ツイッターと好相性「あとで読む」系サービス
ところで質問者さんは、ツイッターをどんな風に使っていますか? いきなり本題から離れるようですが、ツイッター×スマートフォンの普及に伴って頭角を現したのが「あとで読む」系サービスです。
私はもっぱらニュース系アカウントをフォローして、タイムラインをニュースフィードとして利用していますが、ツイッターの投稿でわかるのは、せいぜい見出しと概要程度。その先はリンクをたどる必要があります。でも、その場でいちいちリンク先の記事を読んでいては、せっかくのタイムラインの即時性が失われてしまいます。そこで使い始めたのが「あとで読む」系サービスです。気になる記事のリンクをタップ1つで保存して、あとでじっくり読めるこの手のサービスは、ツイッターと非常に相性が良かったのです。そうして保存したリンクは、読みたい記事の部分だけを抜き出してシンプルなテキストフォーマットで表示されるため、読むことに集中できるのも良い点です。
もちろん記事を保存できるのはツイッターのリンクだけではありません。サファリなどWEBブラウザからクリック1つで気になるページを追加できるので、自分の趣向に合った使い方で楽しめます。
Mac向けのサービスも、もちろんあり!
もともとスマートフォン用のアプリとして登場した「あとで読む」系サービスですが、Macでも使えるのでしょうか。答えは「使えます」。ただし、WEBブラウザから専用WEBページにアクセスする方法が一般的で、デスクトップアプリとして公開されているソフトは多くありません。そこで、「あとで読む」こともできる個性的なソフトやツールを挙げてみました。
「リードキット(ReadKit)」は、「フィードリー(Feedly)」などのRSSフィーダーや、「インスタペーパー(Instapaper)」といったあとで読むサービスを一元管理します。すでにそれらのサービスを利用している人にとっては便利なソフトです。一方、「レインドロップ(Raindrop.io)」は、気になるWEBページをクリップする「ピンタレスト(Pinterest)」風のソフトで、好きなものに囲まれていたい人にオススメ。そして標準のWEBブラウザ、サファリの「リーディングリスト」も、あとで読む系機能を備えています。
候補のソフト
ReadKit
【開発】Webin
【価格】1200円
【カテゴリ】Mac App Store>ニュース
RSSもあとで読むリンクも一元管理。閲覧もシェアもこれ1本でまかなえます。なお公式WEBサイトでは、14日間の試用版のダウンロードが可能です。
Raindrop.io
【開発】Mussabekov Rustem
【価格】無料
【カテゴリ】Mac App Store>仕事効率化
あとで読むというよりも、気になるWEBページや、画像などをクリップするブックマークといった趣。カテゴリでの分類やタグ付けもできます。
リーディングリスト(サファリ)
【開発】アップル
【価格】無料
【URL】http://www.apple.com/jp/safari/?
リーディングリストは、WEBブラウザのサファリが搭載する「あとで読む」系機能。登録したページを保存するため、オフライン時でも閲覧できます。
読みたい記事やお気に入りはポケットで管理する
数少ないスタンドアローン型のソフトから今回取り上げるのは「ポケット(Pocket)」です。iPhoneアプリとして登場した当初は、その名も「ReadItLater(=あとで読む)」でした。インスタペーパーとしのぎを削りながらも、他言語化やiPad版の開発で独自路線を歩み始め、名前をポケットに改めた現在でも「あとで読む」サービスの代表格として、ユーザの支持を集めているソフトです。
Mac版の「ポケット」は、追加した情報をまとめて読むことに重点を置いたソフトですが、WEBブラウザ用のプラグインを利用することで、インターネット上の情報の収集から閲覧までをMacで完結して行えます。もちろんスマートフォンやタブレットとの連携も可能。いつでもどこでも情報を読むことができ、とても便利です。
今月のソフト
【Pick Up!】Pocket
【開発】Read It Later, Inc.
【価格】無料
【カテゴリ】Mac App Store>ニュース
気になる記事や動画などのリンクを保存して、あとからゆっくり楽しむためのソフト。オフラインでの閲覧も可能です。iOS版ももちろん用意されています。
iPhoneでポケットを利用する
iPhoneやiPadなどiOS版のポケットは、非常に洗練されて使いやすいUIになっています。以前は少し細工をしないと使えなかったモバイル版サファリからの追加も、iOSの共有機能で簡単に行えるようになりました。もちろんサファリ以外にも、ツイッターやニュースアプリなど多くの対応アプリからWEBページへのリンクが追加できます。Mac版のソフトやWEBブラウザで同じ情報を共有するには、同一アカウントを使ってそれぞれの端末からサインインします。
初期画面では、自分が追加した記事のリストが表示されます。同一アカウントでサインインしていれば、Mac版と同じ内容が表示されます。
ほかのアプリから記事を追加するには、共有ボタンをクリックして共有先としてポケットを選択します。内容は「マイリスト」に反映されます。
【RSS】
RSSは、WEBページの見出しや概要などのデータを簡潔にまとめて配信するフォーマットです。RSSリーダソフトに特定のWEBページのRSSを登録すると、そのページの更新情報を入手できます。
【アカウント】
ポケットの利用にあたっては、はじめにサインインする必要があります。初回利用時に任意のメールアドレスでアカウントを作成するか、グーグルやWEBブラウザのファイアフォックスのアカウントを使ってサインインします。