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アップル製品を第三者に譲渡するときはアップルケアを解約すべし

著者: 中村朝美

アップル製品を第三者に譲渡するときはアップルケアを解約すべし

【常識1】アップル製品を第三者に譲渡するときは

アップルケアを解約すべし

アップル製品の延長保証サービス「アップルケア」は、アップル製品を購入するときに入っておくと、デバイスが故障した際に修理代金を安く済ませることのできるサービスです。

では、アップルケアに加入したデバイスを手放したくなったとき、その保証期間が残っている場合はどうすればよいのでしょうか。中古屋に売ったり、オークションに出品したり、第三者に譲り渡すならば、アップルケア自体も譲渡することが可能です。

しかし、その場合の手続きは少々煩雑です。アップルケア登録証と新しい所有者の氏名と住所を用意し、アップルへ問い合わせたあと、レシートのコピーなどと一緒に郵送またはファクスしなければなりません。

この手間が面倒ならば、解約するのも1つの手です。実は、アップルケアは途中で解約することができ、残りの保証期間に応じて返金が受けられるのです。しかも、30日以内なら全額返ってくるため、「加入してみたものの、やっぱり必要なかった」という場合は早めに手続きしましょう。解約する場合は、アップルケア契約番号、アップルデバイスのシリアル番号、レシートを用意してアップルのサポートに電話します。

なお、iPhoneにアップルケアをつける場合、電話料金と合算して月額払いで契約している方も多いのではないでしょうか。ここで気をつけたいのが、二重課金です。1年以内に機種変更した場合など、旧機種のアップルケア代金が引き続き請求されている可能性があります。必要以上に支払いをしてしまわないためにも、一度キャリアからの請求書を精査したほうがいいかもしれません。

(1)アップルのWEBサイトに「AppleCareプランの返金手続き」というページがあり、詳しい方法が書かれています。【URL】https://support.apple.com/ja-jp/HT202704

(2)アップルケアを解約したときに返金される金額の計算方法です。修理サービスなどを利用済みの場合、その金額も上記の金額から引かれます(※1…プランの購入日、または規約の受領日のいずれか遅いほうの日から起算)。

(3)アップルケアを譲渡するときは「アップルケアプランを振り替える」を参照して手続きを行ってください。【URL】https://support.apple.com/ja-jp/HT202712

【常識2】MacBookを失くしたときにはiPhoneを使って探すべし

OS Xのアイクラウドの設定には、[Macを探す]という項目があります。OS Xの設定アシスタントでもこれを有効にするかどうかを尋ねられますが、意識したことがない人も多いのではないでしょうか。

これは、iOSデバイスに搭載されている「iPhoneを探す」と同等の機能で、アイクラウドを通じてMac本体の現在位置を通知する機能です。外に持ち出す可能性のあるMacBookの場合は、オンにしておくとよいでしょう。

MacにはGPSが搭載されていないので、無線ネットワークとインターネットを利用しておおよその位置情報を取得しています。携帯電話基地局での三角測量よりも精度が高く、GPSで位置情報を取得したiPhoneと遜色ないレベルにまで達しています。

もっとも、「iPhoneを探す」アプリでMacを探すには、対象のMacがインターネットに接続されている必要があります。自前でインターネット接続機能を持つiPhoneに比べて、発見できる確率は低いのが現状です。

(1)システム環境設定の[iCloud]パネルに[Macを探す]があります。これをオンにするとアイクラウドでMacを探せます。

(2)iPhoneアプリの[iPhoneを探す(Find iPhone)]を起動すると、iOSデバイスと一緒にMacも表示されるようになります。

(3)Macがネットワーク情報から位置情報を取得していることは、システム環境設定の[日付と時刻]パネルで時間帯が正確に自分の場所を把握していることでもわかります。

【常識3】ソフトをアンインストールするときは

関連ファイルごと削除すべし

OS Xにおいて、使わなくなったソフトを削除する方法がわからないというユーザが意外と多いようです。ウィンドウズでは、コントロールパネルの[プログラムのアンインストールまたは変更]を使うのが一般的ですが、OS Xには相当する機能がありません。

