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「Volt」を使えば1つのボタンでプロのサウンドが作れちゃう。 デザインもおしゃれでコンパクト/宮本佳林のDTMでは研修生【第9回】

「Volt」を使えば1つのボタンでプロのサウンドが作れちゃう。 デザインもおしゃれでコンパクト/宮本佳林のDTMでは研修生【第9回】

写真●山田秀隆

※この記事は『Mac Fan』2022年8月号に掲載されたものです。

Macで作曲に励む宮本佳林さんには、気になるDTMツールがいっぱい! 第9回は株式会社フックアップのオフィスでUniversal Audioの製品を体験しました。

宮本佳林

宮本佳林

歌手。ハロー!プロジェクト所属の女性アイドルグループ・Juice=Juiceの元メンバー。現在はソロ名義で活躍の場を広げている。趣味はアニメ・漫画鑑賞、射撃(シューティング)。

現役のミュージシャンでもある永井ICHI雄一郎さん。長く米国に暮らし、Universal Audioではプロダクト・マネジメントやマーケティングなどを経て、現在はアジアエリアのビジネス・ディベロップメント・マネージャーを担当されています。

「Universal Audio」の機材はスタジオで見たことある! プロも愛用してるみたい

今回訪れたのは、音響や映像に関するソフトウェア・ハードウェアの輸入販売を行う株式会社フックアップ。ここでUniversal Audioのビジネス・ディベロップメント・マネージャー永井ICHI雄一郎さんに、「Volt」シリーズについて伺いました。

宮本佳林

宮本佳林

まずUniversal Audioって、どんなブランドなんですか?

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

1958年にビル・パットナムという人が創業した、歴史ある米国のブランドです。彼はミュージシャンであり音響エンジニアでもありました。その彼が、自らスタジオで使うための機材を作ったのが、Universal Audioの始まりです。

宮本佳林

宮本佳林

60年以上も歴史があるんですね!

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

Universal Audioの代表的な製品が、「1176コンプレッサ」と「610チューブレコーディングコンソール」です。「1176」はいろいろなスタジオで使われているので、もしかしたら宮本さんも見たことがあるかもしれません。あとは「Apollo」というオーディオインターフェイスも人気ですよ。

宮本佳林

宮本佳林

「1176」は、たしかにスタジオで見たことがあります。プロ御用達なんだな〜。

オーディオインターフェイス「Volt」を通すと音の広がりが全然違って聴こえる。 見た目もおしゃれでコンパクト!

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

今回は、我々のブランドの中でもシンプルでDTM初心者にもおすすめのオーディオインターフェイス「Volt」シリーズを紹介します。

2021年にリリースされたオーディオインターフェイス「Volt」シリーズ。マイクや楽器、モニタスピーカ、ヘッドフォンなどと接続し、ボーカル、楽器などのレコーディングをプロクオリティのサウンドで実現します。iPadやiPhoneとの接続も可能です。
https://hookup.co.jp/products/universal-audio
宮本佳林

宮本佳林

これ、オーディオインターフェイスなんですね。見た目がおしゃれ! あとコンパクトで自宅でも使いやすそう。

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

「Volt」シリーズは、「1」と「176」、「2」と「276」、「476」、そして新製品の「4」と「476P」の7モデル展開で、すべてに先程の「610」をエミュレートするビンテージ・マイクプリアンプ・モードを搭載しているんです。そして176、276、476、476Pには、「1176」をベースにしたアナログコンプレッサを内蔵しています。今日は276を使ってみましょう。マイクに向かって声を出してみてください。

Volt 276

【発売】
フックアップ
【価格】
4万700円

プロのサウンドをいつでも録音できる、Universal Audioのオーディオインターフェイス「Volt」シリーズ。「Volt 276」は2イン/2アウトのシンプルな設計で、独自のチューブエミュレーション回路を内蔵しています。

宮本佳林

宮本佳林

あーあーあー…シンプルにきれいに聴こえますね。

Universal Audioではマイクも発売しています。今回使ったのは、手軽に良い音で収音できるように生み出された「SD-1」。宮本さんはデザインに注目し、「Voltシリーズになじむデザインで素敵!」とのこと。
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/sd-1
永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

では、ビンテージ・マイクプリアンプ・モードをオンにすると…。

宮本佳林

宮本佳林

わ! 全然音の広がり方が違う! 私はこっちのほうが歌いやすいです。

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

さらにコンプレッサをオンにしてみましょう。

宮本佳林

宮本佳林

もっと聴きやすくなりました! オーディオインターフェイス1つで、こんなに音が変わるんですね。

Volt 276に搭載されているビンテージ・マイク・プリアンプ・モードとコンプレッサをオンにして声出ししてみた宮本さんは「デフォルトのときと全然音が違う! なんて歌いやすいんだろう!」と大興奮。
宮本佳林

宮本佳林

そもそもこういったコンパクトで多機能なオーディオインターフェイスって、あまりないですよね?

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

はい。より手軽なオーディオインターフェイスを作ろうと考えたとき、長く愛されてきたUniversal Audioの音を再現したいと思い、開発面でかなりこだわりました。

ボタン1つでプロのサウンドになるなんて…。 もっと早く知りたかった!

宮本佳林

宮本佳林

これまで私は、とりあえず録音した音をあとからDAWでいじってたんです。でもなかなか思うような音にならなくて。

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

今はあとから音を調整したり、パートに分けてレコーディングすることが多いですけど、やっぱり音楽の流れって大事だと思うんです。気持ちいい音が鳴っている中で、1曲とおして歌う。それがきっと一番いいテイクになりますよね。

宮本佳林

宮本佳林

そうなんです! さすが、ミュージシャンだった人が作ったブランドだけあって、音楽に寄り添ってるなあ。

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

Universal Audioの製品は、すべてスタジオのワークフローを意識して作られているんです。

宮本佳林

宮本佳林

音楽は作れるけど、レコーディングエンジニア的な知識はないっていう人、多いと思うんです。その音作りがボタン1つでできるなんて…!

永井ICHI雄一郎

永井ICHI雄一郎

有名な機材を正確にモデリングしているので、そのまま発表できるくらいのサウンドクオリティになると思いますよ。

宮本佳林

宮本佳林

録音してから「音のバランスが悪い」とか悩んで、調整に費やしてた時間は何だったんだろう。音作りを助けてくれるインターフェイスがあるって、もっと早く知りたかったなぁ!

2022年9月に発売したばかりの「Volt 476P」。4つのアナログプリアンプ入力と2つのヘッドフォン出力を搭載していて、バンドなど複数の楽器・ボーカルのレコーディングに適しています。シリーズ全体に音楽制作ツールやプラグインなどのソフトウェアが付属されています。

1stアルバムが発売決定!

「ヒトリトイロ」

待望の1stアルバムが2022年10月12日に発売! 今作はソロデビューシングル「どうして僕らにはやる気がないのか(2021)/氷点下/規格外ロマンス」をはじめ、セカンドシングル「なんてったって I Love You/ハウリング」、配信シングル「未来のフィラメント」、新曲「夜明けまでのララバイ」を含む全15曲を収録。