さあ貴様ら! 今月もこのベジータ様がApple Arcadeで遊んでやろう!
今回プレイするのは、「三國志 HEROES」だ! 勘違いするなよ、HEROSと言っても「ドラゴンボールヒーローズ」でも「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」でもない。三國志とかいう地球の歴史的な戦いがテーマになっているようだな。

三國志だと…? 漢字ばかりで読めんが、まあいい。ナメック星の雪辱を晴らしてやるぜ!
オレのように疎い奴にも、ザックリとしたストーリーは説明されるから安心しろ…。と言いたいところだが、よ、読めん…。

兵を進めて陣地を奪ったり、城や町を強化して守りを固めたり。そういった戦略シミュレーションを想像していたが、そんなものはない。どうやら、このゲームは戦いが専門のようだな。
面白い。ナメック星で三つ巴の戦いを繰り広げた経験を活かしてやるぜ! あのとき、結局オレ様は死んでしまったがな!
地球の将棋に近いゲームだな。ナッパのような単細胞でも楽しめる、“ガイド”があるのはいいな!
戦闘はターン制。盤上で自軍の兵を動かしていき、敵軍の総大将を倒せば勝ちだ。ただし、1ターンにつき動かせる兵は1体だけだからよく考えろ!

駒である兵にはさまざまなタイプがある。槍兵は真っ直ぐにしか進めないが移動力に長け、斥候はほかの駒を飛ばして斜めに移動できる、といった具合だ。
将棋とかいうゲームに似てやがるな…。ややこしそうだが、能力は画面上で簡単に確認できる。いちいち覚える必要はないぞ。

カカロットのガキや地球人のツルツル頭でも、いないよりマシだ。時に囮になってもらうとしよう
移動先に敵兵がいれば攻撃して倒すことができる。当然、敵の配置を考えずに突っ込めば、次のターンにやり返されるだけだ。

しかし、時には敵をおびき出すため、犠牲が必要なこともあるだろう。カカロットの野郎も、ラディッツを倒すために魔貫光殺砲の犠牲になったからな。情けない奴だ!
兵士どもは、ターン経過で溜まる士気を消費して覚醒させることもできるぞ。超サイヤ人ほどではないが、動きも変化しそれなりに強くなるだろう。

油断すればエリートも足元を掬われる。オレ様は、地球人から面白いことを学んだんだ
さらに、名前のある武将は固有スキルである戦法、総大将であれば計略が使用可能だ。最初からいる劉備の「大器大徳」であれば、即座に両脇に剣兵を配置することができるぞ。フリーザにとってのドドリア、ザーボンみたいなものだな。

しかし、いくら武将や総大将といっても、特にHPや攻撃力が高いわけではない。追い込まれれば、名もない兵士に一撃でやられてしまうから油断するんじゃないぞ。

まさにカカロットのセリフ「落ちこぼれだって、必死で努力すりゃエリートを超えることがあるかもよ」状態だ。まあ、総大将を倒したところで、そいつ自身に褒賞があったりレベルアップするようなことはないがな!
緻密な戦略を立て、部隊の力で三國を制覇しろ。オレ様ひとり強くたって、戦いには勝てん!
物語が進めば、倒した武将を使えるようになり、ユニットが増えていく。相性やコストなども考えつつ、強力な部隊を編成するのだ! 自信がある奴は、オンラインでほかのプレイヤーとの対戦や、強力なAIとの対戦モードもあるから挑戦してみてもいいだろう。

というわけで、こいつは完全に、知略で戦うボードゲームだ! オレのような強力なユニットが、単身敵陣に突っ込んで無双できるようなことはない。
グラフィックや音楽のクオリティは高いが、推しの武将を育てたり暴れ回る爽快感はない。将棋のように、じっくり考えるのが好きな奴にオススメのゲームといえよう。
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著者プロフィール

R藤本
吉本興業所属のピン芸人。1981年3月16日生まれ、福岡県出身。好きなものはドラゴンボール、海(スキューバダイビング)、動物(特にセキセイインコ)、ボードゲーム(海外のものに詳しい)。苦手なものはスポーツ全般、絶叫マシーン、生牡蠣。