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復活したカメラロールとiCloudフォトライブラリ連携術

著者: 今淳一

復活したカメラロールとiCloudフォトライブラリ連携術

カメラロール復活に関しては、特別なことをする必要はなく、通常どおりiOS 8.1にアップデートするだけだ。このカメラロール問題でiOS 8へのアップデート躊躇していたユーザには朗報だろう。

このとおり、従来のようにカメラロールが復活している。

iCloudフォトライブラリの設定は、[写真とカメラ]内にある。まだβ版なのでいろいろと不都合な点もあるが、各デバイスにある写真をiCloud経由で統合一括管理できる機能だといえばわかりやすいだろう。iPhoneで撮った写真がiPadにも自動で入り、その逆もできる。なお、iCloudフォトライブラリを有効にすると、カメラロール、自分のフォトストリーム、という項目が[すべての写真]に変化する。

iCloudフォトライブラリは、オリジナルをiCloudに保存する形にしてデバイスに最適化したバージョンを使う形にすると、容量の節約が可能だ。また、修正や削除はすべてのデバイスに反映されるので、いちいち別のデバイスであれこれと面倒な処理をしなくてよくなる。ただし、よいことばかりでもない。大量の写真がある場合、初回のアップロードに時間がかかること、さらにはiCloudのストレージ容量を食うので割とあっさり無料で使える5GB分程度は食いつくしてしまう、ということだ。フルに活用するためには、iCloudの有料ストレージプランを使うことになるだろう。ほかにも融通が利かない点があるが、まだβ版なので、正式サービス提供時に期待したいところだ。