を聴くこと。便利でおもしろいガジェット、iPhoneのTipsを日々探しています!

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