Appleがクパティーノの本社Apple Parkで、新製品を発表するスペシャルイベント「It’s Glowtime.」を開催した。本記事では、AirPods 4を中心に、世界中30カ国から大勢のジャーナリストやインフルエンサーが集まり、大いに盛り上がったSteve Jobs Theaterのハンズオンエリアで実機を体験した筆者の、ファーストインプレッションをレポートする。
従来モデルよりスリムに、装着感もアップしたAirPods 4
アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したAirPods 4をレポートしたい。なお、AirPods 4にはノイズキャンセリング機能のない廉価なモデルも同時発表されている。
AirPods 4は、初代AirPodsの流れを汲むイヤチップを使わない開放型のワイヤレスイヤフォンだ。耳穴に乗せるように装着する。第3世代のAirPodsよりも本体が小さくスリムになり、装着感が向上していた。
開放型とは思えない、ハイレベルなノイズキャンセリングと外部音取り込み
ノイズキャンセリングは筆者の期待を超えて、しっかりと効く手応えがあった。開放型でノイズキャンセリング機能を搭載するイヤフォンはほかにもあるが、AirPods 4ほど消音効果の安定感と、外部音取り込みのクリアさを両立する製品は少ない。消音効果のレベルをたとえるならば、第1世代のAirPods Proに近いといえる。サウンドのバランスもフラットで、さまざまな音楽にマッチした。
AirPodsシリーズの中でもっともコンパクトな充電ケースは、ワイヤレスチャージに対応。ペアリングボタンが省略され、ケースのフロント側をダブルタップすると、マニュアルでペアリングモードが起動する仕様だ。
ノイズキャンセリングの有無だけでなく、ケースのワイヤレス充電対応や、「探す」アプリによる遠隔探索機能が使えることなどを考えれば、8000円の価格アップは納得できる。AirPods 4の購入を考えている人がいるなら、筆者としてはノイズキャンセリング付きのAirPods 4を選ぶことを筆者は強くおすすめしたい。
おすすめの記事
著者プロフィール
山本敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。ITからオーディオ・ビジュアルまでスマート・エレクトロニクスの領域を多方面に幅広くカバーする。最先端の機器やサービスには自ら体当たりしながら触れて、魅力をわかりやすく伝えることがモットー。特にポータブルオーディオ製品には毎年300を超える新製品を試している。英語・仏語を活かし、海外のイベントにも年間多数取材。IT関連の商品企画・開発者へのインタビューもこなす。