※この記事は『Mac Fan』2024年2月に掲載されたものです。
iPhoneとパスポートだけ持って香港に行ってきた!
先日、iPhoneとパスポートだけを持って香港に行ってきました。そう、これまで海外旅行に必須だった紙の航空券やクレジットカード、現地通貨はまったく使わずに済んだのです。
関西在住の私、今回は航空券を片道ずつ予約しました(福岡での講演後、福岡空港から香港に向かい、香港から関西国際空港に戻って帰宅しました)。「航空券って往復で予約したほうがオトクなんじゃないの?」とお思いの皆さん、ちょっと待ってください。たしかに、フルサービスキャリア(従来型の旅客サービスを提供する航空会社。日本ではJALなど)では往復割引が設定されているケースが多いです。しかし、LCC(ローコストキャリア。サービスの簡素化をはじめとしたコスト削減により、低価格を実現している航空会社)の場合はそうとも限りません。LCCはそもそもの価格設定が低いため往復割引が用意されておらず、片道ずつ買っても割高にならないケースが圧倒的に多いのです。
今回の場合、福岡空港から香港までLCC「香港エクスプレス」で片道1万8450円、香港から関西空港までLCC「ピーチ」で片道1万6974円と、それぞれの航空会社が発売している往復航空券のほぼ半額で購入できました(諸税込み/機内食や座席指定、預け入れ荷物は含まない)。LCCを使えば、国内旅行にほど近いコストでアジア周辺に行けちゃいますし、場合によっては「沖縄を往復するより安い」なんてこともあるのが魅力なんです。
「香港エクスプレス」アプリでオンラインチェックイン! 航空券も保存できます
さて、賢く予約できてホクホクな気持ちで福岡空港に到着しました。今回の場合、カウンターでチェックインする…必要はなく、カウンターに寄らずとも保安検査に進むことができました。というのも、まず「香港エクスプレス」アプリを使って事前にオンラインでチェックインを行うことができ、そのあとiPhoneの「ウォレット」アプリにデジタル航空券を保存できるのです。そして、私のようにオンラインチェックインが完了している&預け入れ荷物がない場合はカウンターを通らずOKというわけでした(ただし、出発空港や行き先によってはカウンターに寄るのが必須というケースもあることは覚えておきましょう)。
また、「ウォレット」アプリにデジタル航空券を登録できるのは「香港エクスプレス」アプリのみです。公式Webサイトからもオンラインチェックインはできるものの、搭乗券は印刷してカウンターに持ち込む必要があるので覚えておきましょう。
ということで、保安検査と出国審査をサッと済ませ、福岡空港の国際線ターミナルに到着。日本国内のほかの空港と同様、立ち寄ったお店や自販機はiPhoneのタッチ決済で支払えました。わざわざ財布を取り出して、そのタイミングでパスポートを落として…といった心配がなくなるのは安心ですよね。
香港ではApple Payが大活躍。JCB対応も進んでいました
このようなステップを経て香港に到着しました! 現地では、Apple Payに登録したVISAやAMEXで支払えることに加えて、JCBブランドのクレジットカードに対応するお店も多くて驚きました。JCBは、国や地域によっては加盟店が少なめなのです。また、もちろん“すべてのお店でタッチ決済できる”とはいえませんが、私が立ち寄ったお店ではほぼ100%に近い確率で決済できたと記憶しています。まず国際的なチェーン系列は完璧ですし、ローカルなお店にもキャッシュレスの波が広がっていました。
ということで、香港に到着したところまでレポートしましたが、実は香港現地のApple StoreでiPhoneを購入しようとしたときに事件が発生…。私は“iPhoneを使ってiPhoneを購入”できるのか!? この顛末については、次回の連載でお話しさせていただきます。
iPhoneがあれば紙の航空券は必要ナシ&カウンターに寄らずにチェックインできる時代に。今まで“当たり前”だった海外旅行の常識が変わりつつあります!