2025年7月26日、「Apple 梅田」がオープンする。日本国内のApple Storeとしては11店舗目。大阪では心斎橋に続く2店舗目となる。本記事では、7月24日に行われたメディア向け内覧会についてレポートしていこう。
Apple 梅田が位置するのは、開発が続く“うめきた”エリア。複合商業施設「グランフロント大阪(GRAND FRONT OSAKA)」の南館2階に店舗を構える。大阪駅からグランフロント大阪に歩いていくと、大きなAppleロゴが目に入った。
このアクセスの良さにより、関西に住むAppleユーザの新たなハブになるに違いない。

サステイナビリティとアクセシビリティにも配慮。「Apple 梅田」の店舗設計
内覧会に際し、ストアリーダーのスコット・ノルマンディー(Scott Normandie)氏は、以下のように語った。

「2003年に日本の最初のApple Store、2004年には大阪初のApple 心斎橋をオープンして以来、私たちは全国お客様とのつながりを築いてきました。そして今日、新たな一歩を大阪で踏み出します。
Apple 梅田には、サステイナビリティとアクセシビリティの観点からも、さまざまな工夫が取り入れられています。たとえばユニバーサルデザイン。すべての方が心地よく過ごせるよう、テーブルや座席の高さにバリエーションを設けたり、車椅子をお使いの方も通りやすい広い通路を確保しました。また補聴器をお使いの方には、店内で使用可能なポータブルなヒアリングループをご用意しています。
さらに、天井には金属の使用を最小限に抑えたバイオ素材を採用しました。Appleのほかのすべての施設と同じく、100%再生エネルギーで運営されています」




広い店舗スペースにApple製品がズラリ。Vision Proの特別な体験ブースも
Apple 梅田は、その広い店舗スペースも特徴だ。店舗全体がアルファベットのTを逆さにしたような形をしており、その広々としたスペースにApple製品がズラリと並ぶ。Mac Proの展示は確認できなかったが、iPhone、iPad、Mac、AirPodsシリーズ、Vision Pro、Beatsブランドのオーディオ機器、そのほかアクセサリとラインアップは充実していた。


特に、Vision Proの体験スペースが広いのも注目だ。国内のApple Storeでは初となる、エクスペリエンスルームを用意する。


Appleエコシステムを体感できるスペースも。新たなファン獲得に期待大
また、iPhoneとMacの連係性能を体感できる展示も印象的だった。あらかじめ両デバイスが同じApple Accountでサインインされており、ユニバーサルクリップボードと連係カメラを実際に使って試すことができる。言葉だけでは便利さが伝わりにくい機能だけに、この展示がユーザに与えるインパクトは予想以上に大きいと思う。非Macユーザにはなおさらだ。

なお、オンラインのApple Storeで購入した製品を受け取るピックアップステーションは、店舗の奥に位置する。人の往来が多く、複合型の商業施設に店舗を構えるApple 梅田だ。店舗前に長い行列を作らないための配慮だろう。

ビジネスセッションも開催。オープン当日の限定ノベルティを見逃すな!
内覧会と同日には、ビジネス関係者向けの特別なToday at Appleも開催された。登場したのは、伝統産業の播州織を新しいビジネスとして生まれ変わらせた有限会社玉木新雌の代表tamaki niime氏。

セッションでは、tamaki氏、および同社のプロダクトづくりのこだわりや、Apple製品の導入事例などが語られた。玉木新雌は、中小企業向けにAppleソリューションの導入をサポートするApple Consultants Networkを利用し、Appleデバイスの効果的な活用を進めている。
直近では、Apple Consultants Networkのサポートを受けて「iPhoneのタッチ決済」を利用し始めたという。決済端末の導入には電源の確保やケーブルの配線が必要だが、iPhone1台で完結するこの決済方法であれば、イベント等での物販もスマートに実施できる。ブランドイメージが重要なアパレルとの相性もいい。
なお、Apple 梅田のオープンは2025年7月26日。当日は、ノベルティとして限定デザインのトートバック、ピンバッジ、ステッカーが数量限定で配布される。Appleファンは必見だ。

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著者プロフィール

関口大起
『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_