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「Macのブルーライトをカットする」

著者: 早川厚志

「Macのブルーライトをカットする」

健康的なMac生活を

ここ最近、Macで作業したときに起こる目の疲れがひどくなりました。そんなときにふと気になったのが、以前テレビの特集番組で報じていた「ブルーライト」のことです。

ブルーライトとは、LED液晶などから強く発生する380~500ナノメートルの波長を持つ「青色の光」のこと。可視光線の中でもっともエネルギーが強く、眼の奥の網膜にまで届くそうです。これにより、疲れ目やかすみ、ドライアイといった目への影響に加えて、人間を睡眠に導くためのホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられることで、体内時計の狂いや睡眠の質にも影響するといわれています。有害とする証拠は今のところないそうですが、ブルーライトカット機能を搭載したPC用ディスプレイが売れてますし、新しくリリースされるiOS 9.3にも画面から発せられるブルーライトを抑制する新機能が搭載されるそうで、世界的にも注目されています。

なので、僕の場合は、Mac Bookプロ(13インチ)に市販のブルーライトカットフィルムを貼り付けています。同様の製品は複数メーカーから販売されており、値段もさまざまですが、「ブルーライトのカット率」に比例して値段も上がるようです。「背に腹はかえられぬ!」と「90%カット」をうたう製品を貼っていますが、以前よりも明らかに目の疲れが和らぎ、目薬を挿す回数が減りました。

残念なのは、画面全体が若干黄色っぽくなってしまうこと。当初はメインで使っているアップルLEDシネマディスプレイ(27インチ)にもフィルムを貼る予定でしたが、わずかとはいえ画面の色味が変わってしまうと写真を扱う仕事に支障をきたす恐れが…。なので、アップルLEDシネマディスプレイでの一般的な作業では、市販の「ブルーライトカットメガネ」を着用することにしています。

このブルーライトカットメガネは、MacBookでの作業中にも有用かもしれません。フィルムに「90%カット」と記載されていても、言い換えれば10%はブルーライトを通しているということ。なので、フィルム越しにこのメガネを掛けることで、さらなる効果を期待しています!

僕のように目の疲れやドライアイ、眠りの浅さが気になっている皆さんは、ぜひともブルーライト対策を試してみてください。フィルムやPCメガネを購入する前に、まずは無料のMac用ソフト「f.lux」を使って画面の色温度を下げてみるのも1つの手です。実際にブルーライトがカットされているかどうかは定かではありませんが、青みを下げて暖色系にするだけでも目への刺激が和らぎます。無料ですので、試しても損はないと思いますよ。

? フィルムを貼る前と貼ったあとの比較ですが、ブルーライトカットフィルムはわずかに着色されているので、ディスプレイの色が若干変化します。しかし、気にならない程度なので一般的な作業をする分には問題ないでしょう。

? メインで使用しているアップルLEDシネマディスプレイにはフィルムを貼っていないため、一般的な作業するときはブルーライトカットメガネを使っています。これはレンズが薄茶色ですが、レンズが透明なモデルも販売されています。

?「f.lux」は、時間帯によって画面の色温度を自動調整してくれるソフト。地域を検出して日中、夕方、夜間に合う色温度に切り替わりますが、起床時間を設定すると、それに応じて調整のタイミングが変化します。

f.lux

【開発】f.lux Software LLC.

【価格】無料

【URL】https://justgetflux.com/

早川厚志

Mac用ソフトの新着情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を運営する傍ら、旅先などで撮影した写真をストックフォトサイトで販売しているフリーライター兼フォトグラファー。【URL】http://www.macsoft.jp/