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Mac Appと上手に付き合うために必ず知っておきたい!

[Chapter 7]今さら聞けないMacソフト取り扱いのお作法

著者: 氷川りそな

[Chapter 7]今さら聞けないMacソフト取り扱いのお作法

[ インストール編 ]

【作法1】基本的な3つのインストール方法を知る

Mac App Storeからインストール

Macにソフトをインストールする手段として、現在もっともスタンダードになっているのがこの方法です。「Macアップストア」を起動したら、欲しいソフトを見つけて、ダウンロードすればインストールが完了します。デザインはシンプルで、「Macは初めて」という人でも迷うことなく、インストールできます。購入履歴もアップルIDで一貫して管理されるため、再ダウンロードも簡単になるなどのメリットもあります。

 

アプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップ

もっとも古くからある方法です。フリーソフトやWEBブラウザといったものに代表される単機能、もしくは軽量でシンプルなタイプのソフトは、かつてはCDやDVDといったメディアで配られることもありましたが、今はネットからダウンロードするケースがほとんどになりました。これを直接[アプリケーション]フォルダへドラッグ&ドロップしてコピー(もしくは移動)すればインストールが完了します。

 

インストーラを使う

Macアップストア登場以前、商用ソフトではもっとも一般的だった方法です。現在もマイクロソフト・オフィスなど大規模なビジネスソフトは、ソフト本体だけでなく、Macのシステム領域にもプログラムを追加するなど、複雑な設定が必要なものもあります。これを自動化したものが「インストーラ」と呼ばれるもので、Macでは標準の「パッケージ(.pkg)」と呼ばれるものが主に使われています。

【作法2】「ディスクイメージ」を理解すべし

ネットからダウンロードしたソフトは、開発元によっては「ディスクイメージ(.dmg)」と呼ばれる形式で配布されているケースがあります。これは仮想ディスクとも呼ばれますが、従来のCDやDVDと同じような外部ボリュームとして振る舞います。ディスクイメージをマウント(デスクトップに表示)させないと利用できないため、ソフトをMacの中にコピーしてから使う必要があります。ソフトのインストール後は、ディスクイメージのボリュームや元のdmgが不要になるので、ゴミ箱にドラッグして、取り出してしまいましょう。

ディスクイメージ形式はOS Xシステム標準の技術で、暗号化と圧縮の両立できるため広く普及しています。

【作法3】ソフトが開けないときはゲートキーパーが原因かも

OS X 10.8マウンテンライオンから新しく搭載されたセキュリティ機能「ゲートキーパー(Gatekeeper)」は、実行しようとするソフト(もしくはインストーラ)の開発元が確認されるようになり、アップルが発行するDeveloper IDによる署名(証明書ともいいます)があるもののみ、ダブルクリックで起動するようになります。これによって一部の古いソフトはこの署名がないため、そのままでは起動できなくなっています。これを回避するには、右クリックなどで表示できるコンテクストメニューから[開く]を選択しましょう。ゲートキーパーの機能そのものをオフにするときには、システム環境設定の[セキュリティ]パネルにある[一般]タブから、ダウンロードしたソフトの実行許可を[すべてのアプリケーションを許可]に設定します。ただし、この場合にはウイルスなどの悪意のあるソフトウェアの侵入が防げなくなるため、おすすめはしていません。

ゲートキーパーの登場によって安全性は向上しましたが、すべてのソフトに開発者署名されるまでは注意が必要です。

【作法4】同じソフトが複数の場所で配布されている場合もあり

Macアップストアは2011年から始まった比較的新しいサービスです。このため歴史の長いソフトによっては、それよりも前からネット上でライセンス販売を行っていたケースもあります。この場合ライセンスの移行ができないため、対応策としてライセンス番号が入力できる別のバージョンを既存ユーザ向けに提供していることがあります。このほかにもMacアップストアでは機能を持っていない、期間や一部の性能が制限された「体験(試用)版」を提供していることなどもあるようです。また、開発元によってはMacアップストアでの最新版の提供をやめて自社での販売に切り替えているなど、一部注意が必要な特殊なケースもあるようです。

開発元の事情によっては、Macアップストアと自社のWEBサイトから同じソフトを配布していることがあります。

 

