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ホームユースに最適なNAS「QNAP TS-228A」

著者: 松山茂

ホームユースに最適なNAS「QNAP TS-228A」

初心者でも簡単に導入できる

最近AirMacタイムカプセル(Time Capsule)からサードパーティ製のWi-Fiルータに乗り換えたので、ワイヤレスでバックアップできるタイムマシン(Time Machine)環境がなくなってしまいました。macOSサーバを走らせているMacミニを利用することも考えたんですが、だいぶ古いマシンなので将来的に不安…。だったらタイムマシン対応のホームサーバにしようと考えたときに、タイミングよく発売されたのが「QNAP TS-228A」です。

本製品はキット製品なので、まずハードディスクの組み込みが必要です。組み込みが終わったら、MacにQNAPのユーティリティアプリ「キューファインダ・プロ(Qfinder Pro)」をインストールして本製品を選択。あとはインストールガイドのメッセージに従って、NASの名前や管理者パスワード、日付や時刻、ネットワーク設定やディスク構成の選択などを進めていくだけ。macOSサーバの設定よりもずっと簡単です。

HDDの取り付けもツールレス

製品にはHDDが搭載されていないので、3.5インチSATAを2台用意して取り付けします。ケースカバーを開けたら、シャーシにハードディスクをスライドしてSATAコネクタに接続。付属の固定パネルで左右からロックすれば完了です。ドライバなど工具が不要なのも、コンシューマ向け製品として高く評価できます。

外出先からデータを再生

NASとしての設定は終わりですが、ホームサーバとして使いたいので、QNAPの公式ホームページから追加機能をインストール。まずは「ハイブリッド・バックアップ・シンク(Hybrid Backup Sync)」という自動バックアップや同期を追加する機能です。タイムマシンのサポートだけでなく、Mac以外のPCのバックアップ環境や各種クラウドサービスをバックアップ先として設定できます。

次に「フォト・ステーション(Photo Station)」や「ミュージック・ステーション(Music Station)」などの機能です。写真や音楽などをNAS上の該当フォルダに保存すれば、外出先からでもファイルを参照できる環境の出来上がり。DLNA対応なので、LANに接続してあるテレビでNAS上のビデオを見るといったことも可能です。さらに、iOSデバイスに専用アプリをインストールすれば、iPhone/iPadからNAS上の写真や音楽などを再生できます。

結果、最初のRAID構築中は動作がモッサリしていたものの、一晩経って完了したらサクサク動いてます。今までのサーバより読み書きも速く、念願のタイムマシン環境も復活しました。2段階認証や暗号化アクセスなどのセキュリティ機能も万全なので、運用も安心。これで仕事場の古いサーバもお役御免にできそうです。

ケーブル類はまとめて背面に

イーサネットポートにLANケーブルを差し込んで、Wi-Fiルータなどのネットワーク装置とつなげます。あとは電源アダプタを差し込めば準備は完了です。

ワンタッチコピーが便利!

正面に用意されたUSBポートはワンタッチコピーに対応しているので、USBフラッシュメモリなどを差し込んでボタンを押すだけで読み込んでくれます。写真や書類の取り込みがこれまで以上に簡単に行えます。

[SPEC]
[ネットワーク接続ハードディスク(NAS)]QNAP TS-228A
【発売】QNAP Systems, Inc.
【サイズ】187.7(H)×90(W)×125(D)cm
【価格】オープンプライス
【実売価格】2万300円前後
【URL】https://www.qnap.com/ja-jp/product/ts-228a

【主なスペック】
【重量】約0.7kg(HDD含まず)【備考】消費電力:12.21W(2×1TBディスク使用時)、CPU:Realtek RTD1295クアッドコア1.4GHzプロセッサ、ドライブベイ:2×3.5インチSATA 6Gbps、ギガビットイーサネットポート:RJ45×1、USBポート:Type A USB 3.1 Gen1×1(前面)、USB 2.0×2(後面)

私が紹介します!
松山 茂

東京の下町・谷中に暮らすフリーライター。Leicaと猫が好物。