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WEBサイトのバナーを簡単に作れる「ツクロウ」

著者: 村田有紀

WEBサイトのバナーを簡単に作れる「ツクロウ」

今月のお題

自社のWEBサイトに貼り付けるバナーを作ることになってしまいました。でも、フォトショップやイラストレータを使ったことがない。これから使い方を覚えるのもなあ…。そんな場合はどうしたらいいの?

…ということで、

WEBサイトのバナーを簡単に作れる神ツール

バナーをいちから作るWEBサービス

新進気鋭のスタートアップや小人数のオフィスでは、限られたリソースでさまざまな作業をこなす必要があります。WEBサイトの立ち上げなど技術や知識、時間を要する部分については、プロの手を借りるべく外部に発注することもあります。しかし、WEBサイトに貼り付けるバナーのように、更新頻度は少なくないものの、外注するほどでもない制作物であれば、やはり中の人が作ったほうが時短やコスト削減につながります。

通常WEBページに貼り付けるバナー広告は、フォトショップやイラストレータなど、グラフィックソフトを使用して作成しますが、誰もがグラフィックツールを使えるとは限りません。むしろ、一般的な管理業務において、こうしたツールが用意されていることは少ないでしょう。そこで、バナーを作るために画像を加工できるWEBサービスを探そうというのが今回のテーマです。

グラフィック関連のWEBサービスを探していると、バナー制作に特化したサービスがいくつか見つかりました。やはり、バナーには需要があるようですね。

バナー作成に最適国産サービス「ツクロウ」

フォトショップやイラストレータなどのプロフェッショナルツールと、バナー制作などに特化したWEBサービスの違いは、初心者に優しい操作性はもちろん、すぐに使える素材やテンプレートの用意があること。グラフィック制作は門外漢の初心者にとって、自分で素材を作るのは至難の技。あらかじめ用意された素材を利用できるのは、大きなポイントです。

そうした専用ツールの中からピックアップしたのは「ツクロウ」。名前からもわかるように、日本のサービスです。実は、バナー作成をうたうWEBサービスはいくつかあると書きましたが、その多くは海外発のサービスです。ローカライズされているため、日本語による操作は可能ですが、日本語フォントの選択肢がないケースが多いのが実情です。一方「ツクロウ」は、モリサワのフォントが利用できる点に国産サービスの強みがあります。

  「ツクロウ」は、パワーポイントやキーノートといったプレゼンソフトを使ったことがあれば、直感的な操作が可能なシンプルなインターフェイスを備えています。やる気とセンスで、素敵なバナーを作成しましょう

足し並みソフト

ツクロウ

【開発】ハンズプロ株式会社

【価格】無料(各種有料プランあり)

【URL】http://2960.work

WEBページに貼り込むバナー広告や画像を加工するサービスで、グラフィックソフトがなくても簡単にバナーを作成できます。開発元はアプリ開発の会社ではなく、業務に必要なバナーを社員が作成するために「ツクロウ」を企画・開発したというユニークな会社です。利用コースはお試し用の無料プランから、作成するバナーのダウンロードごとに支払うチケットプラン(1回分=76円、5回分=350円)などが用意されています。

新規作成時に注意したいバナーサイズの問題

WEBサイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードでユーザ登録を行います。ユーザ登録完了後、最初に開くのが「マイページ」です。新規バナーの作成や、作業中のバナーの管理はここで行います。バナーの内容を一部更新したいときにもすばやく対応できるインターフェイスが◎です。

新規バナー作成は、サイズ指定から始まります。ここで注意したいのが、MacやiOSデバイスのレティナ(Retina)問題。高解像度ディスプレイでは、実寸の画像がぼやけて見えてしまいます。これを回避するには、実際の表示サイズの2倍のサイズでバナーを作成するといいでしょう。

登録したユーザ情報を使ってログインし、最初に表示される「マイページ」から[+]ボタンまたは[新規バナー作成]をクリックします。この画面ではバナーや登録情報などの管理を行います。

バナーのサイズを指定します。ここでは、300×150ピクセルのバナーを作りたいので、高解像度ディスプレイ対策として実際の寸法の倍の数値600×300ピクセルを入力します。

サイズを決定するとバナー作成画面に切り替わります。サイズは途中で変更できないので、注意が必要です。作成画面では画面上部のタブを切り替えながら編集します。

バナーを編集して見栄えのするデザインにする

まずはバナーの背景を設定します。背景を単色で塗り潰す場合は、[背景色の設定]タブで色や不透明度を指定します。枠線の設定も同時に行えます。「ツクロウ」の素材には、背景画像も用意されているので、ここでは画像を貼り付けます。パターンでの塗り潰しではなく、画像を張り込むだけなので、サイズの調整が必要なことがあります。

次に[テキスト設定]タブでテキストを挿入します。日本語フリーフォントやモリサワフォントも用意されているので、デザイン性の高いバナーが作れます。また、ロゴや写真を追加したいときは、[素材の挿入]タブから画像データを取り込みます。さらに、図形やアイコンなどを効果的に使って、見栄えのするバナーを作成しましょう。

[素材の挿入]タブで[素材を選ぶ]をクリックし、画面右側に表示されるメニューから[背景・パターン]カテゴリを選択し、目的のサムネイルをダブルクリックして適用します。

[テキスト設定]タブで[テキストを挿入する]をクリックし、バナーにテキストを入力します。スタイルや文字色などの編集に加え「縦書き」が選べるのも大きな特徴です。

Macに保存済みの写真やロゴなどの画像データを使用する場合は、[素材の挿入]にある[画像を取り込む]をクリックして目的の画像を取り込みます。サイズや傾きなどの編集も可能です。

素材や図形、線などを上手に取り入れて、必要なテキストを入力したら完成です。なお、テキストや画像など追加した素材はレイヤーに分けられます。