[ アンインストール編 ]

【作法1】基本的な3つのアンインストール方法を知る

Launchpadから削除する

Macアップストアからインストールしたソフトは、削除もiOS版と似たような方法で行うことができます。Macのホーム画面ともいうべき「ランチパッド(Launchpad)」を表示させているときに、キーボードの[オプション]キーを押し(もしくはアイコンを長押し)続けていると、Macアップストアからダウンロードしたソフトの左上に「×」マークが表示されます。これをクリックすることで、自分のシステム上からソフトが削除されます。

 

ゴミ箱に捨てる

ドラッグ&ドロップだけでインストールできるタイプのソフトは、そのアンインストール手順も非常にシンプルで、ゴミ箱に入れるだけでOKという手軽さです。外部に依存する固有のファイルもないため、これで完全に削除されています。Macアップストアからインストールしたソフトも同様にゴミ箱に入れることで削除できますが、こちらは実行時に必ず管理者パスワードを求められるようになっています。

 

アンインストーラを使う

インストーラを使うタイプのソフトは先述のとおり[アプリケーション]フォルダの中だけではなく、システム領域のさまざまな場所に関連ファイルが組み込まれています。多いものでは数十箇所にも及ぶため、このタイプのソフトの削除用に開発元では「アンインストーラ」を提供しています。アンインストーラはインストール時に同梱されることもあれば、別途開発元のサイトからダウンロードする必要があるかもしれません。

【作法2】アンインストーラがないときは

インストーラを使うタイプのソフトにとってアンインストーラは欠かせないものですが、なぜか開発元によっては提供されていないケースもあります。この場合にはサードパーティ製のユーティリティを使用することで解決します。たとえば、FreeMacSoftのAppCleanerを使えば、ソフトをウインドウにドラッグ&ドロップすると、関連ファイルを探し出して自動的に削除してくれるので、まさにアンインストーラのような仕事をしてくれます。しかし、この方法では仮に複数のソフトが同じ関連ファイルを利用していた場合にうっかり削除してしまうと、意図しないものまで動作しなくなってしまうリスクもあるので、注意が必要です。

アップクリーナーを使えば、ドラッグ&ドロップで、簡単にソフトの削除が行えます。

 

[ Dock編 ]

【作法1】ドックにソフトを追加する

ドックの要ともいえるのがソフトの追加です。もっとも基本的な方法としては[アプリケーション]フォルダやランチパッドの画面から、追加したいものをドラッグ&ドロップしてドックへ押し込むようにして追加します。また、ドックは起動中のソフトを監視する機能も兼ね備えているため、未登録のソフトでも使用中はドックに一時的に表示されています。このときにドックに表示されているアイコンを長押し(もしくは[コントロール]キーと一緒にクリック)すると表示されるポップオーバーから、[オプション]の[ドックに追加]メニューを選択することでも追加することができます。さらに、ドックの中のアイコンは左右にドラッグすることで自由に並び替えをすることができますが、未登録のソフトを移動して並び替えた場合には、そのままドックへも自動登録されるようになっています。

ドックへの追加方法は、初期の頃から変わっていません。それだけ事前によく検討されたスタイルといえるでしょう。

【作法2】ドックからソフトを削除する

ドックが便利なのは、あくまでも「よく使う項目」としてソフトを登録しているだけなので、ドックから削除しても本体は消えないことです。ですから、普段からあまり使っていないものは削除してすっきりとさせておいたほうが効率もぐっと上がるはずです。ドックからのソフトの削除は、追加のときと同じようにソフトをドックの外(上側)にドラッグ&ドロップするとできますが、少しコツが必要で、素早くドラッグしないとドックの外に持ち出せないのと、アイコンが半透明になって「削除」のポップオーバーが表示されるところまでドックから(の距離を)離さないといけません。

これは誤操作でドックから削除されないための防止機構のようですが、もっとスムースに行いたい場合には、ドックに表示されているアイコンを長押し(もしくは[コントロール]キーと一緒にクリック)すると表示されるポップオーバーから[オプション]の[ドックから削除]メニューを選択しましょう。ドラッグ&ドロップで削除するもう1つの方法としては、ドックの端にあるゴミ箱に持っていくことで登録を削除することもできます。ゴミ箱に近い側のソフトはこの方法が速いかもしれません。

