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Mac Fan メールマガジン

「iCloud Drive」の応用

【応用1】アイクラウド・ストレージをしっかり管理しよう

5GBは足りない! 空き容量の増やし方

アイクラウド・ドライブを使っていると、無料の5GBはすぐに使い切ってしまいます。そのため、有償アップグレードは必須なのですが、増やした容量を無駄に消費するのはもったいない。そこで、アイクラウドの空き容量を増やす方法をいくつか紹介します。

まず、iOSデバイスのバックアップです。使わなくなったiOSデバイスのバックアップや、古いバージョンのバックアップを削除しましょう。

次に、アイクラウド・フォトライブラリは、すべての写真とビデオをデバイス間で最新の状態に保つ仕組みですので、Macの「写真」ソフトから不要な写真やビデオを削除することで、アイクラウド・ストレージの空き容量を増やせます。あるいは、写真の管理そのものを「グーグル・フォト」などに移行してアイクラウド・フォトライブラリは使わないという考え方もあります。

アイクラウドの受信メールは、大容量の添付ファイルがついたメールを削除すると、容量を節約できます。

 

デバイスのバックアップを削除する

システム環境設定の[iCloud]パネルを開き、右下にある[管理]ボタンをクリックします。

[バックアップ]を選び、右のリストから削除したい項目を選んで[削除]をクリックします。複数のデバイスのバックアップがあると効果的です。

iOSデバイスの「設定」アプリを開き、[ユーザ名]→[iCloud]→[ストレージを管理]→[バックアップ]の順にタップします。

バックアップのデバイス名をタップします。バックアップを削除したいアプリのスイッチを切にし、確認ダイアログで[オフにして削除]をタップします。

そのデバイスのバックアップをすべて削除するには、下端にある[バックアップを削除]→[オフにして削除]の順にタップします。

 

フォトライブラリのサイズを減らす

「写真」ソフト上で、使わない写真を選択して削除します。写真の場合[デリート]キーを押すか、[イメージ]メニューから[写真を削除]を選ぶと削除できます。

ビデオを削除すると、フォトライブラリのサイズを大幅に減らせます。ビデオを削除するには、[control]キー+クリックで開くコンテキストメニューから[◯◯本のビデオを削除]を選びます。

削除した写真やビデオは、30日以内であれば、[最近削除した項目]アルバムから復元できます。

 

フォトライブラリをオフにする

iCloudフォトライブラリを中止するには、フォトライブラリ機能をすべてのデバイスで無効化します。システム環境設定の[iCloud]パネルを開き、[管理]ボタンをクリックします。

右のリストで[フォトライブラリ]を選択し、[無効化して削除]ボタンをクリックします。

[削除]ボタンをクリックすると、すべてのiCloudフォトライブラリ機能がオフになります。無効化すると、写真とビデオが30日後に iCloud フォトライブラリから削除され、復元できなくなります。

 

メールを整理して空き容量を確保

メールを起動し、不要メッセージを選択します。メッセージを[サイズ]で並び替えると大きな容量のメッセージが見つけやすくなります。また、添付ファイルのあるメッセージの削除も有効です。

[delete]キーを押して選択したメッセージを削除します。削除するメッセージの数が多い場合は確認ダイアログが表示されます。

次に[メールボックス]メニューの[削除済み項目を消去]から[iCloud]を選びます。これで「ゴミ箱」メールボックス内に一時保管されているメッセージが削除されます。

確認メッセージで[消去]をクリックすると、不要メッセージが完全に削除され、iCloud ストレージの空き容量を増やせます。

さらに、迷惑メールもすべて削除しましょう。[迷惑メール]メールボックスを[control]キー+クリックし、[迷惑メールを消去]を選択すると削除できます。

Macのストレージを最適化する

ここまで紹介したのは、アイクラウド・ストレージの空き容量を増やす方法ですが、逆に「Macのストレージが足りない」と困っているユーザも多いと思うので、アイクラウドを使ってMacのストレージ容量を節約する方法を説明します。

まずは、アイクラウド・ドライブを有効にしたら[デスクトップ]と[書類]の2つのフォルダをアイクラウド・ドライブに保存するように設定し、さらに[Macストレージを最適化]をオンにしましょう。こうしておけば、Macのストレージの容量が少なくなると、最近開いたファイルだけがオフラインで作業しやすいようにMacに残り、古いファイルはアイクラウド・ドライブにだけ保存されます。このファイルは、デスクトップと[書類フォルダ]内では、項目名の末尾に状況アイコンが表示されて、ダブルクリックしたときだけ自動的に実際のデータがダウンロードされて開けます。

また、アイクラウド・フォトライブラリをオンにして「Macストレージを最適化」機能を使えば、フル解像度の写真とビデオがアイクラウド・フォトライブラリに保存され、容量が少なくなったら最適化されたバージョンだけをMacに残すことで容量を節約することも可能です。

 

ストレージを節約する

システム環境設定の[iCloud]パネルを開き、[iCloud Drive]をオンにしたら、その横の[オプション]をクリックします。

[“デスクトップ” フォルダと“書類”フォルダ]にチェックをいれ、左下の[Macストレージを最適化]にチェックを入れたら、最後に[完了]をクリックします。

Macのストレージ残量が少なくなると、古いファイルはiCloudドライブにだけ保存され、Mac上ではアイコンの項目名の横に状況アイコンが表示されます。

「写真」ソフトの環境設定ウインドウで[iCloudフォトライブラリ]をオンにして[Macストレージを最適化]を選択すると、ストレージ容量の少ないMacには最適化されたバージョンの写真とビデオだけが残ります。

【Googleフォト】

Googleが提供している写真やzビデオを保存できるクラウドストレージサービス。容量は15GBまで無料ですが、高画質モードを選ぶことで無制限となる。高画質モードといっても、高解像度の写真やビデオが再エンコードされて画質は劣化します。

【最新の写真】

古い写真は見ないという人は、「iCloudフォトライブラリ」をオフにして「マイフォトストリーム」をオンにすると、過去30日間(最大1000枚)に撮影されたものだけが「写真」に表示されます(iCloudストレージの消費量にはカウントされません)。