※この記事は『Mac Fan』2023年10月に掲載されたものです。
映画を観たい日が割引デーとは限らない
私は「年間100本映画を観る」と決めていて、かれこれ10年ほどこれを続けています。映画館のチケット代金を支払うときにもiPhoneを使っているのですが、最近はずいぶん簡単に支払えるようになりました。
TOHOシネマズや109シネマズ、イオンシネマなどの大手シネコン(シネマコンプレックス)はオンラインで事前決済できますし、支払い方法もクレジットカードやApple Payなどに対応していて便利です。また、窓口で決済する場合も、タッチ決済やQRコード決済を利用できる決済端末が用意されている場合が多いです。
この点に関して、一歩遅れをとっている印象なのが単館など比較的小規模の映画館。現金決済のみの映画館もまだ残っていますし、クレジットカード挿入式の決済端末は導入していても、クレジットカードのタッチ決済には非対応というケースも多々あります。これだと、iPhoneだけでは支払えません。
また、映画館の決済方式以外に頭を悩ませることのひとつが“いつ映画を観るか”ということ。毎週水曜日に鑑賞料金が割引される「TOHOウェンズデイ」などのサービスを活用して、特定の日を狙って映画を観るのももちろんアリです。しかし、「観たい映画は決まっているけど、予定が空く日がわからない」「割引がなくても公開初日に絶対観たい」という場合もあるでしょう。そこで活躍するのが「ムビチケ」です。
「ムビチケ前売券」なら映画がおトクに観られちゃう!
ムビチケとは、特定の映画館で利用できる映画鑑賞券です。映画公開前に購入できる「ムビチケ前売券」と公開中に購入できる「ムビチケ当日券」があり、オトクに映画を観られるのは「ムビチケ前売券」です。たとえば、鳥山明さんの漫画作品を映画化した「SAND LAND」の場合、当日の一般料金が1900円のところ、「ムビチケ前売券」であれば1500円で購入できました。
ムビチケには、映画館やプレイガイドで購入できるカードタイプをはじめ、コンビニの発券機で購入できるチケットタイプ、ムビチケ公式WebサイトやiPhoneアプリ「MOVIE WALKER」で購入できるデジタルカードなどが用意されています。
「MOVIE WALKER」アプリや公式Webサイトでデジタルカードを購入可能。利用当日に映画館での発券が必要です。
デジタルカードを購入する場合、支払額の1%が「ムビチケポイント」として付与され、次回のムビチケ購入に利用できます。さらにポイ活の裏技をお教えしますと、「LINE Pay」向けに2%引きクーポンが配布されています(原稿執筆時点)。これを使ってLINE Payで支払えば、さらにオトクに購入できるのです。
おトクなだけじゃない! 事前に映画館の座席指定もできる
このムビチケ、お求めやすいだけでなく、事前に映画館の座席指定ができるのもポイントです。手順としては、まず利用したい映画館のWebサイトで映画を観る日時を選び、座席を指定しましょう。次に、支払い方法の選択欄や券種選択欄で、ムビチケ購入者向けのボタンやリンクをタップ。ここで購入番号と暗証番号を入力し、画面の指示に従って操作を進めれば予約が確定し、映画館からメールで予約番号が届きます。ただし、ちょっと面倒なのが鑑賞当日。映画館の券売機で先述の予約番号を入力し、入場券を発券する必要があります。飛行機の航空券のように、「ウォレット」アプリに保存できたらもっと便利なのですが…。
「MOVIE WALKER」アプリでは、ムビチケの購入履歴を確認したり、作品のレビューを書いたりすることもできます。
なお、ムビチケは鑑賞当日でも利用できます。デジタルカードの場合、購入時に届くメールに添付されているQRコードを映画館の窓口や券売機で提示し、上映時刻や座席を選べばOKです。
こうすることで、iPhoneだけでチケット購入から座席予約までを完結できます。まぁ、それでも一部の映画館で取り扱っている会員証はプラスチックカードのみ、なんてこともありますが。それもご愛嬌ということで…。
事前に購入すれば映画をお得に観られる「ムビチケ前売り券」は、使わないと絶対損!カードタイプのほか、デジタルカードも便利に利用できます。