ドックからの削除は、使う頻度が少ないものも覚えておけば効率がぐっと良くなるテクニックの1つです。

【作法3】ドックの配置をカスタマイズする

ドックは標準設定では画面の下側にありますが、これをカスタマイズすることができます。システム環境設定の[ドック]パネルにある画面上の位置を変更すると、下だけでなく画面の左右どちらかの端に表示させることができるようになります。カスタマイズできるのは位置だけではありません。表示させているドックのサイズも大小自由にカスタマイズできます。サイズは登録されているソフトの数が増えて、画面の端までドックの表示枠を使い切った場合などにも自動的に縮小されますが、小さすぎて見づらい場合には[拡大]にチェックを入れて有効にすると、カーソルを合わせたときにドック内のアイコンが拡大されて表示されるようになっています。これらの設定はシステム環境設定だけでなく、ドックのゴミ箱側に近い部分にある仕切り線を長押し(もしくは[コントロール]キーと一緒にクリック)すると表示されるポップオーバーからも設定することができます。

>使いやすいドックの位置やサイズ感というのは、人によってさまざま。自分にとってのベストを探すのも効率化には欠かせません。

【作法4】ドックを非表示にする

ドックは通常画面に常に表示されていますが[ドックを自動的に隠す/表示]を有効にすると、普段は画面上からは非表示になります。カーソルを近づけたときだけドックが表示されるようになるため、画面全体をより広く利用できるようになります。この機能はドックのゴミ箱側に近い部分にある仕切り線を長押し(もしくは[コントロール]キーと一緒にクリック)すると表示されるポップオーバーからも設定することができますが、キーボードショートカットも用意されており、[コマンド]+[オプション]+[D]キーで任意にオン/オフが可能になっています。

画面を隅々まで使いたい人にとっては、時としてドックが邪魔になることも。オン/オフをうまく使い分けましょう。

【作法5】ドックからファイルに素早くアクセスする

ゴミ箱側に近い部分にある仕切り線を越えた部分にはファイルやフォルダを登録しておくことができるので、よく使うソフトとともに、ドックに配置しておくと便利です。OS Xでは標準で[ダウンロード]フォルダが登録されていますが、この部分にはドラッグ&ドロップで任意のファイルやフォルダを登録しておくことができます。フォルダはクリックした場合、アイコンが縦に伸びるように表示される「ファン」、より広い一覧が表示されて視認性が上がる「グリッド」、そして一覧で表示されるファイル名重視の「リスト」の3種類の方法が用意されています。ドックに登録された直後はフォルダ内のファイル数が少ない場合には「ファン」を、増えてくると「グリッド」に切り替わる「自動」が設定されていますが、[コントロール]キーと一緒にクリック表示されるポップオーバーから、いずれかの表示形式に固定したり、ファイルの並び順を変更することができます。

ドックには、ソフト以外にもファイルやフォルダが登録できます。「ダウンロード」にもよく使うフォルダを小分けに登録しておくと、アクセスが快適になります。

【作法6】不要なファイルはそのままゴミ箱へ

ドックに標準でも登録されている[ダウンロード]フォルダは、ネットから持ってきたファイルを置いておく一時場所には最適ですが、そのまま放置しておくとファイル溢れかえってしまい、かえって使いづらくなってしまいます。クリックして表示されたファイルは、そのままドラッグ&ドロップでゴミ箱に持っていくことができるので、いらなくなったインストーラなどは、こまめに削除しておくと快適な状態が保てます。

コツは[ダウンロード]フォルダをクリックして、表示されるファイルをそのままドラッグしてゴミ箱に入れることです。

【作法7】ファイルをドラッグしてソフトを起動

たとえばPDFをプレビューではなく、アドビリーダで開きたいなど、普段開いてるソフトとは違うソフトでファイルを開きたいとき、皆さんはどうしているでしょうか。先に希望のソフトを起動してから[ファイル]メニューの[開く]から選んだり、コンテキストメニューから[このアプリケーションで開く]を選択するなどもありますが、ドックに登録してあるソフトに直接、開きたいファイルをドラッグ&ドロップしてもOKです。

