【応用1】できるだけMacを安く買う方法
Mac本体はほとんど値引きがなく、量販店でのポイント還元も少ないのが現状で、定価販売が基本となっています。とはいえできるだけ安く買いたいのが人情でしょう。ここではお得にMacを買う方法を紹介しましょう。
まず、アップル公式サイトで販売されている整備済製品があります。これは店頭商品、返品商品、初期不良品などを修理調整し、新品並みの品質を持ったアップル認定製品です。そのため、通常の製品よりも安価に販売されているのが特長です。もちろん、1年間のハードウェア保証や返品ポリシーも適用されますし、アップルケアにも入れます。
しかし整備済製品は、いつ販売されるかわからず、しかも数量限定。目的のモデルの在庫があるかどうかは時の運です。また、人気のモデルはすぐに売り切れてしまうので、整備済製品の販売ページを監視ツールでチェックしたり、更新情報を提供しているメールマガジンを登録したりする必要があるでしょう。
次に狙うのは中古ショップです。Macの中古は品質が高く活発に売買されているので流通在庫が豊富であり、状態もいいものが多くなっています。Macのモデルチェンジは1年以上あるので現行機種でも簡単に見つかります。
しかし中古ショップの製品には、保証期間が2週間~1カ月とかなり短いというデメリットがあります。それを過ぎてから不具合が出てくることもありますので、そのときは自分でアップルのサポートを受けることになることを覚悟してください。
そして、もっとも安く買える方法がネットオークションです。中古ショップの販売価格よりも安く落札できる可能性がありますが、個人間取引なのでトラブルが起きた場合に自分で解決しなければなりません。高額の取引になるので信用できる出品者が欲しいモデルを出しているかはやはり時の運になります。オークションアラートを設定して、じっくり待つしかありません。
なお、ほぼ現金決済のみですが価格ドットコムに掲載されているショップを利用するという方法もあります。27インチiMac 5Kモデルですと4万4000円も安く売っているショップもありました(2017年8月上旬現在)。ただし激安ショップはトラブルも多かったり在庫が少なかったりするので必ずしも目的のモデルを購入できるとは限りません。
整備済製品を購入する
整備済製品を買うには、まずはアップル公式サイトの「Mac整備済製品」コーナーをチェックして目的のモデルが販売されているかチェックします。大抵の場合、ほしいモデルはピンポイントに売っていません。
そのため、WEBページを監視したりメールマガジンに登録するなどのウォッチング期間がどうしても必要になります。
Mac整備済製品は「整備済製品」のページで販売されています。サイドバーで販売中のカテゴリを絞り込めますがグレーアウトしているカテゴリは品切れです。【URL】https://www.apple.com/jp/shop/browse/home/specialdeals/mac
整備済製品の詳しい説明はアップルのWEBサイトに記載されています。このように新品ではないが、新品と同等の品質が保証されているわけです。【URL】https://www.apple.com/jp/shop/browse/home/specialdeals/refurbfaq_popup
整備済製品は、旧モデルが販売されていることもあるので、世代をよく確認しましょう。概要欄に発売時期が記載されています。逆に言えば、現行モデルではなくなってしまったインターフェイスを搭載したMacが手に入る方法でもあります。
発売当時、19万8800円(税別)だった13インチMacBookプロのタッチバー付きモデルが、15万1400円(税別)で売られていました。1つ前のモデルとはいえ現行モデルは6月に発売されたばかり。約5万円以上安いのは魅力です。
整備済製品は、返品や初期不良が発生しなければ当然販売されません。整備済製品の入荷情報を監視しているtwitterアカウントがありますので、こちらをフォローして目的のモデルを待ちましょう。【URL】https://twitter.com/apple_refurb?lang=ja
ウェブチェッカーというWEBページの更新を監視するサービスを利用する方法もあります。目的の整備済製品のURLを登録しておけば最短で1時間ごとに更新をチェックして変更があればメールでお知らせしてくれます。【URL】http://webchecker.biz/
「Macお宝鑑定団」のメールマガジンでも整備済製品の情報を提供しています。登録すると速報で通知されるので欲しいモデルが入荷するのをいちはやく捕らえるでしょう。【URL】http://melma.com/backnumber_171110/
中古のMacを購入する
Mac本体に限ったことではありませんが、アップル製品は全般的に陳腐化が遅いので中古市場が活発です。新製品のリリースがほぼ年1回以下であり、製品寿命が長いうえにアルミボディは数年程度使ったくらいで使用感が出ないためでしょう。
