アップルの「エアポッズ(Air Pods)」の登場もあり完全ワイヤレスイヤフォンが急速に普及しています。各社からさまざまな製品が登場する中、大ヒットしているのが「エム・サウンズ(M-SOUNDS)」シリーズです。
最新技術を余すことなく搭載
MF●完全ワイヤレスイヤフォンの市況について教えてください。
宗廣●ここ数年、マーケットは成長を続けています。市場を牽引するのはやはりエアポッズですが、その他のメーカーも伸びており、盛り上がりを見せています。
MF●中でも大ヒットしているのがエム・サウンズです。
宗廣●先日、3代目となるMS-TW3を発売することができました。エム・サウンズは2017年に初代を発売しましたが、誕生のきっかけは社内で募った新事業の企画案です。“小さくて目立たない完全ワイヤレスイヤフォン”のニーズが世間にあることに気づき、開発を進めました。
MF●特徴を教えてください。
宗廣●まず、超軽量であることです。初代、2代目は重さがわずか片耳4グラムしかありません。3代目となるMS-TW3は、最高の音質と水洗いできるレベルの完全防水、国際基準の耐衝撃性能まで備え、使用時間が連続10時間(充電ケース併用で最大60時間前後)まで伸びましたが、それでいて片耳5.6グラムという軽量仕様です。
MF●最高の音質とは具体的にどのようなものでしょうか。
宗廣●イヤフォンの音質を決めるのはSoCと呼ばれるチップの性能です。ワイヤレスが有線よりも音質が劣ると言われていたのは、このSoCの性能差によるものでした。しかし、技術の進歩によりワイヤレスでも有線に負けない音質を再現することができるようになったのです。MS-TW3では最新の技術を取り入れることで、私たちが「絶景サウンド」と呼んでいる最高の音を実現したのです。
高音質と完全防水、さらに連続10時間再生のハイパフォーマンスイヤフォン
M-SOUNDS MS-TW3
【発売】エム・エス・シー
【価格】オープンプライス(実売1万3500円)
【URL】https://www.m-sounds.jp/products/ms-tw3.html
【備考】カラー2種(ブラック/ホワイト×シルバー)
紛失しても安心! 業界初の保証制度
MF●SoC以外にも音質を左右する要素はありますか。
宗廣?スピーカドライバと呼ばれる部品の性能や、HDSS(High Definition Sound Standard)という音響技術を導入しているかどうかでも音質は変わります。MS│TW3ではドライバをオリジナルで開発し、深みのある低音とクリアな中高音を再現し、HDSSによって音の歪みのないサウンドを実現しています。
MF●HDSSは、筐体内部に発生する音響を吸収・整流させて、音源に忠実な再生ができるという注目の技術ですよね。ちなみに、イヤフォンといえばいろいろな形状がありますが、音質に影響するのでしょうか。
宗廣●遮音性が変わりますので、聴こえ方にも影響はあります。オープン型よりも耳を密閉するカナル型のほうが遮音性が高く低音がより良く表現できます。MS│TW3ではさらに、ノズル形状を耳奥までフィットしやすい「3Dロングノズル」とすることで遮音性を高め、音質を向上しています。また、「スピンフィット(SpinFit)」という高音質なイヤーピースも採用しています。
MF●かなりのこだわりですね。それほどの性能を持ちながら価格が抑えられているのは驚異的です。
宗廣●そこはやはりユーザの方にとって一番気になるところですから、可能な限りがんばりました。価格といえば、紛失した際のサポートも他に類を見ないものだと自負しています。
MF●どういった内容ですか。
宗廣●完全ワイヤレスイヤフォンでよく問題になるのは、パーツが紛失しやすいことです。そこで紛失や破損した場合に、特別価格で各パーツが購入できる保証制度をご用意しました。こうしたサポートの場合、各パーツの価格は割高になることが多いのですが、エム・サウンズでは単体でパーツを買い揃えた金額が商品の購入金額よりも安くなるように設定しています。
MF●それはユーザにとっても非常にうれしいサポートですね。
宗廣●専用アプリも公開する予定です。OSアップデートに伴うバグにもファームウェアアップデートで対応します。また、初代や2代目のエム・サウンズも価格をさらに下げて併売しています。できるだけ多くの方に、より良い音を楽しんでいただきたいですね。
株式会社エム・エス・シー 代表取締役社長
宗廣宗三さん