macOSには、バージョンによってさまざまな名称がつけられています。現在のバージョンは14で、コードネームは「Sonoma(ソノマ)」です。
「ソノマって何?」と思う人も多いかもしれません。実は、ソノマとはアメリカはカリフォルニア州に位置する地名で、ワインの銘醸地として知られています。
これまでもmacOSにはカリフォルニア州の地名がコードネームとして用いられてきましたが、筆者の知る限り、ソノマほど有名なワインの銘醸地が採用されたのははじめてのことです。何を隠そう、筆者は大のワイン好きであり、それが高じて「J.S.A認定ワインエキスパート」の資格を取得し、自腹で年に300本購入して200本を飲む(残り100本は部屋に積み上がっています)ワインマニアであります。
そこで今回は、macOS「Sonoma」にちなんでソノマ産の傑作ワインを4本紹介します! ぜひ気になったワインを購入して、Appleに思いを馳せながら飲んでください!

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肉料理に合わせたい! しっかり系赤ワイン

まずはお手頃な価格で買える赤ワインからご紹介! …すみません。お手頃といいましたが、それでも3700円くらいします。
カリフォルニア州にはもっとお手頃価格なワインもたくさんあるのですが、ソノマはカリフォルニア州の中でも銘醸地中の銘醸地。数万円するワインもごろごろ存在する高級産地なので、安くても3000円くらいはしてしまいます。ソノマのワインは記念日とか週末とか、ちょっと贅沢したいときに飲みたいですね。
さて、この「ケンダル・ジャクソン」はかなり大規模な会社で、カリフォルニア州全域でワインを作っています。その中でも個人的にコスパがいいなと思うのが「ヴィントナーズ・リザーブ」シリーズで、赤ワインの「カベルネソーヴィニヨン」はソノマで作られています。
商品名に「ソノマカウンティ」とありますが、カウンティとは「郡」のこと。つまり「ソノマ郡という場所で作られたワイン」を表しているわけです。こんなふうにワインは商品名やラベルに作られた場所が書かれてあることが多いので、お店でアメリカのワインを見つけたら「Sonoma」の文字を探してみてもいいかも。
肝心の味わいですが、渋みや酸味がしっかりあるので、これはぜひ肉料理に合わせてほしいですね! またはトマト系のピザなんかもよさそう。大手はさすがに安定しておいしいな〜と思わされる、クオリティの高いワインです。
暑い夏にぴったり! シュワッとさわやかなスパークリングワイン
実勢価格:3800円

どんどん暑くなり夏が目の前に迫っている今、飲みたいワインといえばやはりスパークリングワインでしょう。シュワッとしたキレのいい泡とレモンのようなキリッとした酸味はこの季節にぴったりです!
世界のスパークリングワインで有名なのは、なんといってもフランスのシャンパンだと思いますが、実はアメリカにもシャンパンに負けないくらい高品質なスパークリングワインがたくさんあります。
その1つで、筆者がおすすめしたいのが「ラック&リドル」です。先ほどのケンダル・ジャクソンと同じくラベルに「ソノマカウンティ」と表記されています。
また「ブラン・ド・ノワール」とは「黒ぶどうだけで作った白のスパークリングワイン」という意味。白ぶどうから作るスパークリングワインよりもほんの少しワインに色がついてベージュっぽくなっています。味にもうっすら黒ぶどうっぽい風味が感じられますね。
シャンパンと同じ製法で作られていて、香りや味わいはしっかり。レストランで飲むシャンパンのような高級感が感じられます。ビールのように枝豆や唐揚げなんかに合わせてもおいしいし、デパ地下のちょっといいお惣菜なんかで贅沢してもよさそう。
ちなみに「ラック&リドル」にはもう少し安いワインもラインナップされていますが、そちらはソノマ産ではないのでご注意を。安くておいしいですけどね。
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実は日本企業がオーナー! 甘い香りにうっとりする赤ワイン
リッジ・ヴィンヤード “イースト・ベンチ” ジンファンデル ドライクリークヴァレー
実勢価格:6000円

しっかりした赤ワインが飲みたいけれど、渋すぎたり酸っぱすぎたりするのは苦手という人にイチオシなのがこちら! 「リッジ」というワイナリーから発売されている「イースト・ベンチ」というワインです。
「ソノマ」の文字が見当たりませんが、「ドライクリークヴァレー」がソノマの中にある地名なので、ソノマのワインで間違いありません。
栓を開けた瞬間からただよう甘〜いバニラみたいな香りに思わずうっとり…。飲んでみると、味わいは濃厚で高級感があふれているのに、渋さや酸っぱさは控えめでとてもまろやか。まるでイチゴやブルーベリーを使っためちゃくちゃ高級なスイーツみたいな雰囲気があります。
こう書くと甘そうですが、あくまでも甘いのは香りの話。味はしっかりと辛口で、だから肉料理にも合います。ちょっと高価ですが、特に赤ワインの渋さが苦手という人に飲んでみてほしい! お値段以上の満足感があります。
ここで豆知識を1つ。実はこのワイン、ポカリスエット等で有名な日本企業の大塚ホールディングスが現在のオーナーなんです。だからなのか輸入も大塚食品が手がけています。ワインの裏ラベルに小さく大塚食品の文字があるので飲むときにチェックしてみてください。
ホワイトハウス晩餐会にも使われた! 日本人が作る極上白ワイン
実勢価格:8600円

せっかくなので日本人がカリフォルニア州で作るワインをもう1つ紹介しましょう。「フリーマン」というワイナリーの「涼風」という白ワインです。そう、このワイン、日本語由来の名前がつけられているんです。
ソノマは海沿いに位置していて、海から入ってくる冷たい風の影響で涼しい土地。だから「涼風」と名付けられたのかもしれませんね。
このワインをつくるのは、アメリカ人のフリーマンさんと結婚した日本人のアキコさん。赤ワインもつくっていて、そちらもおいしいです。
実はこの「涼風」、2015年に開催されたホワイトハウス晩餐会で提供されたのだとか! この晩餐会には当時の安倍晋三首相が招かれていたので、きっとアメリカと日本をつなぐ友好の証としての意味が込められていたのでしょうね。
もちろん、そもそも味わいがすばらしいものでなければホワイトハウスの晩餐会には使われないわけですが…。
そんなVIPをも楽しませたワイン「涼風」は、さすがに品質がすばらしく高いです。グビグビ飲むとわかりにくいのですが、時間が経つにつれてどんどん華やかな香りが立ち上ってきて、レモンやライム、グレープフルーツや桃などの果物と、色とりどりの花の香りが混ざったような複雑な芳香が放たれます。
さすがはホワイトハウス晩餐会セレクト。アメリカのおいしい白ワインは? と質問されたら「これ!」と答えて間違いないクオリティだと思います。
今回は4本のソノマワインを紹介しました。いずれもECサイト等で購入できます。
世界でも有数のワインの銘醸地・ソノマは、Apple本社があるクパチーノから車で1時間半程度のところにあります。もし行くことがあればレストランに立ち寄り、現地のワインを楽しんでみてください!
著者プロフィール

山田井ユウキ
2001年より「マルコ」名義で趣味のテキストサイトを運営しているうちに、いつのまにか書くことが仕事になっていた“テキサイライター”。好きなものはワインとカメラとBL。