中古ショップといえば、ソフマップとじゃんぱらの大手2社が挙げられます。この2社の違いは、ソフマップの通販は商品が店頭やほかの販売サイトでも併売しているのに対し、じゃんぱらは全国の店舗にある在庫をオンラインでも購入できる点です。両者は似ているようで違います。じゃんぱらでは販売している店舗がわかるので、直接購入できます。ソフマップではWEB上で通販して宅配されるのを待つか、店舗に赴いて商品を足で探すことになります。
さて、中古のMacを買うときの注意は、付属品の有無やカスタマイズの状況をしっかりチェックしましょう。モデルを特定するには「部品番号」を調べておくとスムースです。
なお、梱包箱のないiMacを通販で買うのは輸送中の破損が心配です。どちらもパソコン専門店なのでしっかりと梱包して発送してくれるでしょうが、それほど値段が変わらなければ箱ありの個体を選んでおきましょう。
ソフマップで購入する
ソフマップのWEBサイトでは、[中古ハード]をクリックしてデスクトップまたはノートを選んで中古Macを検索できます。
中古Macの一覧では、発売日が記載されているのでモデルの特定がしやすいでしょう。
商品ページを開いて状態をしっかり確認しましょう。中古Macはカスタマイズできませんので、MacBookシリーズの場合はキーボード配列も確認します。
じゃんぱらで購入する
じゃんぱらのWEBサイトは、基本的にはキーワードで検索して商品を探します。ジャンルで[Macデスクトップ]または[MacBook]を選んで「iMac」などと入力します。
目的のモデルが決まっている場合は、「MNE02J/A」といったモデルナンバーを入力するのが手っ取り早いです。すでに最新モデルも入荷されていました(2017年8月現在)。
モデルごとのページを開いてスクロールすると在庫のリストが掲載されています。販売店舗や付属品などの状態を見て選びます。
個人間取引で購入する
ヤフオク!やメルカリといったネット経由での個人間取引でもMacは安価に購入できますが、ショップに比べて割安である半面、デメリットもあります。商品が届かない、状態が説明と違う、モデルが違う、発送に時間がかかるなどです。通販では翌日~翌々日には届きますがオークションでは一週間待たされることもあります。
ネットオークション最大手であるヤフオク!でもMacは多数出品されていますが、高額商品なので出品者のプロフィールはよく確認しましょう。たとえ評価が4桁になっていても「どちらでもない」「非常に悪い」評価が多い出品者は避けるべきでしょう。
メルカリでもMacは購入できますが、不可解な独自のルールが多く、普段から利用していないとハードルが高いかもしれません。出品者が勝手に値段をつけるため、相場と乖離している場合がある点も注意です。
Macのモデルを特定する
パソコンといえば英数字の組み合せの型番がついているものですが、Macではそれが表に出ていません。本体の刻印もiMacやMacBookといった名称のみです。ディスプレイ一体型の製品はインチ数が併記されることもありますが、それだけでは世代や搭載プロセッサが特定できません。そのため、Macには「モデル名」と「部品番号」が付与されています。
たとえば、2017年発売の27インチiMacレティナ5Kのモデル名は「iMac(Retina 5K, 27-inch, 2017)」です。そして最高スペックモデルの部品番号は「MNED2J/A」になります。販売中のモデルの部品番号はアップル公式サイトで調べられます。
アップル公式サイトで該当モデルを探し、カスタマイズの画面を開き、URLをチェックすると「product=」の次に入っている文字列が部品番号になっています。
【応用2】不要になったMacを売却する
新しいMacを買うと古いMacが不要になりますが、ここ数年内のモデルであれば、廃棄するより売却したほうがいいでしょう。
Macの売却方法には3つの方法があります。アップルが下取りしてくれる「アップルRenewプログラム」では、下取り額がアップルストアギフトカードにチャージされ、下取り額が比較的安い傾向にあります。
次に中古ショップでの買い取りです。店頭買い取りが基本なのでショップまで持って行くのが大変かもしれませんが、その場で現金で支払われます(ソフマップはポイント受け取りも可能)。
もっとも高く売れる可能性があるのが、ネットオークションへの出品です。直接取引なので、中間マージンが発生しないからです。ただし非常に手間がかかりますし、日ごろからオークションに参加して評価レベルをそれなりに稼いでおかないと入札が集まりません。
さて、どの方法で売るにせよ、事前にやっておくことがあります。まずはiTunesの認証解除が必要です。これはそのMacでしかできないので売ってしまったあとでは不可能になります。もちろん、バックアップと初期化はしっかり行っておきましょう。
iTunesの認証を解除
iTunesで[アカウント]メニューの[認証]→[このコンピュータの認証を解除]を選び、パスワードを入力します。
[認証解除]をクリックしてしばらくすると解除された旨のダイアログが出るので[OK]をクリックします。
デバイス情報の削除
アップルIDの管理サイトにアクセスしてログインします。デバイス欄までスクロールするとサインインしたことがあるデバイスが登録されているはずです。【URL】https://appleid.apple.com/