OS Xでもっとも一般的なのは、[アプリケーション]フォルダにあるアイコンをゴミ箱に入れて消去する方法でしょう。または、ランチパッド上でアイコンを長押しして[×]をクリックし、確認ダイアログで[削除する]をクリックしても削除できます。

ところが、これらの操作では、設定ファイルやシステムに追加されたライブラリなどの情報がそのまま残される場合もあります。これによってOS Xに不具合が起きることは稀ですが、少なくともストレージ容量は無駄になってしまいます。

そこで便利なのが、「アップクリーナ(AppCleaner)」などサードパーティ製のツールです。ソフトの消去と同時に関連ファイルもまとめて削除できます。使い方は簡単で、削除したいソフトをアップクリーナのウインドウにドラッグ&ドロップして[Remove]をクリックするだけです。

なお、「アドビ・クリエイティブクラウド」のような大規模な商用ソフトのようにシステムに組み込まれるものは、独自のアンインストーラが付属している場合が多いので、そちらを使いましょう。

(1)ウィンドウズでソフトを削除する場合は、コントロールパネルからアンインストールするのが一般的です。

(2)OS Xでは、[アプリケーション]フォルダにあるソフトのアイコンをゴミ箱に入れるか、ランチパッドで削除します

(3)関連ファイルもまとめて削除したいときは、「アップクリーナ」を使いましょう。削除したいソフトをアップクリーナにドロップすると、関連ファイルをリストアップしてくれるのでまとめて削除できます。

?使用するソフト

AppCleaner 3.2.1

【発売】FreeMacSoft.

【価格】無料

【URL】https://freemacsoft.net/appcleaner/

(4)一部のソフトはアンインストーラが付属するので、この場合はそちらを優先してください。アドビクリエイティブクラウドの場合は、[アプリケーション]→[Adobe Creative Cloud]→「Uninstall Adobe Creative Cloud」です。

【Mac Fanの新常識】メニュー周りの正式名称を理解しよう

OS XのGUIには、「ウインドウ」や「メニュー」といった名称が付いていますが、細かい正式名称までしっかり覚えている人はあまり多くないのではないでしょうか。そこで、今回はメニュー周りの正式名称について見ていきましょう。

まず、デスクトップの上に表示されているのが、基本となる「メニューバー」です。その一番左端にあるアップルマークのメニューは「アップルメニュー」と呼ばれ、どんなソフトを利用していても常に同じ項目が表示されるようになっています。

アップルメニューの右隣に表示されるのは「アプリケーションメニュー」と呼ばれ、ここには現在利用しているソフト名が表示されます。

メニューバーの右側のアイコン類は「メニューエクストラ」と「ステータスメニュー」と呼びます。たとえば、システム標準の音量、Wi-Fi、時計、入力メニューなどがメニューエクストラで、サードパーティソフトを起動したときに表示されるものがステータスメニューです。なお、これらを「メニューバーアイコン」と呼ぶ場合もありますが、そちらは俗称といえるでしょう。

また、各ソフトのウインドウに用意されている歯車のアイコンをクリックしたときに開くメニューは「アクションメニュー」と呼ばれています。そして、比較的新しいソフトにある「□」と「↑」が重なったアイコンは「共有メニュー」と呼ぶのが一般的です。

ステータスメニューとメニューエクストラは混同されがちですが役割が異なります。また、メニューバーのメニューを「プルダウンメニュー」、何もないところから出るメニューを「ポップアップメニュー」と呼びます。

標準ソフトや最近のソフトには、アクションメニューと共有メニューが用意されています。アクションメニューではよく使うコマンドに素早くアクセスでき、共有メニューではファイルをほかのソフトに転送することができます。

【定番知識】

位置情報サービスを使うことで、地図を開くと現在位置が中心に出るなどの恩恵を受けられますが、SNSの投稿などで自宅の場所を公開してしまう危険性もあります。気になる人はシステム環境設定の[セキュリティとプライバシー]でオフにしましょう。

【定番知識】

セキィリティソフトなど、アンインストーラがインストールされないタイプのソフトもあります。そうした場合、開発元のWEBサイトで配布されていることもあるので、確認してみてください。