画像や書類を普段開いているソフトに関係なく、直感的に目当てのもので使えるのはアップルらしいお作法の1つです。

【作法8】ドックの隠しコマンドを使って上級者へ

ドックには、日々のソフト操作をより効率的にするためのたくさんの機能が備わっています。しかし、その一方で「操作はなるべくシンプルに覚えやすく」というアップルのデザインポリシーもあり、その中で採用が見送られた機能が数多くあるようです。そんな隠れた機能を使ってみたいときには「ターミナル」の出番です。ドックの位置やサイズ、表示されるデザインなどをさらに細かく変更したり、アイコンに特殊なタイプのものを追加したりと、ドックの設定ファイルに隠された機能を呼び出せば、さらに自分好みのドックへとカスタマイズすることができます。

Dockが表示されるまでの時間を変更するためのコマンド

defaults write com.apple.Dock autohide-delay -float 0 && killall Dock

元に戻すコマンド

defaults delete com.apple.Dock autohide-delay && killall Dock

「ターミナル」を起ち上げて、上記のコマンドを入力し、[リターン]キーを押すと実行されます。

【作法9】ブックマークもドックへ

頻繁に訪れるWEBページは、ブックマークに登録して残していることでしょう。しかし、サファリなどのWEBブラウザを起動して、ブックマークを選択してクリック…という動作を毎回やるのはちょっと面倒です。そんなときはWEBサイトのURLをドックに登録しておくと、1クリックでブラウザが起動してページが開くので、ショートカットができ、便利になります。方法は、任意のWEBページのWEBインターネットロケーションファイルやhtmlファイルを作成し、そのアイコンをドックにドラッグ&ドロップすればOKです。ブラウザソフトをよく使う人は、覚えておいて損はないでしょう。

ドックをブックマーク代わりに使えば、1クリックでブラウザの起動とページアクセスできるようになります。

 

[ その他編 ]

【作法1】スプリットビューを徹底的に活用する

OS X10.11エルキャピタンからの新機能「スプリットビュー(Splitview)」は、フルスクリーンで2つの別々のソフトを分割して利用できる機能です。

スプリットビューを使うにはまず、画面上に2つ以上のソフトのウインドウが表示されている状態にします。次に、スプリットビューしたいソフトのウインドウ左上にある緑色の[フルスクリーン]ボタンを長押しすると、左右どちらに展開するかを選べるようになります。そして残りの半分の部分に、別のウインドウを選択すれば設定は完了です。これが一番簡単なスプリットビューの設定方法ですが、すでにフルスクリーンになっているソフトに別のウインドウを追加したいときには「ミッションコントロール」の画面で、フルスクリーンになっているソフトに別のウインドウをドラッグしても、スプリットビューが設定できます。

スプリットビューは、大きいディスプレイのMacほど、その便利さが増す優れものです。ウインドウの間の黒い境界線部分を左右にドラッグすると、等分表示だけでなく比率を自由に変えられるため「サファリで調べ物をしながら、その結果をメモに残しておく」などといったときに、ぐっと見やすく、使いやすくなります。

また、ウインドウ全体をドラッグすると左右の位置も入れ替えることができるため状況に応じて使いやすいレイアウトに変更することも可能です。さらに、スプリットビューの画面は「テキストエディットとテキストエディット」など、同じソフトでも配置できるため、比較したり、コピー&ペーストも容易になるので、より快適な環境が構築できるはずです。

スプリットビューも状況によってうまく分けられるように、複数の「お作法」が用意されています。

単なる画面分割ではないスプリットビューは、2つのウインドウを有効に使えるフルスクリーン表示の新しい形です。同じソフトを並べることもできます。

【作法2】ソフトの「終了」という選択肢

使っているソフトを終了したい場合、皆さんはどうしているでしょうか。現在開かれているウインドウを閉じればそのまま終了するものもありますが、基本はメニューバーにあるアプリケーションメニューから「??を終了(??はソフトの名前)」を選択するのが、お作法です。このメニューにはキーボードショートカットとして、[コマンド]キー+[Q]キーが割り当てられているので、よく使いこなしている方であればこちらのほうがお馴染みかもしれません。これを応用すると[コマンド]キー+[タブ]キーを押してソフトを切り替えながら、ソフトを次々終了する…なんてこともキーボードだけで行えるようになります。