記録が残っていても、次のユーザがサインインできなくなるわけではありませんが、登録を抹消しておきましょう。処分するデバイスを選択し、削除をクリックします。
バックアップと初期化
USB接続のハードディスクなどを用意してタイムマシンバックアップを行います。初回バックアップは時間がかかります。
日ごろからバックアップしている場合は念のためメニューバーの[タイムマシン]メニューから[今すぐバックアップを作成]を選んで最新の状態にしておきます。
Macを初期化するには、まずは[コマンド]キー+[R]キーで復元システムを起動して[macOSユーティリティ]で「ディスクユーティリティ」を開きます。
起動ディスク(Macintosh HD)を選んで[消去]を選びます。文字どおり内容はすべて削除されるので十分に注意してください。
起動ディスクの消去が終わったら[macOSユーティリティ]から[macOSを再インストール]を選んでmacOSの新規インストールを実行します。終わったら電源を切り、箱に梱包しましょう。
アップルで下取りに出す
アップルRenewプログラムは、アップル自身ではなく実際にはソフトバンク コマース&サービスが運営しています。MacだけでなくiPhoneやiPad、他社製のスマートフォンやウィンドウズPCも受付けています。下取り額は現金ではなくアップルストアで使えるギフトカードの受け取りなので、アップルストアで製品を購入することにしか使えません。
「再利用とリサイクル – Apple(日本)」のWEBページから[Macデスクトップ、MacノートブックまたはWindowsパソコンを下取りに出す]の[Mac(2007以降)]のリンクをクリックします。【URL】https://www.apple.com/jp/recycling/
アップルメニューから[このMacについて]をクリックして、下取りするMacのシリアル番号をコピー&ペーストして検索します。
このダイアログが出ます。シリアル番号から自動的に選ばれず、手入力で製品名、モデル、プロセッサなどを入力しなければなりません。
次に自己査定の画面になります。正しく回答して[次へ]をクリックします。
すると、見積もり金額が表示されます。図では2012年モデルのMacミニサーバを選んだのですが、中古ショップでは4万6000円~5万円での買取上限額だったので下取り額はかなり安いといえます。
中古ショップで買い取り
Macを売却する方法として価格と手間のバランスがいいのが中古ショップでの買い取りです。ただし、いわゆるリサイクルショップは買取額がとても安いので、ソフマップやじゃんぱらを利用しましょう。どちらも全国に店舗がありますし、持ち込める範囲にないときも宅配買い取りができます。まずはWEBサイトで上限額をチェックし、納得できたら査定を依頼しましょう。
ソフマップの場合はWEBサイトのTOPから[買い取り申し込み]を選び、113ページで解説した部品番号で検索するのが手っ取り早いです。
リストの[表示]をクリックすると買い取り上限額が確認できます。実際にはここからダメージや付属品の欠品で金額が引かれていきます。
ソフマップでは宅配買い取りも行っており、業者が取りに来る「引き取りコース」、自分で梱包して発送する「お客様発送コース」などが選べます。
じゃんぱらのWEBサイトではサイドバーの[買取]をクリックして検索する仕組みです。ソフマップ同様に部品番号で検索しましょう。
じゃんぱらでも通信買い取りを実子しています。本人確認のため住民票の写しが必要になります。
オークションへ出品
ヤフオク!では、Macの中古品が多数出品されており、中古ショップの査定額を超えて落札されることもあります。その代わり、できる限りキレイに自分で清掃して、しっかり写真を撮影するなど手間がかかります。ヤフオク!では低解像度の写真を3枚しか掲載できないのでYahoo!ボックスなどで各部分の高解像度写真を公開するといいでしょう。あとでトラブルにならないようにわずかな傷でもアップで撮影しておくのがコツです。
Macをヤフオク!で出品するには、丁寧に本体の写真を撮影して、細かくモデル名や部品番号をタイトルに入れます。
MacBookの場合はシステム情報のスクリーンショットで電源でバッテリの充放電回数が入札者にわかるようにしておきましょう。
【アマゾン】
アマゾンでは新品Macがほとんど販売されていません。検索してヒットしてもマーケットプレイス業者による出品なので、ショップの詳細をしっかりチェックして信用できるかどうか確認しましょう。
【部品番号】
旧製品の部品番号をチェックするにはたとえば「iMacのモデルを識別する」でインターネットを検索します。iMacをMacBookなどにすればそれぞれのモデルを識別するページが見つかります。
【HDDモデル】
HDDを搭載したMacの場合は、サルベージソフトなどによってデータの復元が可能な場合があるので、消去時の[セキュリティオプション」をクリックして消去したデータを上書きする回数を最低でも3回に設定しましょう。
【ヤフオク!】
アップル製品を出品すると高い確率で直接取引を求める質問が来ます。ルール違反ですしそのほとんどが詐欺まがいの業者ですので絶対に承諾してはいけません。特に英文で破格の取引を持ちかけるのは特にブラックですから無視しましょう。