高効率半導体を採用!
荷物を1グラムでも軽くしたいモバイルユーザ必携のアイテムがついに発売されました! アンカー(Anker)の「PowerPort Atom PD 1」は、わずか4センチ四方で約53グラムというコンパクトサイズのUSB−C急速充電器です。販売開始と同時に即ポチっと購入してしまいました。
本製品の画期的なポイントは、次世代パワー半導体の初採用でACアダプタの小型化に成功したところです。一般的なACアダプタは交流の商用電源からデバイスやバッテリが利用する直流で規定の電圧に変換するための回路を搭載しています。この変換の際に失われるエネルギーは熱として拡散されるため、これまで高出力なACアダプタは小型化が難しかったのです。本製品では、従来のシリコン半導体に代わり人工衛星やレーダなどで採用されている高効率な「窒化ガリウム(GaN)」を変換回路に採用することで、発熱を抑え機器を小型化できたのです。
充電時間が約半分に
本製品を使い始めて半月ほど経ちますが、いろいろ良い面と改善を期待したい部分が見えてきました。まず、何といってもPD1のコンパクトさはモバイルユーザにとって「正義」です。iPadプロ向けの18ワット(W)アダプタとさほど変わらぬ大きさでありながら、それより一回り大きなMacBook付属のACアダプタと同等の30Wという出力性能を持つ本製品があれば、外出時の充電はこれだけで事足ります。
さらに出力が高い分、充電時間が短縮されますのでiPhoneやiPadを喫茶店などで素早くチャージしたい人には最適です。ポートがUSB−CなのでMacBookの充電にも適しています。ただし、USB PD(Power Delivery)対応ケーブルを使用しないと、本製品の性能がフルに発揮できない点には注意が必要でしょう。
性能的には満足の一方で、プラグの金属部分が固定のため、コンセント配置によっては隣のプラグが差しにくいことがありました。また、カバンに放り込む際にほかのデバイスを傷つけないよう少し気を使う必要もあります。そして海外出張時には変換プラグが必要になることがあるため、アップル純正のACアダプタの完全な代替となりません。しかし、そうした点を抜きにしても、「未来」を感じさせるガジェットはいつの時代も気分を上げてくれますね。
出力ポートはUSB PD対応
USB-C出力ポートはUSB PD対応で、MFiなどの認証を受けたケーブルであればiPhoneXS MaxやiPad Proなどのフル充電時間を約半分にまで短縮できます。
Appleデバイスをまとめて充電
MacBookもiPad Proもこれ1つで充電できるノマドワーカーにおすすめのアイテムです。あとiPhoneがUSB-Cに対応してくれたら持ち運ぶケーブルも減らせるのですが…。
[USB-C充電器]Anker PowerPort Atom PD 1
【発売】アンカー・ジャパン
【価格】3499円
【Size】55(H)×35(W)×41(D)mm
【URL】https://www.ankerjapan.com/item/A2017.html?
【主なスペック】
【重量】約53g【備考】入力:100-240V~1.2A 50-60Hz、出力:5V=3A/9V=3A/15V=2A/20V=1.5A (最大30W)、対応機種:iPhone XS/XS Max/XR/X/8/8 Plus、iPad Pro 11インチ(2018)/12.9インチ(2018)/iPad Pro 10.5インチ/iPad 9.7インチ、MacBook/Air (2018)など
私が紹介します!
栗原 亮
編集者/ライター/講師。MacBookとiPhone持って各地でノマドしてます。@cooley