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通知センター/おやすみモード/FaceTimeとメッセージ

通知センター/おやすみモード/FaceTimeとメッセージ

[4]もう“通知過多”に悩まされない!

通知センター

iPhoneには電話やメッセージ、メール、SNSなどからさまざまな通知が届きます。通知はとても便利な機能なのですが、あまりに多くの通知が来ると、仕事や作業に集中できなくなってしまいます。

そんなiPhoneユーザ共通の悩みである通知過多を減らすために、iOS 12には通知に関する新しい機能が追加されました。ロック画面が通知だらけになるのを防ぐ「グループ化」や、Siriによる通知方法の提案、さらにはロック画面からの瞬時の通知管理などが実装されたのです。

たとえばTwitterに投稿したつぶやきが予想外にバズってしまい、「いいね」の通知が鳴り止まなくなっても大丈夫。大事な通知はしっかりとチェックしつつ、通知設定を素早く変更して、作業の中断を減らしていきましょう。

通知のグループ化

(1)これまでの通知

これまでは同じタイプの通知がロック画面や通知センターを埋め尽くしてしまうことがありました。

(2)グループ化

iOS 12ではグループ化により同じタイプの通知はまとめられ、ロック画面がすっきりします。タップすれば展開して確認できます。

(3)まとめて消去

(2)でグループ化された通知をスワイプすると、[管理][表示][すべて消去]の操作が可能になります。

(4)グループ化の設定

通知のグループ化は、「設定」アプリの[通知]で各アプリごとに設定できます。

通知設定を即座に調整

(1)目立たない形で配信

ロック画面の通知をスワイプ→[管理]で素早く設定を管理できます。[目立たない形で配信]にするとバナー通知などが表示されなくなり、サウンドもオフになります。

(2)目立つ形で配信

リアルタイムの通知に戻したくなったら[目立つ形で配信]にしましょう。完全に通知をオフにしたいときは[オフにする]をタップします。

新しい通知設定画面

(1)イメージしやすいUI

iOS 11と12で比べると、アプリごとの通知設定画面がよりグラフィカルな表示になり、設定した結果がわかりやすくなっています。

(2)バナースタイル

バナー通知を表示し続ける[持続的]と自動で消える[一時的]の切り替えはiOS 11ではアニメーションでしたが、iOS 12では別画面で選ぶ形になっています。

シリからの通知提案

(1)Siriからの提案

[通知]→[Siriからの提案]では、ロック画面でSiriからの提案を表示できるアプリを選べます。

(2)通知の管理を提案

ユーザが通知に対して起こしたアクションを学習してSiriが通知方法の提案をしてくれます。

(3)電話の発信を提案

連絡先に誕生日の人がいるとき、また不在着信があったときなどには、Siriが発信を提案してくれます。

メッセージに素早く反応

(1)通知から返信

通知バナーもしくはロック画面のメッセージ通知を3D Touch(またはロングタップ)すると、返信ウインドウが開いてその場でやりとりできます。

(2)Tapback

返信ウインドウでは相手のメッセージをダブルタップすることでハートやサムズアップなどのTapbackでリアクションできます。

(3)アプリへ移動

返信ウインドウの入力欄左にあるカメラとアプリのボタンをタップすると「メッセージ」アプリに移動します。

 

[5]ベッドタイムを設定して気持ちのいい睡眠を

おやすみモード

AppleはiOS 12で「おやすみモード」を改良し、iPhoneユーザの睡眠の質も高めようとしています。

おやすみモードに新しく搭載された「ベッドタイム」をオンにしておくと、翌朝ロックを解除するまで輝度を抑え、背景の壁紙自体も暗くしてくれます。着信音が鳴らなくなるほか、通知は通知センターのみに表示されるようになるため睡眠を邪魔しません。細かい部分ながら、ユーザの快適さを考えた良アップデートといえるでしょう。

また、おやすみモードは仕事に集中したいときにもよく利用されますが、「作業が終わったのに解除するのを忘れて大事な連絡を見逃した…」なんてことも起きがちです。iOS 12ではコントロールセンターから自動解除を設定できるようになったので、こんな事態も防げます。

ベッドタイムのおやすみモード

(1)ロック画面が暗くなる

従来はおやすみモード中でも画面が普通に光っていましたが、「ベッドタイム」をオンにすることでロック画面の明るさが抑えられ、壁紙自体も暗くなります。通知センターを開かない限り、通知も表示されません。