「ソフトの終了」だけでさえ多くの方法が用意されているのも、Macが持つ柔軟さの1つです。

【作法3】ソフトが動かなくなったときの対処法を知る

そう多いことではありませんが、ソフトがフリーズしてしまうと終了できなくなってしまい、操作不能状態に陥ります。この場合は、一度ソフトを強制終了しましょう。強制終了はメニューバーの左上にあるアップルメニューの中にありますが、キーボードショートカットとして[コマンド]キー+[オプション]キー+[esc]キーが割り当てられています。ほとんどの場合はこれで「アプリケーションの強制終了」ウインドウが表示されるのでソフトを選択して強制終了できますが、反応しない場合の方法として、ドックに表示されているアイコンを長押しすると表示されるポップオーバーからも、ソフトがフリーズしている場合には強制終了を選ぶことができます。

強制終了も複数の方法が用意されています。あらかじめ知っておけば、いざというときも慌てずに済むでしょう。

【作法4】バラバラになったランチパッドを整理する

ランチパッドはMacの中に入っているすべてのソフトを表示してくれる機能を持つ、iPhoneでいうところの「ホーム画面」に相当します。ドック内のランチパッドアイコンやトラックパッドのジェスチャ操作で呼び出すことができます。整理整頓に関してはソフトアイコンをドラッグして並び替えをしたり、フォルダを作ってまとめることができます。また、上部には名前で検索するための検索フィールドもあるため基本的には数が増えても大きな支障にはなりません。しかし、iPhoneのホーム画面と異なるのは、バックグラウンドで使うようなあえて表示する必要のないユーティリティソフトなども普通のソフトと同じように表示されてしまいます。

これを解決するには、サードパーティ製のランチパッド管理ユーティリティを使います。たとえば、Launchpad Managerというソフトを使えば、不要なソフトを削除せずにランチパッドの画面でのみ非表示にしてくれます。ソフトが増えるにつれ、その管理は面倒になってしまうので、きっちりと整理整頓したい人にはぴったりのソフトです。

Launchpad Manager

【開発】Attila Miklosi
【価格】無料
【URL】http://launchpadmanager.com/

【作法5】ランチパッドの並びを初期設定にリセットする

いざソフトの整理整頓をしようと思って、並び替えや、非表示などいろいろ試していたらランチパッドの順番がぐちゃぐちゃになってしまった…ということもあるかもしれません。そんなときは、ランチパッドの並びを初期設定にリセットをしてみましょう。「Launchpad Manager」にはランチパッドのデータベースを初期状態へとリセットする「Regenerate」という機能が搭載されています。また、このリセット機能はドックが管理しているので、ターミナルからコマンドラインを実行しても同じ操作をすることができます。アルファベット順に並ぶので、管理がかなり楽になります。

ランチパッドを初期化するコマンド

defaults write com.apple.dock ResetLaunchPad -bool true; killall Dock

※1回実行したら元に戻せません。

並び替えが効率を左右するランチパッドのリセットは、最終手段として覚えておいて損はありません。

【作法6】ソフトも検索できるスポットライトを活用する

Macの中にあるものの検索に便利な「スポットライト(Spotlight)」ですが、バージョンアップを重ねるにつれてその利便性が拡大しています。名前でファイル検索ができるのはもちろん、ソフトの名前を検索するとその結果も表示され、選択するとソフトが起動するため、ランチャソフトのような使い方も可能です。ほかにも計算を行ってくれたり、「1g」と入力するとオンスやポンドといったほかの単位に換算してくれる機能もあります。また「スティーブ・ジョブズ」と検索するとウィキペディアの記事が、「東京タワー」では周辺地図が、「今日の天気」「FC東京の試合の結果」などさまざまな情報を取得してくるので、ちょっとした調べ物であればほぼスポットライトで完結できるようになります。

OS Xエルキャピタンで強化されたスポットライトは、ちょっとした調べ物ならなんでもこなす万能ユーティリティです。