(2)ベッドタイムを設定

ベッドタイムを使うには「設定」アプリの[おやすみモード]で[ベッドタイム]をオンにします。

(3)「時計」アプリと連動

おやすみモード中のベッドタイムの時間帯は「時計」アプリの[ベッドタイム]と連動しています。こちらから設定をオンにすることも可能です。

おやすみモードの自動解除

(1)カレンダーにイベント登録

通知を止めたい会議中などは、おやすみモードを使うと便利です。おやすみモードの自動解除を設定するには、まず「カレンダー」アプリにイベントを登録しておきます。

(2)コントロールセンターから自動解除を設定

コントロールセンターの[おやすみモード]アイコンを3D Touchすると、おやすみモードの新しいオプションが表示されます。カレンダーと連動しているので、[このイベントが終了するまで]を選べば会議終了後に自動で解除されるというわけです。

 

[6]コミュニケーションがもっと楽しく!

FaceTimeとメッセージ

FaceTimeとメッセージでは、ARテクノロジーを応用した「アニ文字」でのコミュニケーションが加速します。

iOS 11では限られたキャラクターを使うしかなく、しかもiPhone Xのみの機能でしたが、今回はキャラクターが増え、オリジナルのアニ文字が作れる「ミー文字」も追加されました。新iPhoneもすべてTrueDepthカメラ搭載になったからことも、アニ文字やミー文字を普及させようというAppleの意気込みが感じられます。自分そっくりのミー文字をアバターとして使えば、FaceTimeのビデオ通話がもっと楽しくなるでしょう。

なお、WWDCで目玉機能として発表された最大32人の「グループFaceTime」は残念ながら間に合わず、今後のアップデートで追加予定です。

グループフェイスタイムは今後登場

(1)最大32人のグループ通話

FaceTimeは長らく1対1での通話しかできませんでしたが、 今年中のアップデートで最大32人のグループ通話に対応する予定です。

(2)発言者をフォーカス表示

グループFaceTimeでは、自動的に喋っている人の映像が前面中央になるので、誰がしゃべっているのかわかりやすくなります。

(3)メッセージからグループ通話

FaceTimeの機能がメッセージと一部統合され、グループメッセージから直接グループ通話を始められるようになります。

新しいアニ文字

(1)キャラクターが追加

新しいアニ文字ではコアラ、タイガー、ティラノサウルス、ゴーストの4つのキャラクターが増えました。

(2)ミー文字をサポート

アニ文字選択から[+]をタップすれば自分のアニ文字である「ミー文字」が作成できます。作り方は次のページで紹介します。

(3)舌とウインクの検出

顔のトラッキング機能が進化したので、舌を出したりウインクしたり、より豊かな表情をアニ文字に反映できます。

ミー文字メーカー

(1)ミー文字を作ろう

「メッセージ」アプリでアニ文字の追加を行うとミー文字メーカーが起動します。まずは肌の色、ヘアスタイル、目、眉毛などを選んでいきます。

(2)細部を作り込み

鼻と唇、耳、顔ひげなどのパーツを選べば、自分そっくりのミー文字を作り込めます。

(3)アクセサリで仕上げる

イヤリングや眼鏡、帽子も用意されています。アクセサリを付けて雰囲気を整えましょう。

ミー文字を使おう

(1)メッセージで送信

作成したミー文字を使ってメッセージ動画を収録できます。赤いボタンで録音とフェイスキャプチャが行え、30秒までのクリップを作成できます。

(2)アバターを使ってビデオ通話

FaceTimeではリアルタイムのARによって、ユーザの顔をアニ文字に置き換えます。顔の位置はスムースに追跡しますし、表情のコピーも完璧です。

(3)合成が解除されることも

顔の前に手などを出すと、顔の追跡ができなくなってミー文字が消えてしまいます。また、顔を近づけすぎてもミー文字が消えます。

リアルタイムエフェクト

(1)テキストエフェクト

メッセージで送るビデオやFaceTimeにテキストを載せることができます。ARによってカメラの動きを追従します。

(2)図形

星、ハート、矢印といったアニメーション図形も載せることができます。これもARによってカメラの動きを追従します。

(3)フィルタ

イラスト調やコミック、水彩画などのフィルタをリアルタイムで適用できます。アニ文字やミー文字へのフィルタもOKです。